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内外価格差とは?質問文章からセンセーショナルなタイトルを生成してください
- 日本の人件費が高いことによる内外価格差が国内経済の疲弊をまねいていると考えます。
- 森林大国であるにもかかわらず国内産木材やチップを使わず安い海外産を使うことにより、森林が荒れ放題ですね。
- 商社や販売業者に対して、売上げの半分以上を国内産に強制する法律を作ったらどうなるでしょうか?国内産2万円、海外産1万円と仮定するとトイレットペーパーや住宅の値段が1.○倍になるかもしれません。
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▼貿易の一般論としての問題点の指摘 まず、一般論として、 ・現代においてこの手の政策を取る国が無い ・なぜなら、この手の経済統制政策は成功したためしが無い という事実を押さえておきましょう。 このような政策が成功するならば、他の国が率先して行っているはずです。なぜなら、政治家、官僚は政策立案のプロですし、蓄積情報量や判断力は我々より遥かに高いと見るのが妥当だからです。しかし、実施例も成功例も聞きません。 >そこで、商社や販売業者に対して、売上げの半分以上を国内産に強制する法律を作ったらどうなるでしょうか? こうすると、以下のようなリスクが発生します。 ・商社は製品購入の自由度が低下する。 ・商社は高い製品を購入しなくてはならなくなる。 →よって商社の経営は悪化します。 ・消費者は高額のものを買わなくてはならなくなる。 →よって消費者の便益も損なわれます。 ・消費者の購買力が低下する。 →国内総需要の低下します。 >しかし、国内雇用が増え需要増によるコストダウンが進めば >値段は落ち着き内需拡大につながります。 たしかに上記の指摘事項と別に内需の拡大は図れます。しかし、外需が萎みます。現実には貿易相手国が存在するので、以下のような影響が発生します。 1.自国の輸入量を減らす政策をとる。 2.すると貿易相手国の輸出量が減少するため、貿易相手国の購買力が減少する。 3.そのため、今度は自国の輸出量が減少してしまい、雇用が損なわれる。 貿易における統制経済理論に走り勝ちな人は、この部分を理解していませんが、こちらが相手の商売をジャマするような政策を行うと、こちらも政治や信用ではなく、単純な市場バランスでしっぺがえしを食うということです。 総合して言い直すと、国内で非効率な産業を保護できますが、余計な流通ロスが発生し、国外では外需が取れない、という事態になり、トータルでは損です。よって、世界的には、非効率産業は諦め、関税を下げるのが政策のセオリーとなっています。その証拠に、世界の平均関税率は右肩下がりです。 そもそも、引用部の政策が成り立つのであれば、貿易をする必要がありません。全て自給すると、トータルの需要が増大するはずですが、現実には、日本の経済力は貿易の拡大と軌を一にしていますし、他の国もそうです。そして、その過程で国内の劣位産業は潰れたり、国外移転したりしております。エネルギーだって、元は自給していたわけですし。 ▼質問への回答 >1.カルテルに抵触するのでしょうか? WTOルール等、調査しましたが、不明でした。 >2.TPPなど関税撤廃の風潮に逆行するので海外からバッシングされますか? パッシングされて外交的な立場は確実に悪くなりますし、相手国が対抗措置を取る可能性が大です。貿易ルールに抵触すれば、訴えられて面倒なことになりますし、しなければ相手国が同様の措置を取る可能性が高く、その分、貿易は冷え込み、産業効率も悪化します。 しかし、それより国内の産業効率の悪化が問題になると思います。商社も「なんで私のところだけ、そんな不自然な政策を受け入れて損をしなければならないのだ」とは確実に言うと思いますし。 >3.そもそも政策に問題がありますか? あります。具体点は上記の通りです。 ▼そもそも議論の問題点がズレてる気がします まず、木材を自由競争に任せると、森林の荒廃が進んでしまう、という考えにあります。これらの政策をセットにするのではなく、分離して考えては如何でしょうか? そうすれば、トータルで得なのか、損なのかがすぐわかるはずです。 ただ、具体的に森林放置による被害額:対策費について触れている情報を探しましたが、見つけることができませんでした。私が林野庁の役人だったとして、森林荒廃対策について正当性を求められたら、そのような観点からトータルメリットを提示するのですが、「雨が降ったから、被害額がいくらだった」というレベルのお粗末な資料しかなく、かけた予算に対しての実効性、というデータはついぞ見かけません。 この辺りを見ると、林野庁がこの問題を本気で解決する気があるのか、疑わしく思えます。 以上です。
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- hallo-2007
