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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:横文字使い過ぎでは?(長文です))

横文字の使用について

このQ&Aのポイント
  • メディアやネットでよく使われる横文字について考えてみました。
  • 国会や日常会話でも使われる横文字には、学術用語や日本語に訳しにくいものもあります。
  • 横文字の使用が感覚的に受け入れられる理由や、ネット上で頻繁に使われるカタカナ語についても考えました。

質問者が選んだベストアンサー

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  • joshua01
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回答No.6

こんにちは。 なかなか難しい問題ですね。日本語の乱れについては私もいささか悩んできているのですが、最近は少し冷静になってきています。 既に他の方から近い回答もいただいていますが次のような考え方はいかがでしょう。 ポイントとしては、「結局、外来語としては漢字と同じ。強調・略語としては熟語と同じ。 変化としては方言と同じ。しからば、少なくて良いので良い内容を美しい言葉で書いた「代表文書」をもう少し大事にしませんか。そして実は批判だけに甘んじている私たちの責任も・・・」 (1) 外来語として  これは質問者さんもお気づきですし他の方からの回答にもありますね。今までに我が国になかった新しい技術・理念については、それを提案した人や国の言葉を使わざるを得ませんよね。  福沢諭吉がlibertyを「自由」と訳したあたりはうまく行ったようですが、特に技術やその設計概念は頻繁に変化するので、やはり最初に考え出した国の言葉にならざるを得ず、考えてもみればそれは漢字の伝来の意義そのものと言えるでしょう。(何しろ、文字という概念を持ち込んだ)  現在、技術者の多くが共通語として英語を使用しているため技術単語が英語になるのは当然としても、最近はドイツ語や北欧語も増え、メーカの商品名が一般通用語になっているものも少なくありません。その点では消滅も早く、乳酸菌飲料全般が「ヤクルト」と呼ばれるのは苦笑として、即時現像写真の「ポラロイド」はもはや死語になっていますので、いちいち目くじらを立てる必要もないかと。 なお、その点で言えば、「ハッカー」を「黒客」と書くように外来語でも意味と音とを同時に割り当てようとする中国語の文化にはいささか尊敬を持っていましたが、最近はこのような妙訳は間に合っていないようですね。 (2) 強調付き略語として 「昔のことを学ぶと将来の参考になります」は、正しい説明でしょうが、長くしつこい文章の割には誰も目にとめてくれません。あまりにもわかりやすくて。 その代わり、「温故知新」と書くと、少し目をとめてくれますね。何で「温」を「たずねて」と読むのだというツッコミとともに・・・。これが四文字熟語の意義でもあり故事成語の重要性でもありましょう。 一方、「人間とは愚かなものだ」と書くより「ニンゲンとは愚かなものだ」と書くと少なくとも作者の複雑な悩みの意図が大きめに伝わってきます。 このように、カタカナそのものに一定の強調の機能があり、さらにそれを不自然に省略すると、どういう意味かという疑問としてさらに目をとめてくれるでしょう。 (質問者さんも、「ネトウヨ」について目がとまりやすくなったでしょうし、もはや「インターネット上の右翼」であることを二度と忘れないでしょう(笑)) (3) 方言も変化の結果  私も若者言葉の乱れについては「耳に余る」ところがあり、息子たちや部下たちの「ら抜きことば」をやんわり訂正することぐらいはするものの、私からの提案は後述するとして、「時代毎の言葉の変化」としてひとまず冷静・寛大に見ようと思っています。 考えてもみれば、「京言葉」に対する「東言葉」も、「東京標準語」に対する「東北弁」も、ひどく見下され、卑下されていた時代があります。 他方、人口の都市集中や通信放送の普及により世界でも絶滅言語が増えており、見直す動きもあるとか。 まあ、「時代毎」と「地域毎」を同列に見てはいけないかもしれませんが、同様に寛大になる必要があるでしょう。 (4) で、ご提案・・・でも・・・  とはいえ、私も無限の乱れを容認したいわけではありません。その観点で日本語に欠けているのが「多くの人が暗唱に取り組む共通的(代表的)文書」。