3.11の被災地の不動産業者です。その時の経験を
基本的に火災保険のオプションが地震保険ですから、火災保険に加入していなければ加入できません。
また保険額は火災保険の50%がMAXです。火災保険が2000万であれば1000万が地震保険の最大保険額です。
地震による火災の場合は、地震発生時刻から確か?48時間(ちょっとあやふやです)以内の火災は、過失等の証明がされなければ、延焼などはすべて地震に起因するという扱いになりますので、一般の火災保険の支払いはありません。
また、地震での建物損傷度合いにより、一部損で保険金額の5%の支払、半壊で50%、全壊100%と決まっています。これの内容ですが、一般的な木造などの住宅の場合で、3.11の様な国が激甚災害と指定したような地震では、損傷がほぼない様な状態でも一部損の認定は受けられましたので、地震保険にさえ加入していれば、保険額の5%は支払われました。
半壊は、外壁が剥がれたり、基礎が破損したり、していた場合で、これの査定は結構きびしいです。築年数が10年以内程度なら、3.11の地震ではあまり適合はなかったはずです。
全壊はその文字通り、躯体や基礎など重大な損傷を受けたもので、見た目で住めない程度の損傷、また3.11の場合は津波による被害も適用になっています。
当方の地域では、阪神大震災以降の保険加入者はほぼ100%地震保険にも加入されていましたし、津波を受けた地域が営業範囲ではないので、お客さんは軽度の損傷で5%の保証は受けられ、何らかの復旧や車の補修費用などに回されたと思います。(車が動いての損傷はすごく多かったです)
2000万が火災保険として、地震保険は1000万、5%で一部損でも50万支払われました。
結構早く、4月末~5月末には皆さん振り込まれましたよ。
これと家財の地震保険がありますが、大きな地震を想定するなら保証はこちらの方が大きいです。
家財の場合、3.11ではほぼ半壊認定でしたから、保険額の50%が支払われました。500万程度加入していたなら、地震が250万、50%で125万の支払いがあったわけです。
どちらも細かい査定などはあまり行なわれていません。1軒30分程度の調査です。またマンションなどの場合は、共用部分の査定が終了していれば、その情報が保険会社間で共有されており、それと同様の損傷認定で意義が無ければ、現地調査も要しません。
但し3.11は激甚災害の指定がありましたが、個別の大きな地震による保険適合は、結構厳しい調査となるようです(まあ当然ですが・・・)
皆さん保険が支払われたからでしょうが、(加入時は当方におまかせで良く理解されていない方も多かった、以前は現在の様に詳しい保険内容説明の義務も無く銀行で事務的に処理されていたので)加入しておいて(加入されていて)本当に助かったという声がほとんどです。
掛け金の安い、共済タイプの保険は、公的な被災証明書等要す場合が多いので、簡単に支払われません。
現在加入されている民間の火災保険があるならば、それの地震保険加入をお勧めします。
また、地震保険は全壊認定の保険金が支払われない限り(この場合は解約になる)、再度地震での被害があった場合も再度保障が受けられます。
地震保険の保険期間は最長5年です。5年後に更新となります(大概料率の見直しで若干保険料が上がる)。支払は一括でも年毎でも可能です。
廻りの方々3割ですか??・・・・・・地震が余り無い地域なのでしょうね
当方の地域ですと、戸建てなら地震とオプションの風雪害はほとんど加入されています。
お礼
本当に助かったという声が。 丁寧なご説明、有難うございます。 参考にさせて頂きます。