どうでしょう。歴史好きの私ですらウクライナ騒動が起きたときに「黒海艦隊と核基地があるからロシアが黙っちゃいないぞ」と戦々恐々でしたから、アメリカもヨーロッパ諸国も、そして他ならぬウクライナも「クリミアはしょうがない」と思っていると思います。「自警団」なるものが傍若無人に振る舞ってもウクライナ軍は忍の一字ですからね。また、ロシア軍もクリミア以外の場所では挑発行為は避けているようです。
アメリカやEUの経済制裁も、いかにもポーズだけって感じですね。なんでも、制裁で海外資産を凍結されたあるロシア高官は、元々海外に資産なんて持っていないんだとか。私のドル資産を凍結されるようなものですね。ドル資産を持っていませんので。
とにかく情報に敏い海外の投資家がそれを知らないはずもありません。投機筋がなにか仕掛けてきてドル価格や株価が乱高下することはあるでしょうが、この流れでいる限りは大きな経済的混乱も起きづらいと思います。
アメリカやヨーロッパ、そしてロシアが一番恐れているのは、ウクライナ領内にある旧ソ連軍の核ミサイル基地です。これらの基地は今のところロシア軍が管理していて、それをウクライナも認めています。もしロシアとウクライナが戦争になってウクライナが自衛のために核兵器基地を一時的にでも占拠して、仮にロシア軍がそれを奪回したとしても、その間に何者かによって核兵器が持ち去られてしまうことが一番恐ろしいです。
もしその核兵器が反ロシア勢力の手に渡れば、反ロシア勢力にまったく容赦をしなかったプーチンに対して彼らは核兵器を使うでしょう。もしそれが反米勢力の手に渡るととんでもないことになるでしょう。反ユダヤ勢力の手に渡れば第三次世界大戦にもなりかねません。イスラム教原理主義者、ユダヤ教原理主義者、共に怖いもの知らずですからね。
最終的には、むしろウクライナに対するロシアのプレゼンス(存在感)は上がるんじゃないかなという気はします。ウクライナが南北(あるいは東西)に分割して南部(東部)が親ロシアになる可能性もありますが、その地域は工業地帯なのでそうなってしまう北(西)ウクライナは国家としてやっていくのがすごく難しくなると思います。むしろ我らがプーチン閣下はそれを画策しているような気がします。
お礼
回答ありがとうございます。 なかなか深いところまで読んでいますね。