何とかそのようなものを作れないかと思っています。 例えば、英語も変動したり乱れたりしていますが、その幅が比較的小さいのは、「聖書」と「演説集」の存在と言えます。 聖書についても訳の異なる版もあり、それぞれに現代の話し言葉と乖離している表現もあるものの、多くの人の共通の書物として繰り返しこれに接し暗唱がなされているため、「共通であり標準たる英語」としての地位が確立しています。  (なお、イスラム教のコーランはアラビア語の韻まで神聖化しているので多国語への翻訳が許されておらず、アラビア語の標準文書機能としてはさらに強力!) さらに、米国では「名演説集」社会に溶け込んでおり、「独立宣言」やリンカーンの「ゲティスバーグの演説」などを暗唱・発表する機会が子どもの頃から与えられ、話し言葉の標準としてばかりでなく、幼少期からの「演説」(プレゼンテーション)能力の大きな育成力になっています。 (シュワルツネッガーが幼稚園で活躍するコミカルアクション映画「キンダーガーデンコップ」をご覧になると出てきます) ・・・でも・・・ (5) 日本におけるいささか致命的問題  まず、日本語では近年まで「文語体」の文化があったために口語体に関する代表・標準文書が根付きにくかったのはやむを得ないでしょう。ひとまずこれを最大の理由として挙げつつ、もう一つの問題を感じています。  質問者さんもまさに「メディアや為政者には全ての国民に理解出来る解り易い言葉で伝えて貰う事は、無い物ねだりでしょうか」と書かれており、多くの方は同感されるでしょうが、このような論を述べられる多くの方は(特に行政について)「あいつらは俺たちの代表などではない。俺たちは忙しいので難しい問題について勉強する必要などない。あいつらこそがわかりやすく説明する義務を怠ってずるいことばかりしている悪い奴らなのだ。」といった認識を多かれ少なかれ持っているでしょう。 確かに我が国は、過去、政府の指導のもと過剰な団結による戦争を経験しながら、ドイツに比べても国旗や国歌を含めた行政について自ら議論する機会が乏しかったことは否めないでしょうが、あまりにも「行政と個人は他人(無関係)」といった認識が強いため、・・・ ・行政課題(社会的課題)にはすべてが丸く収まる課題は少ない。どのような選択をしても利点を得るには必ず欠点を容認する必要がある複雑な問題だが、多くの人が問題解決に参加しない「他人」として欠点ばかりをあげつらう特性がある。 ・現代の社会的課題については関係者の権利・義務・関連技術等の理念だけでも複雑で、さらに解決策の利点と欠点、さらに欠点への再対応策までは「最低限一式」。でも「私」は自分のことで忙しいし勉強する意識はあまり強くないので「あー、めんどうくさい」・・・。 ・マスコミは「わかりやすくする」ためによくがんばっていると思う。しかし、「わかりやすい」は「問題を単純化する」ことにつながり、結局「欠点をあげつらい、悪者を強調する」手法に偏りやすいことはやむを得ないとして、読者までも「悪者を決めつける」ことでひとまず解決できた気になってしまう。(飲み会での優越感も得られる) ・その結果、行政も政治家も、「欠点を含めて大いに論じて前進させる」ということができなくなり、それでも前進させるためには「欠点」をあいまい・複雑に修飾することが当然になった。 ・その結果、公文書、演説を含めて、「皆が口にできる話し言葉の共通・標準的文書」は作りようがなくなっている。(泣) (理念ばかりで良いはずのゲティスバーグの演説でさえも、自分たちの能力の限界を率直に述べているのに)  なお、・・・日本の子どもたちにもプレゼンテーション能力のために、暗唱する(演説・説得・説明を人前で大きな声で、迷わずになめらかに述べる)機会を与えたいのですが・・・皆がそれに合意できる文章をどなたか提案できますでしょうか? なお、私は、このような目的のために若者に日本国憲法の前文(前置文)の丸暗記と人前での披露をお勧めしています。が、実はそれは「英文のプレゼンテーション」の練習としてです(日本国憲法は英文が先なのが悔しいが、結果としてあまりに美しい英文・・泣)))    さてさて、私も気になっていた問題でしたのですっかり長くなってしまいました。 お役に立てば幸いです。 (で、ごめんなさい。今回は「日本語課題」であるので、皆さんのご期待のもとあらかじめ仕込まれているのかもしれませんがあえてツッコミを。・・・今回の場合、「ご解答」でなくて「ご回答」でしょう(笑)。”ここまで言っといて何ですが”平和な世の中でよかったです。)

