ほとんど変わりません。
なぜなら飼料穀物がトウモロコシや脱脂大豆を中心とするのは、その方がタンパク価が高く「食肉に変わる効率が良い」為です。
輸入米に変えた場合に飼料が沢山必要になれば無意味です。タイ米等の長粒種を念頭にあるかと存じますが、長粒種もまた東南アジアでは主食であり、それを飼料に奪い取る事が望ましいかは疑問です。
但し飼料穀物についても輸入関税が撤廃されますから、幾分かは生産農家の経営難(円安による飼料・石油の暴騰)から解放されるとは思いますが。
国産牛肉が高いのは日本人が品質に必要以上にこだわるからでもあります。すき焼き用の肉とステーキ用の肉では求める品質が違うのは当然です。
現在国産牛肉として流通されているものは乳牛の廃牛等も多数ありますが、牛乳の品質基準を満たすには輸入穀物飼料が不可欠です。
因みに本当に安い肉は牧草による飼育が一番安上がりですが、これには肉に刺しが入らない(すき焼き用最高品質にはならない)ので、どうしても輸入飼料が必要です。
最近タスマニア産牛肉が輸入増ですが、これはオーストラリア産の中でも牧草100%で安く、これまでの産地と比べ目新しさもあります(オーストラリア産でも通常は飼料穀物を与えています)。