dog_1_1です。
>今の犬は私や母が世話をし室内で飼って一緒にベッドで寝ている状態
こちらは甘やかしではないし、問題にはなりません。
犬は人間より平熱が高いので、猟犬には効率の良い暖房としての役目もあります。
どういう事かというと、山でビバークする際に自然に身を寄せ合って暖をとります。
ここにあるのは『共に生きる』という事実です。
普通に就寝できる限り、気にすることはありません。
犬って面白いもので、完全に安心できると認識した自宅だと勝手気ままな方向を向いて寝ますが(例えば枕に頭)山中で眠ると、人間と逆の方向に頭を向けて眠ります。
数頭と眠ると、人間を中心として放射状(全周囲警戒)で眠るんです。
でも、人間と同じ方向には頭を向けません。人間の(警戒方向)はポッカリと空いた状態です。
どうも『人間も警戒してくれる』という信頼をよせているようです。(残念ながら犬のように警戒できる能力は無いのですが^^;)
本当の猟犬というのはパートナー以外の何者でもありません。
言葉としては"使役"犬ですが、やっていることは『苦手分野を補って共に狩りの成功率を上げる』と言うだけのことです。(肉食動物の狩りの成功率はさほど高くありません。得に鳥猟なら飛び立った後に犬が狩ることは不可能です。それをするのがハンターの役目です)
人間は獲物の発見・追跡能力に劣る(犬が補う)
犬は狩りの成功率と、相手が獣ならば自らの生存率が上がる(人間の存在)
人間と犬は5;5なんです。
お父様には、ちょっとキツイ話になりますが、
>父には甘やかすから前の犬みたいな立派な猟犬になれないんだと言われます。
そうじゃなく、立派な猟犬になれないのは、猟に行ってなかったからです。
生後一ヶ月から家に来て、そこから訓練していますよね。
これは『立派なパートナーになってもらうために、人間が努力しなければならない』ということです。(訓練所は訓練しか出来ず、実施での経験に勝るものはありません)
つまりは狩りに不慣れな犬は(5:5ではなく)、その足りない部分を人間が補い、最終的に5:5に持っていくという必要があります。
狩りに慣れた犬というのは、人間の至らなさを補うということをしてくれますので(人間が2)だったりしても充分な成果を得られます。
そして犬と人間のトータル能力がいずれも高い場合、これは10ではなく、20や30になったり、つまり『狩りに行けば必ず成果を出すコンビ』になります。
要するに、かなりキツイ言い方ですが、事実を事実として認識することから始まりますので、あえて書きますが『人間の狩猟能力が低いから、それを犬のせいにしている』という事です。
良い猟犬は決して厳しくされているだけではなく、充分に愛情を注がれています。
そして『甘やかすと可愛がるの区別』を付けている限り、いくら可愛がっても猟犬の能力が下がったりはしません。
>猟には1.2回連れて行ったきりもう連れて行ってもらえてませんので家庭犬に向けての躾をすることになります。
家庭犬に向けての躾をされる前にですが。
猟犬からリタイアさせるならば、お父様から『猟にはもう行かない』という言質を貰ってください。
というのも、
>理想としては、私の横にぴったりくっついてゆっくり歩いてほしのですが、今すぐこうなることは難しいでしょうか..。
『今すぐ』ということならば、これは簡単でリーダーウォークを入れることで出来ます。
個人的にはリーダーウォークは全く重要視しませんし、弊害もあるのですが『今すぐ』を重視されるならば入れるべきです。
リーダーウォークの弊害は街中でもあるのですが、これが一番問題になるのはフィールドです。
『人間の横につく』というのは横にスペースが必用です。
ハッキリ言うと日本の山野、猟地で、横についてお行儀良く歩くなんて出来ません。(せいぜいハイキングレベルまでで、きつめの登山道以上は無理です)
歩く邪魔になるだけなら良いのですが、フィールドでこれをやると危険が伴います。
(最悪は、傾斜のあるガレ場なら滑落。崖があれば転落です)
犬はフィールドで『自己判断で自由に動いて、自分と飼い主の安全を確保する』ことが必要になります。
