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バベットの晩餐会

映画を御覧になられた方に。 今頃ですが、「バベットの晩餐会」を見ました。世評の高い作品で、舞台設定も美しく確かに息詰まるような盛り上がりを見せる映画ではありましたが、なんとも後味が悪いと感じたのは私だけでしょうか。 あの素朴な人々、自らを楽しませるものを厳しく律し、信仰をのみ喜びとしている人達。彼らは元の生活に戻れるのでしょうか。彼らが味わってしまった美味があの不味そうなパン粥を一段と不味くさせはしないでしょうか。 芥川龍之介の「芋粥」を思い出します。なんて残酷な行為でしょう。

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  • alterd1953
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回答No.1

私も大好きな映画ですが そういう見方をすれば確かに残酷かも知れませんね。 ただ、教会の人達が豪勢で美味な食事に 控えめながら心から楽しんでいる描写が自然でしたし だからといって信仰心が揺らぐような人達には何故か見えませんでした。 まぁ、確かに、質素だけの人生じゃなくて たまには贅沢しても良いのではないかという作者の考えの押し付けがあったかもしれませんが 最後に、自分は作るだけで、コーヒーを満足そうに静かに飲むバベットの姿が印象的でした。 ですので「奉仕の心」は共有されていたと思います。

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質問者

お礼

回答ありがとうございます。 見ているだけで生唾がわく、グルメ映画の中でも稀な出来の作品でした。魂の解放、人間性の開花、芸術が成し得る力の恐さ。「芋粥」と同時に思い出した映画があります。「野のゆり」です。ガチガチの信仰に凝り固まり、この世で価値あるのは神のみという修道女が人への愛に目覚める、これも素晴らしい映画でした。これは良かった。しかし「バベット…」の後味は違うのです。 何だろう、愛と快楽の違いだろうか。

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