- 締切済み
位相差360°の補正
デジタルプロセッサーの設定に関してです。 「Linkwitz-Riley -24dB 同士でクロスさせる場合、位相差360°なので正相接続」という情報をWeb上で見かけましたが、時間的には1周期ずれているということですよね? その分、ディレイで合わせる必要があるのでしょうか? よろしくお願いいたします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
- HAL2(@HALTWO)
- ベストアンサー率53% (2341/4390)
>Linkwitz-Riley -24dB 同士でクロスさせる場合・・・ と言うことは LPF (Low Pass Filter) 側も HPF (High Pass Filter) 側も -24dB/oct で 360° の位相差を生じているとうわけですね・・・そうならば LPF 側と HPF 側とでの位相差は 0 になります(^_^;)。 私は Cross Point で位相差が 0 となる上に Network も簡易なもので済む -6dB/oct が好きなのですが(笑)、最近は 24dB/oct の Divider を購入してしまったので Super Woofer 域は 24dB/oct で切って Power Amplifier に出しています。・・・でも Full Range 側には HPF は入れていません(^_^;)。 Delay を使って位相を合わせる作業は実は理論通りには行きません。 Voice Coil から Edge に至る Diaphragm を行ったり来たりする音波振動の速度は Diaphragm の材質によって異なりますし、Multi Way Speaker System の各 Speaker Unit 位置でも位相差が生じるのですから Network で厳密に位相差を補正してもあまり意味がないのです。 結局は実際に耳で聴いている状況で補正するしかありません。 あっ、投稿しようと書き上げていたら A No.1 John_Papa さんが同じ内容の回答をされていらっしゃいました・・・つまりは、そういうことです(^_^;)。
- John_Papa
- ベストアンサー率61% (1186/1936)
人から習ったものではなく、個人的学習による見解です。 位相差360°=0°です。フィルターの位相による時間的な遅れがある訳ではありません。 (デジタル処理には常に時間的遅れ=latency が有ります。故意に設定するのでなければデジタルプロセッサーのどの出力も同じlatencyに統一されている筈です) ディレイは、以下のような場合に使用します。 バスレフ等の共鳴で音圧を得ていているサブウーハーでは(位相は進みますが)群遅延特性を持つため発音遅れが目立ちます。低~高域をそれに合わせて遅延する目的で使用します。 また、スピーカーユニットの物理的距離差でも時間的な遅れが発生し、遅延を半波長とする周波数およびその奇数倍音で逆位相に成りますので、ディレイで、複数のスピーカーを仮想的に等距離にする、あるいは逆相打消しを分散して明確な谷(depth)を無くす為に使うものと認識しています。 ま、簡単でしょうから1周期分のディレイを入れたり切ったり、論は試しでやってみてご自分で決めてください。中高音の1周期分のディレイなんて、アナログの時代からスピーカーのスタッキングで経験している遅れ程度ですから。ご自分の耳との勝負ですよ。 (現在は、かつての帯域別キャビネットが姿を消し、全域型キャビネットのスタッキングが主流になっているのはご存知と思います)
お礼
いつも素早いご回答ありがとうございます。
補足
> 位相差360°=0°です。フィルターの位相による時間的な遅れがある訳ではありません。 というのはどういうことなのでしょうか? 最終的には聴感で決めることになると思いますが、理論的にどうなのか知りたいのです。 なお、聴感にいく前に、Smaartを使って調整しようと思っています。
お礼
ご回答ありがとうございます。
補足
John_Papa様への補足と同様になりますが、位相差360°=0°の意味を教えていただけますでしょうか? 位相差360°と言われると、静特性では同一でも時間的には1周期分ズレているように思うのですが…