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仔犬と母犬の飼育環境とコツを教えてください
- 仔犬が産まれたので、二匹の飼育環境を整える準備をしたいです。母犬のゲージや食事の手順、多頭飼いの方法などについて教えてください。
- 現在は母犬のゲージに仔犬を一緒に寝かせていますが、今後の飼育場所について悩んでいます。新たに二段ゲージを購入するか、仔犬用のゲージを並べるか、どちらが良いのでしょうか?また、食事の手順についても教えてください。
- 仔犬が母犬に対してちょっかいを出すなど、行動が活発で叱られることもあります。別々に育てた方が良いのか、いつから分けるべきなのか教えてください。また、多頭飼いの方法について参考書籍を教えてもらえますか?
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適時観察して、問題があるときに対処してあげてください。(問題があるとき=予兆も含みます) 子犬の育て方は、人間より親犬の方が上手ですので、基本的には親犬に任せてあげてください。 以下、順を追って根本から整理します。 (関わりがあることだけに絞りますが、どうしてもかなり広範囲にわたりますので長くなります) まず始めに。 『多頭飼い』とありますが、これは人間の視点です。 親子の場合は犬から見れば多頭飼いではなく、もっとストレートに『群れ作り』です。 【多頭飼い】 見ず知らずの犬同士が、生活全般に折り合いをつけて、平和的に過ごす。 【親子飼育】 元々群れとして成立している犬同士が、親子関係を調整しながら平和的に過ごす。 簡単に書きましたが、立脚点、スタート地点が全く異なります。 ですので、 >こんな程度の、序列化で良いのでしょうか? 少なくとも現在は手出し無用です。 (これも含めて子育てです) 一応書きますが、この序列化に人間は含めないでください。 あくまで犬は犬で群れを作るだけです。人間を含めて考えると本質を見失って因果関係が混乱することになりますのでご注意を。 犬は人間との間に序列を持ち込みません。 感覚的に最も近いのは"擬似的な"親子関係です。 (ですので時として反抗もしますが、序列では無く、親子関係の不具合というべきものです。有り体に言うと解決法が全く異なるということです) ここまでを踏まえて頂いて『群れとして欠けている者の存在』を念頭に。 お気づきと思いますが(父犬)がいません。 今後なにか問題が起きるとすると、この影響が強く出てきます。(不在ですので、もう少し成長しないと予測できません) 父犬の影響は子育てにおいても非常に強く、大きくはふたつあります。 1)"やりすぎ"を諫める。 2)群れを束ねる。 現在は二ヶ月ということですので父犬がいたとしても、さほど出番がない時期です。 これぐらいなら『子犬がじゃれてきた・噛みつき遊びを積極的にしかける』こうなっても、父犬はやられっぱなしです。 ニュアンス的には、『そんなことは意に介さず動じない。威厳たっぷりに見守る・攻撃(練習)を受け止めることが教育』こういう感じです。 つまり、 >激しく母犬に噛みつく、飛び掛る、ちょっかい出して常に母犬に叱られています。 母犬とは全く違う対処をします。 これは母犬と父犬の役割分担で、現在母犬がやっている『叱る』というのも大切な子育ての一環です。(手出し無用。この行動への介入はほとんど"子育ての邪魔"です) まず、ご安心頂きたいのは、現在のところ母犬はちゃんと子育てをしています。 得に注意頂きたいのは、一胎子一匹のみの出産とういうことですので、『子犬同士の遊びによる学習』ができません。(学習=噛み加減・いじめ行動の抑制・犬同士の遊び方・その他諸々) この役目も母犬に担ってもらう必要がありますので、しっかりと遊ばせてください。 (程度問題でもありますが、子犬同士の激しい遊びは覚えられませんので、できるだけ早めにドッグランデビューさせるか、犬の保育園で子犬同士の遊びをさせた方が良いです。後々に大きな影響になります) さて。 