日本の教育は、いわゆる「机の上のお勉強」であって、
実学が欠けていると言われて久しいが、
その最たるものが「お金の教育」がないことだ。
人生において、お金はとても重要であり、
その教育があって当然だと思います。
また、本屋へ行っても、「金儲け」の本ばかりで、
お金をどう管理するかと言う本が乏しい。
さて、本題。
まずは、マネープランを立てることです。
これは、ライフプランに似ている。
つまり、人生でどのようなお金の使い方をするかという
大まかな指針を立てることである。
「キャッシュフォロー表 家計」で検索すると、
どのような表を作成するのかわかる。
しかし、本当に重要なのは、その表に反映する個人の
価値観です。
(1)29歳という若さで、30年後、40年後のことを考えるのは
良いことですが、10年後にどんなお金が必要になるか、
ということは計算に入っていますか?
つまり、お金には出ていく順番があるということです。
結婚や子育て、住宅資金よりも先に老後資金が必要になる
ということは、通常、あり得ないのです。
(2)質問者様は、いわゆるデフレ世代なので、
物価が上昇するというインフレを経験していない。
なので、実感がわかないかもしれませんが、
今、財布に入っている1万円札が、30年後には、5千円の価値もない
ということが現実に起きる可能性があります。
政府は物価上昇率を2%にしたいと言っています。
これがそのまま実現すると、30年後には、180%になります。
つまり、今の一万円の価値が、5500円になるということ。
一生懸命に貯めた1000万円が、550万円になる
ということです。
もちろん、物価上昇に応じて、金利も上がるので、
実際には、違った計算にはなります。
ですが、インフレの基本を頭に入れておいてください。
(1)と(2)を組み合わせて考えるならば、
29歳の方が貯めるべきお金は、
はたして、老後資金なのでしょうか?
個人年金などは、中途解約が不利になります。
それよりも、今、使わなければならないお金。
今、貯めなければならないお金について、
考えた方が良いと思います。
例えば、20年後に英語の勉強をするよりも、
今、英語の勉強のためにお金を使った方が良い。
老後資金を貯める一方で、ローンを組むならば、
それは、穴の開いたバケツに水を貯めようと
努力するのと同じです。
住宅ローンのように仕方のない場合もありますが、
それならば、頭金をできるだけ多く貯めて、
穴を小さくすべきです。
今一度、根本から、考え直すことをお勧めします。
ちなみに、生命保険会社も、終身年金を持っています。
PRしていないだけのことです。