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留学と大学院
私は今教育大学の4年です。 国語を専攻していて、高校教諭免許を取得見込です。 ただ、高校で教えるだけの専門知識を教育学部で身につけることは難しいと分かり、 以前から他の大学の大学院文学研究科へ進学することを目標としていました。 (教育学にも関心が強くあることはここで断っておきます。) しかし、最近大学の授業で世界の教育について学ぶことがあり、 フィンランドについて強く関心を持つようになりました。 そして調べてみればみるほど、フィンランドの社会制度や、女性子供に対する意識などに 個人的に強く強く惹かれるようになりました。 今では、教育をテーマとしてフィンランドに留学してみたいと憧れを持つようになりました。 しかし、文学研究科で学びたい、スキルを積みたいという気持ちも変わりません。 調べてみたところ、文学研究科でフィンランドへの留学制度を設けている大学院は見つかりません。 教育学的なことをテーマとして留学したいと思うなら、大学院も教育学研究科へ進学すべきなのでしょうか。 ずっと描いていた将来のビジョンよりも、一時的な思いをとってしまうようで気持ちに整理がつきません。 どなたかアドバイスを頂けたら嬉しいです。 よろしくお願いします。
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- Peechyan
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こんにちは。高校の国語の先生になりたいけれども教育学部に所属しているから、国語の専門知識が不足していて、大学院の文学研究科に行く必要を感じているいっぽうで、フィンランドの教育システムにも興味があるから、留学したいという話ですね。私がお勧めしたいのは、交換留学でも良いからフィンランドに留学し、国語教師として知識が不足している部分については、放送大学等の柔軟なシステムを使って、時間をかけてじっくり補うという方法です。 まず、最初にやらなければならないのは、職業用の知識(Core)と継続教育で対処するべき知識(Continuous)の切り分けをすることです。すなわち、今しか出来ないことは何か?そして、継続的に知識を深めていきたい分野は何か?の切り分けを行うということです。こういったものは、全く関連性がないことは稀だから、完全に切り分ける事は難しいかもしれませんが、切り分けしなければ前には進めません。なぜならば、選べる専攻はひとつだからです。 もし、高校の国語の先生になるのが目標ならば、それは、教育のプロになることじゃないかと思います。そうであるならば、自分の目指す職業に直結する専攻を選択するべきです。周囲からの評価もありますし、この辺りは打算的といいますか、ビジネスの話なので、戦略的にいくべきです。 フィンランド留学(英語)HP: http://www.studyinfinland.fi/home 次に、国語関係で足りない科目を補う方法についてです。例えば、放送大学は教員免許更新などで、学校の先生に多用されているので、教育関係の授業が充実しているのではないかと思います。よって、文学関係の知識は、大学院で研究するより、現在の専攻で足りない部分については、ひとまず、コースワークで補強した方が良いような印象を受けますが、どうでしょうか? http://www.ouj.ac.jp/hp/kamoku/H25/kyouyou/B/info_map/ningen.html 最後に、『ずっと描いていた将来のビジョンよりも、一時的な思いをとってしまうようで気持ちに整理がつきません。』といっていますが、これは、教育学部4年になり、先生になるという目標(ですよね?)が具体化してきたため、『夢』がより具体的な『目標』に置き換わっただけの話だと思うので、客観的に見て、一時的な思いではなさそうな印象を受けます。
- kifimi
