職業に貴賎はなし、という倫理観はおそらく日本的なものです。江戸時代は 士農工商という職業観のような上下意識が作られていましたが、それが日本人の実質的な常識になっていたかどうかは分かりません。むしろ首記の「…貴賎なし」というほうが広まっていったのではないでしょうか。
さむらいは武力を独占していたし、そういう特権もあって社会秩序を守り、制度をコントロールしているという自負心があって、一番上に居るというプライドが生まれたのだと思います。まだ貨幣制度が今ほどでなく、経済も発展していなかった時代の価値観ですから、当然ながら金持ちかどうかというものさしはなかったでしょう。時代が下って新興の職業である商人がどんどん力をつけてさむらいよりも金持ちになって行きますが、簡単にその財貨を没収されるなど、あまりその地位は高くなかったようです。これはさむらいと商人との特別な関係ともいえますが、そういったことが日本人の地道に目の前の食物生産従事者や、すぐ役に立つ器具を作る工業などの実業を重んじる風土が出来たのだろうと思われます。
その考えの延長線上で、何もものを作らない遊興に関わる産業が軽んじられる風潮が日本では普通になりました。芸能界(かわら乞食)やレジャー産業などがそうですが、質問者様の感覚では「マスコミ関係」もこの部類に入っていると思われているようです。確かにタブロイト新聞や風俗系週刊誌、民間のTVチャンネルなどはそう思われてもおかしくはありません。マスコミ=情報産業は一面では社会、国民を正しい方向へ導いて行く(べきだ)という使命感がある一方で、単なる儲け産業へ堕落している面もあり、幅の広いジャンルです。一番重要なのはわれわれ自身がそれらを見分ける眼を持たねばならないと言うことでしょう。他の回答者様も仰っていますが、本来マスコミは進歩的な知的労働者の政治的社会的文化活動が発端です。「ペンは剣より強い」という言葉を信じたボランタリー行動でした。それだけに今の彼らが貴方に軽蔑されながらも高給を食んでいるのは間違いなく堕落の証拠だろうと思います。
お礼
>社会的地位が高い・・・と思われている。 >文化的な仕事と思われている。 頭の中がおじいちゃんおばあちゃんな人達なんですね。 >俺のねつ造記事で、慰安婦は国際問題になったし >靖国参拝も出来なくなったんだあ!! 卑しいというより芯が悪によってできている人間ですね。 角田美代子の事件思い出しました