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景気が良くなると、儲けるために自分も経済活動に参加しようとする人間が増えます。「よし、遊び回る人が増えるだろうから、レストランを開業しよう」とかね。
あるいは、事業の範囲を広げようとする企業が増えます。「よし、新潟だけでなく富山にも支店を出して進出しよう」とかね。
しかし、そういう人や企業も現金がないのがふつうです。
すると、銀行などの金融機関から借りようと「借金」を申し込むわけですが、「貸してほしい」と言うライバルが多くなるので、「○.○%でもよければ貸しますがどうしますか」「うん、それ以上に儲かりそうだから、それでもいいや。貸してくれ」となって貸し出し金利が上がることになります。
(2)
上記のような流れで、貸し出す先が増えると、金融機関も手持ちの現金が少なくなります。
「小銭をお持ちのみなさん、預金してくださぁい」と呼びかけても、金利が低いと誰も預けに来ません。
預金をかき集めるために「金利を、×%に値上げしますので預金してくださいよぉ~」と呼びかけることになるので、預金金利もあがります。
ただ、預金金利はすぐ上がるわけではありませんね。例えば定期預金なら、満期預け替えの時期が来ない間は変わりません。金利はすでに契約してあるものだからです。契約した期間は上がりません(不景気になっても下がりません)。
また、貸し出し金利と同じ金利になるわけではありません。貸し出し金利よりは必ず低いです。どれくらい低いかはその銀行の経営方針次第ですのでわかりませんが、とにかく低いです。
お礼
とてもわかりやすかったです。 ありがとうございます。