リーダーウォークなんてされたら困るんです^^;
つまり事故防止のためにも【お父様に狩猟に行かないという言質】が必用です。
リーダーウォークですが、荒っぽく言えば、これは効率重視で、人間の支配下に置く行為です。
猟犬に必用とされる自己判断と応用力とは真逆ですので、本能的な行動も抑制をかけていくことになります。
5歳ぐらいでの落ち着き。
この時に出てくる、赤の他人が目を見開いて感嘆の声をあげる犬。
こういった賢さにブレーキをかける面もありますので、充分に考えてあげてください。
とはいえリタイアさせるならば、現在noo296さんが楽しく散歩できないことの解決を優先するべきだとも思います。
リーダーウォークで世間一般で言われる行儀のよい犬にはなります。
愛犬は家庭犬以上の訓練をこなしていますので、覚えるのはすぐに覚えるはずです。
ちょっと難しい部分は、散歩コースからも猟の対象となる獲物が多い地域のようですし、本能に蓋をしていく作業も続けないといけません。
ここらは刻一刻と変化する具合を都度判断しながら進めていく訓練となりますので、文章でお伝えすることは出来ません。
獣猟犬ならば一般的な躾教室では多分断られると思いますが、鳥猟犬ならば受け入れてくれやすいはずです。
ただ多かれ少なかれ本能に火をつけることを知っている犬です。
絶対に、人間が押さえつけようとする方法、対立構造を生む躾方法を取るような教室は避けてください。
この方法を取る場合、普通の躾教室程度の能力だと手に負えません。
普通に人間が根負けしますし、最悪”無理でした”というひと言で情緒不安定になった愛犬を突っ返されます。(残念な事に飼い主さんから実例を聞いています。しかも信じられないことに警察犬訓練所を名乗っている所でした)
言葉が悪いですが馬鹿なドッグトレーナーのテストケースに、一生を共にする愛犬を差し出すことの無いようご注意を。
猟犬の訓練をしてくれた所で家庭犬の訓練をして下さるならば、その方が良いです。
もし何らかのコマンドで興奮を押さえられるならば、訓練に出すまでもないかも知れません。
この場合は(ルック=目を見る)コマンドを教えてあげてください。
食事やオヤツの時に、繰り返せばすぐに覚えるはずです。
【方法】
ついでに視符でも教えましょう。
サインは何でもよいですが、人差し指で自分の目を指さすのが簡単かと思います。
オヤツを持って、「ルック」(+視符)
すぐには目を見ませんから、オヤツを顔と犬の間に。
ゆっくりと顔にオヤツを近づけると、偶然にでも目が合う時があります。
そこで誉めて(クリッカー利用も効果的です)オヤツをあげてください。
これが出来たら、
(歩く)→(興奮)→(立ち止まる+コマンド)→(興奮が収まったら歩く)
立ち止まるときはリードでブレーキを。
コツは『上手な運転手が車を制止させる時のように、衝撃の無い、けれど確かなブレーキ』です。
この繰り返しをするだけで、一ヶ月もあれば"のんびり散歩"の基本は覚えるはずです。
獲物の興奮も、長い目でポイントを誉めたり、ポイントを無視したりと都度調整しながらゆっくりと取り組んであげてください。
急ぐ躾は、それだけ精神的な衝撃も多くあります。
フォーローを充分に入れるか、ゆっくりするかです。
お勧めは『ゆっくりと取り組む』ですね。
興奮を抑える時に、様子を見ながら前述の(ルック)でアイコンタクトを意図的に取ってください。
これは得に意味も無く、散歩中にルックでコンタクトを取っても良いです。
ゆくゆくは犬が興奮する予兆を感じたときは、アイコンタクトでも興奮を下げることも出来るようになります。
実質リーダーウォークが求めることと同じ効果がありますので、『今すぐ』ということでなければ、こちらの方がお勧めです。
ガンバって下さい。
お礼
父とはあまり仲が良くないので猟のことは母に聞いてもらうことにしました。 私が引っぱられるだけでなく道を歩いていて、いきなり人に飛びかかったり他の犬に吠えることがあるので、興奮を抑えられるコマンドを教えようと思います。 丁寧にご回答して下さってとっても助かりました(^^)本当にありがとうございます。