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スケートの採点

先日、女子フィギュアNHK杯を見ていたら、コンピュータの不具合でElene Gedevanishvili選手の採点ができず、次に滑る米国のMirai Aileen Nagasu選手が20分ほどリンクで待機するという光景を見ました。 スケートの採点には全くの門外漢ですが、コンピュータがないとできないものなのでしょうか。 素人考えでは、前に滑ったGedevanishvili選手の成績を算盤や電卓で計算して発表して、時間通りにNagasu選手に演技させて、その間にコンピュータシステムの復旧を試みるほうがスムーズな運営ができると思いますが、採点は算盤や電卓ではできないような複雑なものなのでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.1

一言で言うと、複雑です。 コンピュータがなくても計算できなくもないですが、非常に時間が掛かります。 試しに、一人分計算してみましたが、30分近く掛かりました。 まず、フィギュアスケートの採点は、技術点と、演技構成点で構成されています。 女子フリーの場合12のエレメンツで成り立っていますが、技術点はそれぞれのエレメンツはレベルごとに基礎点が決められており、それにGOEという出来栄え点がプラスされます。 GOEとは9人の審判員がプラス3~マイナス3までの7段階で得点を付けていきます。 このGOEの計算方法が複雑で、9人の審判員のうち最高点と最低点がカットされ、残りの7人分の得点を足して平均を出しますが、単純にGOEの得点を足すのではなくそれぞれのエレメンツの種類ごとに決められた数値に置き換えて計算します。 あ~…文章にすると非常に分かりにくいですね…。 例えば、アクセルジャンプにGOEで3が付くとします。 1回転のアクセルジャンプのGOE3だと 0.6 2回転のアクセルジャンプGOE3だと 1.5 3回転のアクセルジャンプGOE3だと 3.0 として計算します。 ステップの場合、 レベル1にGOE3だと 1.5  レベル2にGOE3だと 1.5 レベル3にGOE3だと 1.5 レベル4にGOE3だと 2.1 で計算します。 GOEの数字を並べて、数字を置き換えて、最高点と最低点をカットし足して平均を出し、基礎点と足します。 それを12エレメンツ分。 そして、演技構成点は、やはり最低点と最高点がカットされ、残りの7人分足して、平均をだし女子の場合はその数字を1.6倍します。 その技術点と演技構成点を足し、ディダクションという転倒などのマイナス点があれば引いた点数がフリーの得点となります。 最近は、コンピュータによる審判員のランダムカットがなくなったので、人力でも何とか計算できますが、数年前までの計算ならこのランダムカットができないのでコンピュータがないと採点できなかったという事になりますね。 現在は人力でも計算出来ますが、非常に時間が掛かるという事になります。 特に、GOEの価値尺度を表と見比べて数字を置き換えるのに時間が掛かります。

HikowanG
質問者

お礼

ものすごく複雑ですね、私のような素人では見ていても理解できないのは当然として、週刊誌等に現役を離れて十数年という元選手でも点数は十分理解できないと書いてありました。 コンピュータのダウンで演技ができないというのも過去にはあったと解説の荒川さんが言ってみえましたが、次の選手は不利になりますし、どうにかできないのかと思ってしまいました。 今回のご回答で算盤や電卓ではかえって遅くなることはわかりましたが、あれだけの大会ですからコンピュータも2重化できないのかとか、地方大会ではどうしているのかとか、いろいろ興味も出てきました。

その他の回答 (3)

回答No.4

- 質問者様へ - #2です。演技審判(GOEジャッジ)の人員構成について#3様の回答を参照されてください。 - #3様へ - GOEを自分でも計算することがあったのにランダムカットが廃止されていることに気づきませんでした。お詫びします。お隣の国のひとりだけ別次元の某選手が、フリーで150点を連発するので人数に関心がなくなっていたのかもしれません。

HikowanG
質問者

お礼

週刊誌でも競技の採点は複雑で、引退してブランクのある元選手(暗に伊藤みどりさんを暗示していました)では理解できない事もあるので、解説を頼んでも十分な説明が出来ない事があると書いてありましたが、非常に複雑ですね。

回答No.3

#1です。 最初の回答にも簡単に書きましたが、ランダムカット(コンピュータによる無作為に2名のジャッジを除外する事)は、2010年のルール改正で廃止されているはずなので、今は9名のジャッジ場合、最高点と最低点をカットした7名分の得点の平均です。 昨日私が試しに計算してみたアメリカ大会の浅田選手のフリーの得点でもランダムカットはされていませんでしたので、その点もちゃんとチェック済みです。(ランダムカットされていると数字が合わないですからね) 細かくてすいません。 ちなみに、ISUからの通達にGOEは『コンピュータがGOEの平均点を計算するが』という一文が入っているので、もしかしたら人力採点は却下なのかもしれません…。 まぁ、そんな事態(コンピュータのダウン)想定していないでしょうけどね。

HikowanG
質問者

お礼

わざわざ計算していただき恐縮です。 私の感覚ですとシステムダウンを想定してコンピューターを2系統用意するとか、人力で計算できるように計算要員を待機させるなど、ダウンしても即座に対応できる体制を整えるのが当たり前と思っていただけに不思議でした。

回答No.2

■まずは正確を記しますが、ジャッジ(GOE採点)は9名います。ですが不正防止のため、あらかじめコンピュータが無作為に採点から2名を除外しています。誰を除外するかはジャッジには伝えられていません。従って実際に採用するジャッジは7名です。  その7名のジャッジのうち、各要素で最高点と最低点を出した2名がさらに除外されます。つまり採用されるジャッジは5名となります。これはどの大会でも5名です。その5名の平均点が選手に与えられる得点です。 これが採点表です。 http://www.isuresults.com/results/gpjpn2013/gpjpn2013_Ladies_FS_Scores.pdf  実際に実施された演技(要素)に対して、テクニカルスペシャリストが各要素を判定してシステムコンピュータに入力します。スペシャリストの判定入力を受けて各ジャッジは採点しますが、判定入力できない場合はそれを口頭で各ジャッジに伝えることになりますね。スロー再生で確認作業も入ります。 http://peko-peko.sblo.jp/article/35558203.html  各ジャッジの手元にペーパーの演技構成表がを用意しておけば、手書きで修正しながら採点を記入できないこともないです。 得点は単純ではなく係数などもあるため、システムがダウンすると採点には時間がかかります。  従ってダウンした場合、一定の時間経過後復旧しなければ、得点は後回しにして次の選手を演技させるというのが現実的です。ダウンしっぱなしの場合は手記入しかないですが、その場合は後の選手の演技中に必死に計算してできるだけ速やかに得点を知らせるというjことになるでしょう。  手記入で30分待たされると選手はウォーミングアップをしないと演技できなくなりますから。長洲選手はウォーミングアップをどうするかの判断のギリギリのタイミングだったのではないでしょうか。  問題はシステムより戦略上のほうでしょう。特にメダルがかかった選手が演技する場合、前の選手の得点を見て後ろの選手は演技構成を判断します(ジャンプをトリプルにするかダブルにするかなど)。前の選手の得点が分からないうちは、実際問題、後の選手は演技できないですね。  採点競技は後にすべる選手のほうが有利ですから、ショートプログラムで高得点をマークした選手に与えられた特権です。(そのためにショートプログラムの滑走順/滑走グループを決めるISUのランキングもあるわけですが)  テニスのシード選手なんかと同じですが、採点競技の場合は実力がある選手が最初に滑ったため得点を低く抑えられる不利をなくす制度でもありますね。

HikowanG
質問者

お礼

ありがとうございます、非常に複雑な採点方法と言う事が解りました。

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