noname#244637
質問者

お礼

ご解答ありがとうございました! とても参考になりました! 私も技術用語や名称については、目くじらを立てるつもりはなく、若者のら抜き言葉にも目くじらを立てるつもりはないのですけど、使う場所によっては目くじらを立てております。 横文字と日本語(現代語)は、それを使う人間が、全てその本来の意味や概念やニュアンスを、理解して使い分けているとも思いませんけど、分かっているかどうかよりも、正しく本意が伝わっているかどうかが問題だと考えます。 為政者の言葉ですけど、日本人の人口構成を見ると高齢者が多く、投票する人間のパーセンテージは、若年層よりも高齢者が高いのです。 その投票行動の理由は、人それぞれでしょうが、為政者が学歴や年齢や性差を問わず、分かり易い言葉で説明し行動してもらえれば、もっと投票率は上がるのではないでしょうか? もっとも、小泉さんのように劇場型政治は困りますけど… また、日本人も和製英語以外に英語を使う機会が増えましたが、その単語の概念やニュアンスを理解せずに、英単語でありながら和製英語になっているケースも多いらしいです。(アメリカ人の友人からの指摘) 聖書やコーランも、国や人種によって様々な解釈のされかたをしているらしいです。 しかし、あなた様が言われるように正式解釈を公表している組織団体があるから、あなた様は支持されているのでしょう! 言葉同様、現代史も日本人としての正式見解をしっかり公表し、反省すべきは反省し、尊重すべきは尊重出来る世界になって欲しいと、切に願います。

その他の回答 (6)

  • hekiyu
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回答No.7

”メディアやネットで使用されて、その方が感覚的に受け入り易いからなのでしょうか?”     ↑ 日本は、古くから外国の文物を受け入れ、自分流に 租借して、我が物としてきた歴史があります。 言葉そのモノが中国からの輸入品であり、それを 日本流に加工して、ひらがなやカタカナと造って きました。 日本人の文化的DNAには、外来語文化がすり込まれて いるのだと思います。 ”国政や世論を形成する上では弊害と言えるのではないでしょうか?”      ↑ 民意を反映する、という意味では弊害と言えるでしょう。 ただ、その弊害がどの程度なのか、というとあまり関係 無いようにも思えます。 ”例えば、国会質疑や政権放送において、学術用語、専門用語、横文字を多発している人は、  高齢者や低学歴の人間に正しい主張を伝える気があるとは思えません。”      ↑ 彼らは勘違いしているのです。 横文字を使えば、庶民の尊敬を受けるだろうと 思っているのです。 庶民に理解してもらう、などという考えは無いと思います。 落合信彦という小説家が指摘していたことですが。 彼が米国の大学で討論して、それで相手を言い負かしたの ですが、聴衆の判定をあおぐと、負けでした。 「なぜだ。俺が完全に勝ったはずだが・・」 それを耳にした教授が忠告しました。 「討論は君の勝ちだ。しかし、聴衆は理解できる方を  指示するのだ」 ”公共の場の言葉は、メディアや為政者には全ての国民に理解出来る解り易い  言葉で伝えて貰う事は、無い物ねだりでしょうか?”      ↑ 討論するという文化、風習は欧米のもので 日本ではあまりやられて来ませんでした。 討論などは軟弱な輩がヤルモノという風潮があったのでしょう。 討論してもケンカになるだけで得るものなど無い、という現実も あったのかも知れません。 いずれにせよ、文化の違いだと思われます。 という訳で、私はあまり心配しておりません。 外国のモノを輸入し、日本流に加工して、我が物にする という日本式で、資源も無い日本がここまで来れた のです。 日本のような国では、こういう柔軟性は貴重です。 判りやすい演説や討論がどれだけ意味を持つのかも疑問です。 能力や、国民のことを思っているかに関係なく、 そういう話し方が出来るひとが指示されるだけだと思われる からです。