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No.2の者です。「お礼」での補足情報を拝見しました。 「スキルを積む」という言い回しが気になり、少し厳しいことを書きましたが、語弊だったとのことで、院や文学研究科への進学の意味についてはよく理解されているようですね。 ときどき、文学研究科への進学の意味をよく知らないまま、安易に受験して不合格→進路無し、あるいは院に入ってから就職のスキルアップとはかけ離れた世界であることにショックを受けて悩んでいる人がいるので、もしや…と思ってしまったのですが、気を回しすぎたお節介だったようで、失礼しました。 最終的には、あなたが「何になりたいか」だと思います。 現実的な話をすれば、どの職業でお金を稼ぎ、生活していきたいか、ということです。 高校教師になるのか、国文学・国語学の研究者(大学教員などのアカデミックポストに就く)になるのか、フィンランドを対象とする教育学の研究者になるのか。 メインの職業を選んだ場合、いまあなたが悩んでいる「文学研究科で学べる専門知識」と「フィンランド社会への興味」のどちらも満たしやすいのは、どれか。 フィンランドの教育の専門家になるのでなければ、フィンランド社会について学ぶのは、大学や大学院でなくても可能です。科目等履修生や研究生、他学部受講、生涯教育等の講座で学ぶこともできますし、極端な話、独学だって良いのです。 文学研究科に進んで国語国文学系の研究者になったとしても、フィンランドとの接点を作ることは可能です。フィンランドにおける日本の文学・語学の受容や教育、フィンランドの図書館にある日本関係資料の調査、フィンランド語に訳された日本文学、フィンランドで日本研究をしている研究者との交流、等々。その中で、フィンランドの社会について実地で学んだり、実際にフィンランドに長期滞在する機会を得ることだってあるでしょう。 実際、国文学や国語学の研究者(大学教員)でも、日本国内だけでなく、海外との接点を持って研究し、在外研究で欧州に数ヶ月~1年滞在する人もいます。 要は、あなたの考え方次第です。 文学研究科に行って特定分野の研究者になったら、それ以外の分野との接点は持てない!と思い込む必要はありません。 逆に、国語国文学関係の知識はメインでなくサブで良いと考えているのであれば、フィンランドの教育について学べる大学や院で学び、その専門家になって、国語国文学関係は科目等履修生や研究生として学べば良いのです。 何をするにも、お金は必要です。 なので、どの仕事で稼ぐ・生活するか、というのを決める必要が出てくるのです。 打算で就職せよという意味ではなく、あなたの選択肢はいずれも他の職業よりは途中での軌道修正がしにくい道ですから、何を自分の「メインの仕事」にすれば、あなたの希望を満たしやすいか、を考えてほしいのです。 どれかを選んだら他はダメ、とはなりませんが、他のことをしやすい職業と、しにくい職業はあります。 あなたの大学に学際的な分野をなさっている先生がいたら、そういう先生にお話しを聞いてみるのも良いかもしれませんね。
補足
>実際、国文学や国語学の研究者(大学教員)でも、日本国内だけでなく、海外との接点を持って研究し、在外研究で欧州に数ヶ月~1年滞在する人もいます。 要は、あなたの考え方次第です。 文学研究科に行って特定分野の研究者になったら、それ以外の分野との接点は持てない!と思い込む必要はありません。 比較文化研究科や、欧米文学研究科、または教育学研究科でなければ海外も視野に入れた研究というものはできないと思っていたので、接点設定の可能性については初めて知りました。 私にいちばん足りないのは、回答者様のおっしゃる「何になりたいか」だと思います。 自分の興味を全て満たし、やり遂げて行った先に付随してくるものが就職である、というようなイメージといいますか、概念を持っているからです。 だから今何がやりたいか、のものさしでしか気持ちを測れない。 教員免許をとっても、まだ自分の中で好奇心がみたされていないから、採用試験も受けない。 実習中、教職に、教育に、とてもやりがいは見出していました。 だけど日本文学についてもっと知りたいから、その研究をしていく上で別の将来を思い描くようになったならそれに従いたい。 私がフィンランドについて最も興味があるのは、教育方針とその質です。 「教師」という職に対しての、一般意識の高さ。 それの基盤となる教員養成の内容、日本との違い。 塾などでの学習がほとんど無いにも関わらず、子供たちがPISA調査で毎年残す高水準の学力。それは家族の時間の充実性などと関係はあるのか。 フィンランドで高められている力こそが、本当の学力ではないか。 それらはまた、充実した社会制度にも大きく支えられている。 日本ではそれを壊してしまうような方針をとっているのではないか。 こういった関心は、しかし文学研究とのリンクが思い描けません。 どうしても「将来何になりたいか」という問いかけが必要になるのですね。 指導教員の先生が、以前「教育研究科でも文学研究はできる」とおっしゃっていたことがあります。 それはきっと国語専攻に所属してということだと思いますが、私の場合教育学も文学研究もどちらもやりたいなんていう場合は、そちらの方が良いのでしょうか。