前述の父犬不在についてですが、これはもう少し後、子犬の体型がしっかりしてくる四ヶ月過ぎの話しです。 1)は、非常に重要な役目なのですが、『無礼な行動に対してガツンと一発』これを本来は父犬がやります。 子犬の時期は大目に見られていた行動(意に介さず動じなかった)に対し、『一人前の大人として扱う儀式』のようなものです。 この一発は極めて強く、やられた子犬が一度で覚えてしまいます。 最も大きい効果は、捕食者同士の生存に関わるトラブル回避。 海外での観察によると、この経験をしている犬は例えばオオカミと遭遇しても平和的にトラブルを回避し、そうでない犬と比較して、無事に戻ってくる可能性が飛躍的に上がるそうです。 日本においては野生の大型捕食動物が絶滅していますので直接的には無視できますが、犬同士であっても他の群れに受け入れてもらう・牙を用いる争い回避という点で、非常に有意義な経験となります。 ですが愛玩犬ということを考慮すると、ほぼ人間の注意でカバーできることでもあります。影響があるのは2)になります。 一番自然な状態ですが(父犬・母犬。そして直系子)これが基本です。 この群れの状態ですと、トラブルはまず発生しません。 これを積極的に利用したのが獣猟犬です。 トラブル無く、かつ犬同士の連動が極めて効果的に働き、獣を追いかけることが出来ます。 ただ猟犬の世界でも、この理想像はなかなか実現するのが難しいです。 (理由は人間の飼育頭数に限りがあることと、狩りのパートナーとして人間がいるため生命を落とす固体が少ないこと。これによりヒートの度に個体数が増えます。また自然に外部からの血統を受け入れる機会がないため遺伝子の多様性が失われますので、これを人間も嫌います) 自然な状態の(父犬・母犬。直系子数頭)これをトラブル無く維持していく上で、一定数の子犬が群れから離れるように促されます。 説明上で擬人化すると(おまえは独り立ちした方が上手くいく性格だから、跡取りでは無く外に出なさい)こういう感じです。 この独り立ちを促すのが、父犬を筆頭にして母犬が追従し、最終的には姉弟犬も加わります。(距離として父犬。その外周に母犬。もっとも外側に姉弟犬という配置で排除します) これが2)の父犬の役目です。 前述の猟犬でい言うと、こういう立場になった犬がよその猟師宅にもらわれていきます。 (自然状態では、このおかげで適度に遺伝情報が混ざるということでしょう) ところが人間の飼育下ですので、『本来独り立ちする性格』であっても、強制的に同居を続けることになります。 結果として『親子なのに仲が悪い』という状態になります。 で、これは人間の予測ができません。 冒頭の『問題があるときに対処してあげてください』というのは、そのまま自然に群れを構成することが出来るか、独り立ちを促されるタイプかは解らないからです。 そして父犬不在で母犬による排除は、かなりネチっこいものがあります。 (父犬がやる場合は早々に終了します。それだけ有無を言わせない行動です) 率としては多くないのですが、 (やたらと神経過敏に突っかかる) (ことあるごとに、人間から見るとケンカをしかけているような感じをうける) こういった感じを受けたら、住居の区分けを行ってください。 予防的にする、というのも方法です。ある意味、安全パイですが本来群れとなれる状態であっても、意図的に隔離するということです。 ただケンカになっても攻撃力がそれなりの犬種ですので、神経質にならずに排除行動を取り始めてからの対応でも間に合うはずです。 この場合は留守中だけ予防的に隔離しながら様子を観察してみてください。完全に成犬になっても問題なければ、それはまず問題の無い群れに落ち着いているはずです。 >★食事を与える手順は? 親子の場合は、上手くいっている限りは気にしないで良いです。 たぶんそろそろキツク叱られますが、それも大切な経験です。 母犬の餌に手を出して叱られるなんて世間一般の多くの犬は経験できないことです。 >★別々の方が良いことはどんなことがありますか? それらは、いつ頃から始めますか? 冒頭から書かせて頂いた通りです。 >★ゲージはどうしよう? 母犬が授乳させたくない時期に来てますので、子犬から逃げられる工夫を。 (母犬だけが飛び越えられる段差が簡単です) 子犬から逃げ道無しになると、意味合いの異なる『強い叱り(怒るに近い)』行動を取ることがあります。 ベストはケージ無しの自由飼育。 子犬だけが段差を超えられない母犬ゾーンを作ってあげてください。 >★「多頭飼い」の方法を詳しくまとめてある書籍を紹介してください。 すみません。 ほとんど経験則と少々の論文が引き出しです。 本そのものはソコソコ読んでますが、多頭飼いでお勧め出来るレベルの本を知りません。 犬という種と共に暮らし、犬を観察し、犬の思考を読むことでカバー出来ますのでスタンスを意識すれば大丈夫ですよ。 現在も三頭の犬と暮らしていますが、多頭飼いだから特殊なことというのは、あまり感じません。 親子以外の犬は『精神的に成熟してから迎える』 これを護れば、結果的にちゃんと落ち着きます。 多頭飼いは代々の筆頭教育係を次の犬が引き継ぐことに、ほとんどのコツが集約されていると思います。 命令指示を聞くという次のステージ、判断力と応用力に優れた一頭を育て、後輩犬をその犬に追従させることでしょうか。(ぶっちゃけ、さした手間もなしに追従します。お手本の犬が誉められているのを見ることになりますので犬の性質としても当然ですね) 結局のところ全ては『始めの一頭をきちんと育てること』です。 そういった意味で、字数イッパイまで犬を飼う上でお勧めできる本を数冊あげておきます。 【スタンリー・コレン著:犬語の話し方】 一部「ん?」もありますが名著です。特筆すべき点の無い本を一〇〇冊読むなら、この一冊を。 【イアンダンパー著:ドッグトレーニングバイブル】 個人的な手技と多少異なりますが、現在主流の洋風トレーニングの基本を押さえるには役立つはずです。なにより実行しても害の無い本です。 【ロージー・ラゥリー著:サイレントコミュニケーション】 言葉に出来ないことを言葉にした名著。犬について何を学んでも全てここに帰結します。 表層のみですので、補足ありましたらお願いします。
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- ORUKA1951
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親から早く引き離された親犬でない限り、彼女に任せておけば良いです。 トイレもすべて彼女が教えてくれます。 ねぐらはひとつで良いです。親犬が守ります。 遠くに行かないように親犬が止めます。 排泄も親がお尻を舐めて誘導します。 子犬の許可された行動範囲の最も外側で排泄させます。 気になったのはケージの存在・・・。室内飼いでケージなんて不要なはずですよ。もしねぐらにしてているなら、扉は開けておく。親犬のトイレは外にあるでしょが、そこまで出かけてもよいと親犬が判断すると連れて行きます。それまでは親犬が処理します。--食べたりして(^^)
お礼
さっそくお答えありがとうございました(^O^)/ 母犬も一生懸命にお世話をしていますが、 仔犬は、とてもおてんばで 勝手に探検に走り回り、あちこちでおしっこをしています(苦笑) 母犬は、安全だと感じて放っているのでしょうね。 私たちが「おしっこ? おしっこ!」と騒ぐと、母犬は慌ててお尻をなめに走ってきます(笑) 成犬になってもでしょうか? しばらくママにまかせます(*^_^*) ありがとうございましたー!
お礼
専門的なアドバイス本当にありがとうございました 初めて犬の出産から子育てを見続け、改めて母犬の率直な本能や生き生きとした表情や動きに、仔犬のかわいらしさ以上に感動を覚えます。 私が母親犬を愛おしいと思うのは、子育ての大変さを共感できる(笑)からでしょうね。 人間が、いろいろ気を回し、手を出すのが一番よくないのかもしれませんね。 >適時観察して、問題があるときに対処してあげてください 納得です。「同居親子」のような感覚で愛情を持って「観察」し見守りたいと思います また、紹介していただいた本も読んでみます。 長文で回答いただいたことに心から感謝いたします。ありがとうございました。