noname#244637
質問者

お礼

非常に分かり易いご解答ありがとうございました。 私は、父が特別養護老人ホームにお世話になっております。 先日、家族会の役員に選出され総会に出席致しました。 その際、ホーム職員から資料が配布され、看取りやホームケアの説明がありました。 回りを見渡すと、高齢者の方ばかりで、後の懇親会で私が最年少であると分かりました。 配布された資料には、「シームレスなケア」「エピデンスの蓄積」「根拠に基づくアセスメント」等の文字が、5色刷りで綺麗に印刷されていました。 勿論、口頭で内容説明もされていましたけど、単語はそのまま読まれておりました。 文脈で捉らえれば、ある程度の意味するところは、理解出来たかも知れませんが、懇親会で同じテーブルになった70歳前後のご夫婦に質問したところ、内容が良く分からないけれど、施設の人が一生懸命やって頂いていると感じたので、このままお任せしたいというお返事でした。 総会も、予算の承認等、用意された資料を音読するのみで、一つの儀式を見ているようでした。 昨日の大阪市議会においても、懸案文書の題名だけが違う内容が同一のものが、それぞれ否決される結果となり、やはり儀式を見ているようでしたね! ある意味解り易く、他方においては全く意味不明と言わざるを得ません。 おまけに、会議開始までかかった時間とドタバタ劇には、税金泥棒とつい言いたくなってしまいます。 しかし、hekiyu様のご指摘通り、そういう話し方が出来る人が当選されるのでしょうね。 ちなみに、ホーム施設長様には説明は儀式ですか? それとも、この説明で皆様が理解出来ているとお考えですか?と質問したところ、次回作にご期待くださいというお返事でした。 ご解答ありがとうございました!

  • shin1417
  • ベストアンサー率27% (199/721)
回答No.5

先日亡くなられた政治評論家の三宅 久之が以前このような事を言っておられました。 「役人や政治家が横文字使う時はロクなもんじゃない要注意だ」と。 日本語で言い表したら反感買うか、中身を知られたくない場合に内容を悟られないようにわざと誤魔化すために使う場合が多いから、って事らしいですよ。 確かに以前、厚生労働省が「ゴールドプラン」なるものを発表し、「何なんだそれは!!それは何をやるんだ?」って批判浴びましたよね?

noname#244637
質問者

お礼

ご解答ありがとうございました! 私も、愛妻、納税、墓参りを大事にしていた三宅氏は、好きな評論家でした。 警察予備隊から自衛隊と呼び名を変え、国防軍とやっと本質的な名称になりそうですけど… 問題に対して、遺憾に思いますだけで、何ら国民に対して説明責任を果たさない政治家もおります。 国民自身の投票責任でありますが、一旦当選してしまえば、途端に国民の代弁者でなくなる政治家が多いですね! 日本を良くするとか、取り戻すとか? 口を開けば、我が国には先進国にも係わらず、アメリカやヨーロッパ諸国に比べ云々がお約束ですよね~! 核心たる理由を提示せずに、西欧がやっているから日本もやるべきという政治屋にはウンザリします。 ご解答、ありがとうございました!

