補足を頂きました。ありがとうございます。
前置きとして、最初に申しあげておきます。高血圧と塩分に関わりのある高血圧症は全体の3割~4割程度と意外と少ないのです。医師が高血圧患者全てに塩分制限を申し渡しますが、全く利かない高血圧患者も多いです。減塩による降圧効果は3割~4割には利いても、残りの6割~7割の高血圧患者には全く無効である、と云うことです。何故ならば、高血圧の原因が僅かな塩分でも上昇する『塩分過敏性高血圧で』あるか否か・・・ですから。
汗を掻きにくい・・・。これは、体内水分の低下を示しているかもしれません。
体の6割は水でできており、それらの水は細胞内と細胞外に多く存在しますが血管の中の水は血管内~血管外へと出たり入ったりしていて、共に細胞外液と云いますが、この細胞外液が少ない人と、十分に足りている人がいます。
結論から言うと、体内水分の少ない人は汗を掻き難く、そういう方が運動不足状態では低体温であり、また、冷え性にもなります。続けて説明します。
体内の水の量は日々調節されている訳ですが、十分な体内水分量を維持するのは食べたタンパク質の量によって調整されるので、しっかりと肉・魚・卵を食べるのは大事です。
何故かと云うと、飲んだ水は全身に行きわたり間もなく血管から腎臓に入り込んで、排尿により水分は失われます。つまり、飲んだ水は体内保持し難いのです。
一方、食べたタンパク質は小腸の内でアミノ酸に分解された後、門脈血管から肝臓に届けられます。そうして吸収されるだけではなく、肝臓に届いたアミノ酸は肝臓内でタンパク質に再合成される、或いはアミノ酸が全身に行きわたって細胞内でタンパク合成される度に、体内で水を作り続けます。
この意味は、タンパク質を食べ足りない人は水の生成が少なくなって、体の中が水不足になってしまいます。そうして起きるのは、汗を掻きにくい。そして、低血圧へと変化します。
質問の・・・『食生活(朝・昼・晩の食材や量)』が不明で、肉・卵・魚が不足している方なのだろうと勝手に推測して、思うことの一部を記してみました。
< 嫌い、或いは、不健康と感じて食べない食材・・・等々に関しても補足して頂けたら、アドバイスの方向が広がるかもしれません。
お礼
返答ありがとうございます。 タンパク質が上記のように重要な役割がある事全く知りませんでした・・。 鉄不足、タンパク質不足で挙げていただいた症状のなかでも結構あてはまるものがあったのでドキッとしてしまいます。 単に水分不足といっても色々な原因が重なり合って起こっているのですね。 まず、良質なたんぱく質を摂るように心がけるのは勿論の事、載せていただいたリンクを参考に勉強させていただきます。 そして、一度専門医への受診も検討していきたいと思います。 丁寧でわかりやすご回答を頂き本当にありがとうございました。