- kifimi
- ベストアンサー率72% (425/586)
まず、大学院というものは「研究をする場所」であり、研究者を養成する場です。 教職の教科のスキルを積む場所だと思っているととんだ勘違い…という可能性があります。 文学研究科にしろ教育学研究科にしろ、基本的に院への進学は「研究者への第一歩」です。 文学研究科では、学部卒業の時点で教育学部出身のあなたよりも専攻への知識が豊富(取得単位数が多い)で、その上でさらに専門を深めたいという学生ばかりだということは、覚えておいてください。 教育学部は「教職」という明確な職業と資格のゴールが設定されている学部で、修士課程への進学は専修免許へのスキルアップにつながりますが、文学部では教職を取る人は少数派で(昔は多かったのですが昨今は国の方針で教育学部以外では取得が難しくなっています)、彼らにとって院への進学は、一般の就職のスキルアップとは結びつきにくいです。したがって、一定以上のレベルの大学院の文学研究科に進学しようという学生は、かなりの確率で研究者を目指しています。 大学院の指導教員もそのつもりですから、あなたがスキルアップのために進学するとしても、教育学部での国文学・国語学への知識不足というハンデを埋めるのはかなりの努力が必要であり、なおかつ「研究」を求められるということを覚悟しておいたほうが良いでしょう。 もちろん、教育学に関する専攻・教室を持たない文学研究科では、教育学を研究することはできません。あなたの修士論文の指導教員が迷惑します。 フィンランドへの留学ですが、特に大学院での留学は専門分野と関連する留学が基本でしょう。 学部での交換留学と違って、フィンランドで学ぼうとする分野(この場合は教育学)を学部で専攻していた、あるいはそれと同等の学力が求められます。 高校の国語科教員を目指してきたのであれば、きっと専攻は教育学ではなく、国語科ですよね。ということは、ここでも専攻の変更による知識不足がネックになります。 学部のうちに留学できていれば…と思うのですが、もう4年生ですから、ちょっと遅いですよね。 大学院でも、大学の交換留学制度を利用せずに自力で留学することは可能ですが、修士論文のテーマと無関係な留学というのは、いろいろ難しいでしょうね。 誰も止めはしないでしょうが、大学や指導教員のサポートが得やすいかなど現実的な問題もありますし、休学しての私費留学だと、最低年限での修了は無理でしょうし。 まずは気持ちを整理するために、今の指導教員や、そのフィンランドの教育についての授業をしてくださった先生に相談してみてはいかがですか? もっと具体的かつ現実的な、そしてあなたのためになるアドバイスをくださると思います。 当初の計画通りに文学研究科に進学するとしても、他大学&他学部からの受験は容易ではありません。大学院の受験は学部受験とは違って、当日のペーパーテストが良ければ受かるというものでもなく(卒論がかなり大事)、進学できたとしても、あなたの研究内容が進学先の教員の分野と乖離している場合、修士論文の段階であなたが苦しむことになります。 その観点からも、指導教員への相談は有益だと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 そうですね、研究者養成のための文学研究科であるということ、もちろん承知のつもりです。 スキルアップという言い方に語弊がありました。すみません。 目指すからには、研究者としてずっと活動していく、それが軸であることは承知です。 研究を第一として活動している中で、今とは別の進路を思い浮かべるようになったなら、それはそれで後悔のないよう進むだけだと思います。 教員になることよりその前に、研究者としての道を進む、それがいまやりたいことだ、ということです。 文学部卒の方々よりも知識がないデメリットも承知なのは当たり前です。 指導教員の先生とも(フィンランドについては否ですが)何度もお話をさせていただいています。 どれだけ自分が不利で望みの少ない場所にいるかは自分の一番よくわかっています。 それらを置いておくほど、強く惹かれるフィンランドへ行くということの価値を測りかねての質問でした。 ありがとうございました。
- meteo226