  • Ganymede
  • ベストアンサー率44% (377/839)
回答No.4

思いついたことが2点ほどあります。だらだら長い回答ですみません。 インチキ中国語、インチキ英語 負けるが勝ち (1) インチキ中国語、インチキ英語 伝法なことをいうと思われるかもしれませんが、日本語のかなりの部分はインチキ中国語とインチキ英語(など)からできています。ご質問の「横文字」は和製英語などで、いわばインチキ英語でしょう。英語それ自体はインチキな言語ではありませんが、それを日本語に取り入れるやり方がインチキくさいのです。 また、私たちは真面目ぶった場で漢語を多用することがありますが、漢語は昔の外来語(または和製外来語)です。学のある中国人というか、中国の古典的文語の素養がある人が日本の漢語を見たら、インチキ中国語と苦笑するかもしれません。漢語は大昔から随時形成されたものなので、現代中国語と異なるのは当然ですが、昔の中国の古典的文語からもずれています。 いや、ずれていても悪いとは限りません。元はインチキ中国語でも、学のある日本人がよく消化し日本語に取り込んで長い年月が経ったなら、もはや日本語の不可分の一部でしょう。しかし、「ずれ」には「ずる」が潜むことがあります。 例を挙げるなら「国体」という語です。意味があいまいなんです。昭和天皇は敗戦の詔勅で「朕ハ茲ニ国体ヲ護持シ得テ」とのたまいました。しかし、ポツダム宣言を受諾して降伏したのであり、そのポツダム宣言は国家体制の根本的な変革を要求しているのだから、護持できていませんね。 もっとも、これは昭和天皇がずるいというより、詔勅を起草した高官の狡知でしょう。どうせ、日本人には漢語の厳密な意味内容は確定しづらいということになるのでしょう。 では、何語なら手に取るように分かるかというと、「やまとことば」でしょうか。外来語ではない、日本古来の言葉です(多分)。前出の「国体」を「おくにがら」と説明するようなものです。「天皇を中心としたお国柄は護持された」と。 しかしですよ、敗戦後の天皇は「象徴」になったのであって、象徴は「中心」というよりも「換喩」のようなものではないんですか。「おくにがら」とは、誰にでも分かる平易な言葉に見せかけて、実は騙しのテクニックじゃないですか。 さて、ここまでの話を整理しましょう。おおまかに言って、日本語はやまとことば、和製漢語、和製英語などで構成されています。ここでご質問者のように、カタカナ語は日本語に訳せとおっしゃってみても、インチキ英語をインチキ中国語に移し替えていることになりませんか? かといって、やまとことばに訳せば、なおさら「ずる」が潜むことがあります。昔の知識人は漢語、現代の知識人は横文字を多用するから、やまとことばは知的言語として鍛えられていないのです(情緒的言語としては豊かだが)。 (2) 負けるが勝ち じゃあ、どうすればいいのか。唐突ですが、私は保守主義者です。現状を肯定します。カタカナ語はカタカナ語のままでいいんですよ。これは日本語の敗北と思われがちですが、負けるが勝ちという面もあります。 どこが勝ちかといいますと、変な自慢をするようですが、訳さずにひとまずカタカナ語にするので、ものすごい分量の外国語・外来の概念を取り入れられます。「訳すまでは敷居を跨がせない」などと言ってたら、日本の競争力は落ちるでしょう。 ところで、先ほどから私は「インチキ中国語」と繰り返していますが、これはややふざけた言い方で、実は昭和初期くらいまでの日本の知識人は漢籍に通じていて(例えば漱石は英語教師だが漢詩を作る能力をもっていた)、漢語の造語能力が高かったようです。彼らが横文字を翻訳して造語した和製漢語は、現代中国語に取り入れられたケースさえ少なくありません。 しかし、現代の(全然知識人ではない)私たちは、漢語の造語能力も低いものです。例えばの話、アカウンタビリティという言葉があります。これを「説明責任」と訳してしまうと、マスコミがマイクを突き付けてカメラを回して「アンタは説明する責任があるだろうが!」と吊し上げるための合言葉に堕してしまいます。 しかしアカウンタビリティとは、レスポンスビリティ(責任)を強調した言葉です。レスポンスが「返答、応答」ですから、英語の「責任」は、「AさんがBさんに対して責任を負うとき、AさんはBさんの問い質しに対して応答する義務がある」というニュアンスをもともと含んでいます。例えば公務員は公僕で、市民(の総体)に対して責任を負っていますから、市民(の総体)に対する説明義務があります。 ところが、非民主的な国の真面目な公務員を例にとれば、各々の職務の責任を果たすことに励んではいても、「市民に対していちいち説明する義務まではない」という意識があるかもしれません。これは、アカウンタビリティを全うしていないことになるわけです。 別の例でいうと、Pさんが民間人で有名人だとしまして、Qさんに対し責任を負ってないなら、Qさんに対するアカウンタビリティはないわけです。Pさんが何かスキャンダルを起こしたとして、Qさんが興味津々で、「アンタは世間に対して説明責任があるだろうが!」とか、「最近、『説明責任』は常識になってるよね」とか言うのは、アカウンタビリティを誤解していることになります。 このように、外来の未消化の概念を表す言葉は、安易に訳さずにカタカナ語のままにしておいた方がいい場合もあるようです。もし、自分で辞書を引きもせずに「誰にでも解る言葉」を常に要求する人がいるとしたら、その人は傲慢ではないでしょうか。

