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今現在、ルチャリブレのスーパースターと言えば?

最近ルチャリブレに興味を持ち始めた者です。 ネット上にあがってる動画やCMLL/AAAのページなどを見ています。 しかし、ルチャドールの名前をほとんど知りません…。 今現在、ルチャリブレのスーパースターと言えば誰の名前があがるのでしょうか? 「ルチャリブレを楽しむにあたって、こいつだけは覚えとけ!」みたいなルチャドールがいたら教えて下さい。

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  • uniquepro
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回答No.1

難しい質問だと思いますが、自分なりに。 ある程度伝統に則ったCMLL、一方徹底的に勢いと見た目で勝負しているAAA(という解釈をしています)。ただ1つ共通しているのが、 「絶対的エース(質問者様いわくスーパースター)を意図的に作らない。」 この傾向は、実はルチャ自体の特徴とも言えるのです。有名な選手はいくらでもいます。でも、押しも押されぬトップ、というのは実は名前が見当たりません。 その理由の1つとして、まずは「善玉と悪玉」が頻繁に入れ替わるルチャのシステム自体にあります。 一応善玉テクニコ(リンピオ)、悪玉ルードの区分けはあります。でも、昨日までルードだった選手が翌日突然善玉になって(それも大きな事件・事態を起こすことなく)シレッと別選手として登場、中には同じ時期に善玉悪玉に同時になっている選手すらいます。よって、アメリカンプロレスや一部日本のプロレスのように「絶対的ヒール」や「絶対的ベビーフェイス」は存在しないといった方がいいと思います。 日米を含む他の地域のプロレスの場合、ベビーターン・ヒールターンは必ず何か事件が起こって理由づけしてからポジションチェンジします。例えば白タイツだった若き頃の蝶野正洋が突然黒タイツに反則まがいのファイトを展開した「武闘派宣言」や、それこそヒールからベビーに入れ替わるときは仲間に袋叩きがお約束です(新日本の真壁刀義やら全日本時代の小島聡がVMから離れた際、TNAでどう見てもヒールそのもののアビスが仲間の暴行でやむなくベビーターンする例なども)。 ところが、メキシコのルチャにはそういうシーンがあまりみられません。 ここで該当するシーンがないことはないのに気づきます。俗にいうコントラマッチです。マスクマンがマスクをかけるマスカラ・コントラ・マスカラ、素顔の選手が髪の毛をかけると~カベジュラになりますが。ところが、メキシコではマスクを剥がれて素顔を晒す、毛を刈られる…それでもルチャの立ち位置が変わらないケースが実に多いのです。それは、スーパースター不在の理由のもう1つの理由にもつながっているのだと思われます。 「ルチャにとってスーパースターなのは「付けているマスク」である。」 極端な話、マスクの「中の人」はどうでもいいという感覚があるのです。例えば往年の名選手、仮面貴族ことミル・マスカラス。かつての空中殺法を華麗に決めていた時代から見ると、さすがに現在の姿は隔世の感があります。でも、マスカラスの価値が落ちたというファンは誰もいません。それは、 「あのマスクをかぶっている人=マスカラスなんだよ。」 という考えがあるからです。もっと極端に言えば、そこらのおっちゃんがマスカラスのマスクをかぶってリングに上がり、それなりにルチャをこなしてしまえば、そのおっちゃん=ミル・マスカラスという解釈にされてしまうのです。この辺りは、メキシコのルチャにおける「名前の継承」によく現れています。親から子供に継承される例は実はそれほど多くない。甥や従兄弟、遠い親戚なんてまだ可愛いもので、たまたまスクール(中米のルチャには一般向けのルチャリブレのスクールが各地で頻繁に開催されています。ルチャ後進国では先進国のメキシコやプエルトリコなどのスクールに通った選手によって自国で新たな団体を、という流れも多い)で気に入った半人前の練習生みたいな選手にマスクを被せて二代目だ~!…こんなノリも実に多いのです。そして、結果的にその継承された2代目3代目が初代の見る影もない別方向のルチャドールになっても、誰も文句は言いません。その代わり、命とも言えるマスクは多少の加工が施されて「別の人」と表現しなければいけませんが。 最初にも書きましたが、ルチャドールとして世界的に名声を得ている選手は大勢います。マスカラス兄弟(マスカラス&ドス・カラス)やエル・サントなどは筆頭で、少し昔ならドクトル・ワグナーやウルトラマン、グラン・アパッチェなど。近年ならシコシス(これも初代と2代目で妙な別れ方をしてますが)、ミスティコにネグロ・カサスなども。日本人でもウルティモ・ドラゴンやグラン浜田はルチャドールとしては当然有名ドコロです。ただ、絶対的なスーパースターというと、今現在のメンバーではいないのでは、というのが感想です。それこそマスカラス兄弟やエル・サントのような「国の宝」と呼ばれるようなルチャドールは、今存在しない印象です。

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