- ベストアンサー率43% (75/173)
>高校で教えるだけの専門知識 専門知識に対する情熱をお持ちなのはとても大切なことです。 しかし、場合によってはリストカット、校内暴力などを引き起こす可能性のある高校生の面倒をみる、 という意味での専門性についてはどのようにお考えですか。 現場の先生方が大変苦労されていることは、質問者様もご存じのことと思いますが、 文学研究科へ進学するということは論文を作成し、文学研究者の一員となることを意味します。 研究者としての能力が教育者としての能力につながるか・・というのはどうなんでしょうね。 ところで、大学・大学院では科目等履修生などの制度を取り入れているところもあります。 なので、単に専門的知識がほしいだけでしたら、その制度を活用して週に1~2日、複数の大学院で授業だけ取られる、というのも手ではないかと思います。 >フィンランドについて 私としましては、若い方の興味関心を応援したい気持ちもある一方で、 「それって流行にのせられているだけなんじゃないの?」と疑ってしまうような気持ちも持ってしまいます・・。 留学したからといって何かを得られるとは限らないので、 実際にフィンランドに行かれ、目的を達成されるためには、 研究者として行かれるしかないのではないかな、と思います。 つまり、日本もしくは国外の大学院の教育学研究科に進学し、教育学研究分野で海外の学会でポスター発表し、 フィンランドのどこの大学のどの先生か目星をつけられるだけの学力を持って、在外研究員としてフィンランドの大学に行く、 もしくは博士後期課程在学中に研究計画についてまとめ、学振研究員に応募する、 などです。 なので、こちらにしても、修士を得た後に、フィンランドの教育について詳しい先生のところに研究生としてお世話になるなど、 現実的な路線ではじめられるのはいかがですか。 ちょっと厳しめなアドバイスになってしまいましたね。。
お礼
ご回答ありがとうございます。 専門知識、というのはあくまで知識ですので 現場に出る前に、自分の中で積み重ねて行くものです。自身とも基盤とも言いましょうか。 回答者様のおっしゃるいわゆる問題解決や状況処理、またはカウンセリング能力のようなものは、現在の大学でも学習しています。重要さは承知のつもりです しかし実習に行き、それらは机上ののもに過ぎないと感じました。 それらは実際現場に出て生徒と対峙し、 問題にぶつかりながら鍛えていくことで初めてスキルアップになるのだと感じました。 そして私がそれまでに今後鍛えたいのは、純粋な知識なのです。 ということから、文学研究科へ進学して研究者として活動したいと考えています。 フィンランドはいま流行しているのでしょうか? どの部分から思われたのか分からないのですが、 確かに、「ちょっとこの目で見てみたい、どんな人達なのか実際出会ってみたい」 という軽い興味本位のレベルなのかもしれません。 ただ制度的な面では本当に、日本で疑問に思うことの殆どを改善している「いつか必ず行ってみたい国」です。 公の研究目的の留学じゃなくても、私費であったり長期旅行などで行き、 この目で見て、足で踏んで、必ず何かを感じ吸収してきたいと思います。 ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >職業用の知識(Core)と継続教育で対処するべき知識(Continuous)の切り分けをすること 切り分けしなければ前には進めません。なぜならば、選べる専攻はひとつだからです。 その通りだと思います。 今しかできないこと、そう考えるとやはり留学ということになると思います。 すなわち私の場合は教育学です。 これは興味・関心によるものです。 しかし今の私に足りないのは、もっと身につけたい知識は、日本文学です。 これは将来の目標のことも考えてのものです。高等教育の現場に立つまでに、自分の中に確固としたものを持ちたい。 これは、今しかできない、と言えるのか、、、 コースワーク、というのは文学研究とは異なる、完全に教員になるための学習ということですよね。 私は、高等教育の教員というのは、教育のプロというのもそうですが、何よりも専門分野に精通したプロであるべきだとも思うのです。 (実はこれもフィンランドの教育方針と重なる部分でもあります) 私が文学研究科をずっと考えていた理由もそこにあります。 そうなると、短期留学や夏季休暇中での留学などで、フィンランドについての関心こそ独学で、、、という方が良いのでしょうか。