高専からの大学編入学について質問です

質問

高専からの大学編入学について、高専時代と関係のない学部に編入した人の意見が聞きたいです。

私は今年度から高専の生物系の学科の5年生です。

高専での成績は比較的良い方なのですが、専門である生物や化学が面白くなくて、どうしても将来、それらを使った仕事に就く気になれません。先生方にも相談したのですが、
「まだ今やっていることは化学のほんの一部だ」
「大学に行って研究すれば生物の面白さが分かる」
と言って、とりあえず生物・化学系の工学部や農学部に編入するように勧められます。しかし私はこれ以上、自分が化学や生物に興味を持つことができる気がしません。

過去に先輩方で高専在学時の学科とほとんど関係がないような大学に編入した人がいるのか聞いてみると、電気通信大学、名古屋大学情報文化学部などに編入の実績があることが分かりました。

そこで、似たような経験をお持ちの方にお聞きしたいのですが、どなたか
・編入前の学科と編入後の学科
・編入試験で他の人に比べて苦労したこと
・単位の認定など
その他なんでも良いので、できるだけ詳しく教えて頂けないでしょうか。

すごく甘い考えだとは思いますが、進路を考えるのなら今しかないとも思うのです。
厳しい意見でも批判でもよいのでよろしくお願いします。

回答No.1

NiPdPt

編入経験者ではありませんが、他に回答する方がないようなので、高専出身者に関して感じることを書きます。
まず、そもそも編入学制度は高専出身者を対象として、工学部で始められたもので、それが次第に広まって現在に至ります。その一方で、その弊害も指摘されるようになってきており、その中で重要なのが、編入学生の学力の低さです。もちろん、それは個人差がありますし、大学にもよることですが、ある程度以上の大学ではよく言われることです。そのため、高専出身者に関して、京大のように従来は３年次で受け入れたものを２年次で受け入れるようにした大学もあります。

何が言いたいかと言えば、あなたの専門に近い分野で編入学したとしても、「学力が低い」と言う評価を受けると言うことは、分野を変えるのであれば、それなりの覚悟で臨まなければ全く通用しないってことです。高専出身者は自分の専門に関してはうまくこなせますが、他の学生に比べて、知識の底が浅いような印象を持ちます。おそらく、大学受験という試練をくぐっていないからだと思います。

結局あなたは、大学入試で志望校に合格できるだけの数学や英語、工学部であれば物理、化学などの能力を持ち合わせているのでしょうか？それを有した上で、その大学の教養レベルの専門科目を理解できているのであれば、入学してもさほどの問題はないでしょうけど、それがないのであればかなり苦労するでしょうし、２年で卒業できない可能性もあります。多くの大学では編入学生だからといって特別な配慮はしません。補習のようなことはしてもらえませんし、他の学生と同じ基準で成績を評価します。成績不振で単位が取れなということも普通にあることです。特に、工学系ではカリキュラムがきっちりしているので、編入学後は他の学生よりも遥かに多忙です。勉強とレポートに追われる１年間を過ごして，何とか卒業研究を履修できるだけの単位を揃えたとしても、取りきれなかった単位を４年で補わなければならないのが普通です。高専と同じ分野の編入学した場合でもこうなる訳ですから、分野が違えばさらに大変でしょうね。

一般的に、単位認定は卒業に必要な単位数の半分以下が原則です。しかも、分野が異なれば、それをかなり下回る数の単位しか認められない可能性もあります。その一方で、２年終了時に他の学生の多くは６割以上の単位を取得しています。なので、その１割分を２年間で追いつかなければ留年と言うことになります。

まあ、いずれにせよ、現実は厳しいです。試験に受からなければ論外ですが、試験に受かったとしても、編入学後は楽ではありません。