気になる日本語表現
気になる日本語表現があったのでご意見をいただければと思います。
「アンは空想の家からギルバートの面影をふりはらおうとしたが、やはり、そこを動こうとしないし、今は急いでもいるしするので、」(後略)
という文の中の、「急いでもいるしするので」の「するので」は何でしょうか。私は、この「するので」を付したのは
「今日はおやつを食べたり本を読みます。」
のような「たり」の繰り返しの省略の不適切さと同様の不適切さを防ぐ、という意図なのかなと考えました。
私の感覚ですとこの文は
「アンは空想の家からギルバートの面影をふりはらおうとしたが、やはり、そこを動こうとしないし、今は急いでもいるし、」
または
「アンは空想の家からギルバートの面影をふりはらおうとしたが、やはり、そこを動こうとしないし、今は急いでもいるので、」
のようにするのが普通なのですが、これは言葉が足りない表現なのでしょうか。
文はモンゴメリ作村岡花子訳「アンの青春」第29章、新潮文庫平成22年2月25日発行版、有名かつ人気の「赤毛のアン」シリーズ第2作目にあるものです。ですので、訳者村岡さんの文です。原文は次のとおりです。
Anne tried to banish Gilbert’s image from her castle in Spain but, somehow, he went on being there, so Anne, being in a hurry, gave up the attempt and pursued her aerial architecture with such success...
以上よろしくお願いいたします。
参考
https://buntou.jp/writing/tari-tari
http://www.gutenberg.org/files/47/47-h/47-h.htm#link2H_4_0029