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>商社や販売業者に対して、売上げの半分以上を国内産に強制する法律を作ったらどうなるでしょうか? ちょっとありえないと思いますね。 政府が企業活動を制限してしまうと国内の団体から反発されます。 日本に木材を輸出している国も文句言うでしょうし、国際的にも自由化の流れに逆流すると パッシングされるでしょう。 その理論が通ってしまえば、一例ですが 国内の電子部品メーカーが海外の安価な電子部品負けて疲弊したので家電メーカーに 半分以上は国産の部品を使用する法律を作ってくれ という理論までOKになりかねません。 ついでに、国産の木材全てが外国産より高いわけではありませんし、日本人の人件費が高いから 疲弊したわけでもないと思います。 1、地方の山間地で林業の仕事をする人が少なくなった。 田舎で力仕事になる仕事より都会でスマートな仕事したいと思う人が増えたからです。 2、コンクリートの高層マンションの普及に加えて、合板にフローリングやビニール壁紙の 建物になった。合板には、原木の費用よりもチップ化、張り合わせなどの加工業部分の 人件費の競争となります。 3、無垢の木材(合板以外)を使って家を建てれる大工さんが減った。 10年以上前ですが、我が家はすべて国産の無垢の木材を和紙を使って一戸建てを建てました。 最初は、一般的な住宅の参考プランでした。周囲には、参考プランで同じような家も立ちました。 見積もりを比べても、材料費用は左程高くはなりませんでした。床にフローリングもしないし 一階部分の天井も二階部分の床むき出し、梁がむき出しの家です。材料は少なくて済みますが それなりに見栄えの良い木材を選ぶので多少高くなります。 高くなるのは、大工さんの費用です。参考プランで家を建てると1月で完成するのに 我が家は、3か月以上かかりました。工場で加工済みの材木を使って建てると設計も組み立ても 簡単ですが、無垢ですと手元の木材の節や木目をみて大工さんが加工します。 一枚板を使った高級家具では輸入品の方が高いです。 輸入木材が安いのは、チップ材や合板だからです。 林業も農業と同じく。若者が住みたいと思う地方の街づくりが必要ですし ハウスメーカーが国産の木材を使った建物を木材産地と協力して進めるなどしなければ ならないと思います。 法律で単に強制しても、国産木材の供給元と国産木材の消費先がなければ問題解決には たどり着きません。
お礼
おっしゃるとおり 現実的でないことがわかりました 質問することで理解が深まりました お付き合いくださりありがとうございました
- 007itochan
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お説の通り 鎖国しましょう・・・・・ すれば、木材に限らず、解決します?
お礼
そうなんですよ 江戸時代に戻ればすべて解決しますよね エネルギーは藻が作り出してくれるでしょうし。。。 でも、稼ぐだけ稼いで鎖国したら 黒船の代わりにミサイルが飛んできますよ(笑) ありがとうございました
- m-m-mg
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新自由主義系の人々からは農業政策批判と同じ理屈の批判が来るでしょう。 でもこれから日本の農業政策では、TPPを機会に日本の農業を強くするため関税をやめて多額の補助金バラマキを行なうそうです。お米の価格が少しだけ下がって、税負担が今まで以上に増えるのですから、ほんとにアホらしい限りです。
お礼
http://okwave.jp/qa/q7875967.html これですね デフォルトするまでばらまき続きそうですね ありがとうございました
- trajaa
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業者がその法律に従いたくとも お客から輸入材しか要らんと言われたらどうするの? 丸太を半分に切って、輸入材と国産材を半分ずつ貼り合わせる? まさかねぇ
お礼
仕入の価格差を販売店が吸収すると考えます 国内産は原価で売って、その分海外産に利益をのせる 価格は市場にまかせる 税金を使わないので減反政策より合理的では? ご回答ありがとうございました
- Mokuzo100nenn
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>1.カルテルに抵触するのでしょうか? しません。 >2.TPPなど関税撤廃の風潮に逆行するので海外からバッシングされますか? 木材湯祝国からは反発があるでしょう。 >3.そもそも政策に問題がありますか? 政策に問題があると言うよりも、日本人の施主が木材の産地に余りにむとんちゃくな事が問題なのです。 せめて餃子やキムチの山地に興味を持つ程度に自宅の構造材の山地に興味を持ってくれれば日本の山で間伐材もなされず放置され荒れ放題になる事ありません。 輸入材ばかりのホームメーカーで3000万円の家を建てるかわりに、3100万円で国産材だけの立派な家が建つのですからね。 政府に規制を作ってもらう発想では無くて、消費者自身が賢くなる事で日本の山の荒廃が回避されるのです。
お礼
価格差がないというのは、様々な補助金前提ですよね 国がお金で支える産業は皆衰退する運命です もう補助するお金がないと言われる前の手段です もちろん国民の意識改革は必要ですね ありがとうございました
お礼
ご丁寧なご回答ありがとうございました。 >そもそも議論の問題点がズレてる気がします 私もそう思ってきました(笑) みなさんの回答を拝見しながら自分なりに調べていたら こんな記事に出会いました。 http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20130513-00024904/ 自由競争に任せると森林の荒廃が進んでしまうのではなく、補助金が自由競争を阻害しているということです。 関税はだめだけど補助金は各国がやってるからOKという考えになるのでしょうが、日本では機能していないようです。 日本企業が海外で生産し逆輸入しているなど 産業の空洞化対策のような政策が質問の趣旨に合いますね。