地表付近の 1/3 以下しか空気のない高空の巡航高度を真っ直ぐ飛行する分には Engine 水力を最大出力の 40% ぐらいに絞っても時速 1000km/h なんて速度で飛べるものですが、Radar に映らないように海面付近にまで高度を下げてしまうと大気圧が 3 倍以上となって空気抵抗が激増、Engine 推力を最大にしても時速 400km/h ぐらいしか出せないものです。……しかも横風やら何やらで常に不安定に陥りやすい機体姿勢を真っ直ぐに維持するために舵を当て続けますから、最大推力でも時速 400km/h さえ維持できないでしょう。
最大推力で巡航推力の 3 倍近い燃料消費量となる上に速度は巡航速度の半分以下……1 万km 飛ぶ予定で燃料を積んでいても海面高度をフラフラ飛んでしまっては 2 千km も飛べないことになります。……だから飛行機は離陸するとEngine 推力最大のまま一目散に高々度まで上昇し、空気抵抗の小さな高々度に達すると Engine を絞って水平飛行するわけですね。……Engine を絞らないと飛行機によっては (特に戦闘機などは 摩擦熱や衝撃波によって) 空中分解する速度にまで加速されてしまいます(^_^;)。
>なぜ、燃料が尽きて墜落と判断できるのでしょうか?
Malaysia 空軍の Radar 記録から解析された情報では無線連絡装置を Cut した直後に反転して Radar を回避するように高度を下げた (つまり海面高度まで降下した) らしい、更に衛星との位置情報通信記録では Australia 西方から Malaysia 西方の海域にかけて (つまり完全に反転して) 飛行していたらしいとのことですので、この 2 つの情報が正しければ、反転して北京とは逆方向に向かって海面高度付近を飛行していたこととなり、そうなのであれば Engine 推力を絞って飛行することが困難である上に速度も巡航速度の半分以下ですから早々に燃料切れで墜落するでしょうね。……ちなみに胴体着陸を余儀なくされる故障を起こした旅客機 (軍用機のような空中燃料投棄機構などなかった時代の旅客機) が低空に舞い降りて燃料を空っぽにしてから胴体着陸するまでの時間も本来の巡航航続時間 (距離) と較べれば数分の一でしかないものですよ。
お礼
高度の上げ下げで消費していたんですね。