noname#244637
質問者

お礼

ご解答ありがとうございました。 私はインチキとまでは思いませんけど、都合の良いように使用されるからこそ、和製英語と言われるのでしょうね。 また、日本語の曖昧性は、日本人の国民性と文化と言えるのではないでしょうか? 言葉を受ける人間の立場というよりも、どれだけ相手に真意を伝えたいか?を考えたつもりなのです。 正式、公式、公共の場で発信する人には、それが必要だと思い質問させて頂きました。 クリスマスと正月のお参りを両立させる日本人です。 懐が広いのか、何も考えていないのか?経済性が優先なのか?イベント性が大事なのか? とにかく、平和な世の中には感謝しております。

noname#246942
noname#246942
回答No.3

度々ご質問に参加させて頂いておりますが、今回もまた失礼させて頂きます。 先日、自分が投稿した質問の中で「ネトウヨ」「ブサヨ」なる言葉を用いてしまった事もあり、まずはそのお詫びの意味も含めつつ、回答とさせて頂きます。 さて、あなた様は少し前から流行っている『スイーツ』と言う言葉をご存じでしょうか? これを基準とした「スイーツ男子」などの言葉も連動して造形されています。 「スイーツ」とは、ケーキやプリンなどの「甘いお菓子」のことで、英語(イギリス圏)で甘いデザート・お菓子を意味する「sweet(米語ではdessert)」からきた「カタカナ英語」であります。 そして、また一方で『スイーツ(笑)』と言う言葉もあります。 これは、マスメディア(おもに女性誌)の女性向けの特集に習うことがおしゃれであると考え、特集を鵜呑みにして気取っている女性を皮肉ったり、揶揄する言葉で、これらをカッコつけて「スイーツ」と 呼ぶ、流行(または商業宣伝など)に流されやすい人達の蔑称でもあります。 この「スイーツ(笑)」は「ネトウヨ」「ブサヨ」と同じく「インターネットスラング」の一つと言えますが、では、そもそも「ネットスラング」とは何なのか? 文字通りインターネットで使用されるスラング(隠語)であり、「主としてインターネット利用者の間でのみ通用する特殊な言語表現」である。 と、調べると出てきます。 もはや、「ちんぷんかんぷん」でありますね。 マスコミが作った造語に流され、それを好んで使う者がいれば、一方でそれを笑う為に、新たな造語が生まれてくる。 「本来の言葉」が「本来の意味を失う」事で、「使う者達が分かれて」は「新しい言葉」が生まれ、また「新たな意味が生まれる」と言う事ですね。 また、「アベノミクス」にも代表されるように、すでに「一つの言葉」として、ほぼ全体に定着している造語もあります。 アベノミクスは、安倍首相の安倍と、エコノミックス(経済学、経済分析)を掛け合わせて出来た言葉です。 「アベノミクスの影響で儲けた」 「今の経済状態が良くなっているのはアベノミクスのおかげだ」 安倍首相の経済対策の「具体的な中身までは知らず」とも、その漠然とした流れから、「おおよその雰囲気だけは理解している」方が多いと思います。 >流行語などが市民権を得て(指示されて)、当たり前のように使用されていても、それを直接必要としない人、関心のない人、調べるまでもない人にとって・・・ 「実質の伴わない雰囲気だけの言葉」が一人歩きした事で、あなたが仰るように、本来その言葉を「必要としない」「関心がない」「調べるまでもない」人達を多く増やす一方、また逆にそれを「必要とする」「関心を持つ」「調べようとする」人達も、同じくらい増やして行くのだと思います。 要するに、「本質や中身そのものを重要視」している方に取って、メディアが作る無理やりな横文字表現や造語は「不必要」とする一方で、「表面や雰囲気から興味を持つ」方に取っては、そっちの方がきっかけや流れを掴むには「必要」なのだと思います。 そして、それを作り上げるメディア自身が必要とする「大衆」には、圧倒的に後者の方が多いのだと思います。 何だか、「需要」があるから「供給」がある、みたいな流れになってしまいましたが、主な「造語」としての意味合いは、そのようなものではないかと考えています。 国会質疑や政権放送においての「学術用語」「専門用語」に関しては、また違う考えでありますが、必要以上の長文になってしまいましたので、今回は「造語」に限定した回答と致します。 参考程度まで。

noname#244637
質問者

お礼

ご解答ありがとうございました! 私は、このサイトを利用するようになってから、「ググる」とか「ネトウヨ」という言葉の意味が分からずに、必要性から調べました。 あなた様の解答以前に、既に意味やネットスラングである事は知っておりました! 私はネットを利用し、このサイトを利用している人間なので、どなたがネットスラングを使用されても、何とも感じませんです。 ただ、自分が解答する場合は、相手が中学生なら中学生に分かる言葉と文章で、解答するように心がけておりました。 あなた様が、片田舎の婆様に「あなたの考え方は、まるでネトウヨのようですね!」、「あなたの考え方は、パラドックスですね!」という使い方をされていたのなら、疑問符がつくと思います。 従って、ご丁寧な謝罪は必要ありません! 私の文章構成のマズサで、誤解をさせてしまった事をお詫び申し上げます。 私は、スラングや和製英語や専門用語を否定するものではありません! 若い人同士で、スラングを使った楽しい会話を否定するものでもありません。 ただ、若者、大人、メディア(特にニュース)、政治家が、その言葉を使う時と場所を選んでいないように感じて、この質問をさせて頂きました。 正しい意味で、正しい使い方をして、正しく相手に伝えなければならない時を、わきまえていない事が多く感じられていました。 言葉は意思を伝える道具であり、特に若い人にはファッションでもあると感じます。 敬語や謙譲語を、正しく使えない若者が増加していると思います。 社会人として、日本人として、正しい言葉の使えるように、場をわきまえて教えていきたいと考えています。 また、私自身も若い人からスラングや専門用語を学んでいきたいと考えています! ありがとうございました!!!

