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羽生―渡辺戦の対局数が100局に届かないとしたら

羽生三冠と渡辺竜王の対局数が、もし2桁にとどまるとしたら、どんな理由が考えられますか? それとも100局以上になると思いますか? 加藤一二三・九段が、著書「羽生善治論」の中で、以下のようにおっしゃっています。 「今後の活躍が大いに期待できるが、ふたりの対局数が100局に到達することはまずないと思っている。理由はいわないが、私の考えにもとづいた見通しである。」(P143) どうしても、私には理由が思い付きません。

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  • mekuriya
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回答No.2

理由は2つある。一つは年齢差です。羽生三冠42歳に対し、渡辺三冠はまだ29歳です。ゆうに一回りの年齢差があります。米長・中原の年齢差がわずか4歳でほぼ同世代だったことと比べると羽生・渡辺の年齢差は大きい。米長・中原はそれぞれ全盛期が重なり長い間ライバル関係が続いたのに比べると羽生・渡辺はそうはならないと思えます。たまたま今、同じ三冠どうしで対局数が注目されるような事態になっているけど、競合する時期は長続きしないだろうと考えるのが自然なのです。実際、羽生三冠はいわゆる羽生世代の雄である佐藤・森内との対局数が多い。羽生・森内は名人戦だけでも数多く激突している。それは全盛期が重なっているからでもある。しかし、それは羽生・渡辺には成立しそうもない条件なのです。 2つ目の理由は、羽生・渡辺以外にもタイトルを争う実力者の層が分厚くて、なかなか羽生・渡辺がタイトル戦の番勝負で激突するのは難しいだろうということです。実際、渡辺三冠が羽生からタイトルを奪ったのは3つのうち1つもない。今後、羽生のタイトルに渡辺が挑戦するにしろ、渡辺のタイトルに羽生が挑戦するにしろ分厚い羽生世代の壁を突破しないとタイトル挑戦者になることができません。そしてライバルは羽生世代だけでもないのです。今期の王位戦リーグが象徴的です。渡辺三冠は白組1位で羽生王位への挑戦を目指したものの羽生世代の佐藤九段・丸山九段、新興勢力の澤田五段に敗れ2勝3敗で終え、リーグを陥落してしまいました。羽生世代と新興勢力の挟み撃ちに遭って轟沈してしまったようなものです。 以上の理由で羽生・渡辺の対局数が100を越えるのは極めて至難と言わざるを得ません。 同じ三冠が並び立ち、羽生・渡辺時代到来かと思われるかも知れないが、実際はそうともいえないだろうと。またその時代が長く続くことも考えにくいだろうと。まあそういったことです。

noname#189769
質問者

お礼

詳しい回答、ありがとうございました。

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  • EFA15EL
  • ベストアンサー率37% (2657/7006)
回答No.1

んー、まあ文章から察するに誰が考えても必ずそうなる、という類いではないのでしょう。 そもそもこれだけプロが居て、長い歴史があっても百番指しは11例しかないわけです。 100局を越すには、両者が長期間タイトル争いを続ける必要があるわけで、 単純に予想すれば、加藤さんはどちらかが途中で脱落(年齢的には羽生さんでしょうけど)すると思っているのでしょうね。 現役では最多の対局数を誇る谷川さんと羽生さんの場合だと、今の渡辺さんの年齢の頃には既に100局越えてますから、 渡辺さんのペースが遅い、と言えるかも知れません。 谷川さんは歴史に残る名棋士ではありますが、大変失礼ながら40を越えて明らかにパワーダウンしてしまいました。羽生さんももしかすると…です。

noname#189769
質問者

お礼

ありがとうございました。

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