回答No.2

日本語にしにくい言葉を片仮名表記で使うのは有る程度止むをえないと思います。 「コンピューターのプログラム」を「電子計算機の、、、」と言い変えようとしてもプログラムに相当する日本語が見当たりませんよね。 某大学の計算機科学の先生がProgramを「算符」という造語で置き換えようと提唱されていました。 感触の良い造語だと思いましたが、業界の情報媒体からは黙殺されていました。 またチョウザメの卵は、英語名のキャビアで流通しておりますが、キャビアを日本語に置き換えることができません。 ロシア語のチョルナヤ・イクラを直訳すれば「黒い魚卵」ですから、黒魚卵となるのかもしれませんが、多くのキャビアは灰色ですしね、、、。 >メディアや為政者には全ての国民に理解出来る解り易い言葉で伝えて貰う事は、無い物ねだりでしょうか? それは無い物ねだりだと思います。 メディアは情報媒体ですから、情報を収集・伝達するだけで良く、創造・捏造は困ります。 ましてや為政者は言葉を自分の都合よく操作し、甘言を弄して、支持票を集める質があります。 社会階層に置いて知的階層に属する人々が外来の言葉を使う事自体は悪事ではありません。その言葉を使う事によって、母語で表現しにくい微妙な意味合いを伝達することが可能になるからです。 一つだけ注意しなければならないのは、英語による日本語の汚染です。 日本語が豊富な語彙を有する豊かな言語であり続けるためには、漢語からの流用、英語からの流用、ドイツ語からの流用、アラビア語からの流用、ヒンディー語からの流用など、豊富な源泉を確実に活用して、日本語の多様化を推進しないといけません。 マレー語では、永い植民地政策の影響でしょうが、英語の汚染が凄く進んでおり、惨めな状況になっております。 このような英語汚染の進んだ言語は多いようですが、日本語だけはこのような末路をたどらない様、注意してゆきたいと思います。

noname#244637
質問者

お礼

ご解答ありがとうございました。 確かに日本語よりも使い勝手の良い言葉があり、私は否定するものではありません。 家電量販店で、パソコンくださいというところを、日本語訳で言う人はいませんし、わざわざパーソナルコンピュータくださいという人もいないでしょう。 教授と生徒の関係で、専攻する学者用語を使う事は普通ですけど、大学生が小学生に真面目な顔で、学術用語は使わないでしょう? 使う相手と場をわきまえていない人やメディアが多く感じられたので、質問させて頂きました。 政治家については、選挙において名前を連呼し、ひたすらお願いする人よりも、わかりづらい言葉を並べ立てながらも、有権者に語る候補の方がマシですね! しかし、私は国会中継を見る部類の人間ですが、行政の最高会議とはとても思えず、保身とパフォーマンスばかりで、中継を見ているのが全国民の何パーセントかも知れませんけど、国民の代表として国民のために分かる言葉と態度で、品位ある質疑応答して貰いたいと感じてしまいます。 最後に、私自身が国語力があると、胸を張って言えない人間ですけど、正式な場や改まった場では正しい言葉が使えるように、精進していくつもりです。 ありがとうございました!

回答No.1

今の言葉がそのまま「言葉」になっていけばいいんじゃない? その時代時代で言葉や文字は変わっていくし 例えば平安時代の言葉なんて今はやっぱ使わないわけだし 今の時代の言葉だって100年後は使われていないかも知れない それで良いんじゃないかな… ちなみにネトウヨはネット右翼の略です

noname#244637
質問者

お礼

ご解答ありがとうございました! 以前も裕仁様の読みを教えて頂きましたね! ネット検索の仕方を覚えましたので、ネトウヨの意味は知っていました。 社会の価値観や言葉などは、時代によって変わる事は否定するものではありません。 ただ、フィーリングやノリだけで、その場では使って良い言葉と悪い言葉があると思います。 また、メディアや企業からミスリードされて流行し、そのまま日本語として認知される言葉もあり、日本の文化にかかわるものもあります。 バレンタインなどは、その代表かと思われます。(決してチョコレート貰えない、おじさんのヒガミではありませんぞ) 最近、以前に比べてazuki様のアンサーが少なくなったようで、少し心配しておりましたが安心致しました。 早速のご解答、ありがとうございました!

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