物の見方を変えるとなれるんですが、自分の価値観ってそうそう変わらないのです。
頭の回転が早い人や頭のキレる人ってのは、ひとつの問題に対して複数の解決方法の計算を用いて、最善のひとつと、失敗したときの次善までを考える、マルチタスクの思考なので。
一つの問題を一人の目線からしか考えず、たったひとつの真理を求めるモノタスクに慣れていると、他の思考ができない。
モノタスクのひたすら早い人ってのも理系人間にはいるんですけど、これは知能指数とか生まれついての才能のことが多い。
鍛え方としては、ひとつの観念に囚われず、いろんな思考を持てばいいので、他人の思考を知ることだったり、裏側を想像することなので、
一番の練習は、本を読むこと。
本の種類はなんでもいいんです。ひたすらいろんな人の思考と行動と結果を知ることが目的なので。
漫画でも映画でも別に構わないんですが、漫画だと主人公の心理に同調して読んじゃいがちなので、モノタスクから脱却しにくい。漫画の主人公の思考と行動はシンプルですから。
映画はストーリー以外の部分、監督や役者など制作側の心理まで見ないと意味が無いので、映画の知識が別に必要。
その次に、他人の行動すべてに興味を持つこと。
これは、他人をただ眺めているだけではなく、なぜそうなのか?どうなるのか?まで興味をもつことです。
「テレビを見ているとバカになる」の根拠はここにあって、テレビって視聴者の関心をひくだけで、結果まで見せない。
テレビと新聞以外のメディアは、大抵が結果がまとまってから発表するのです。
テレビドキュメントでどれだけ追っても、ビックダディが子供を増やし続けた結果、最期どう死ぬのかまで放送はしない。
だから、やっていることだけ見ていても、結果が見えないので、視聴者の学習にならないで忘れてしまうのです。
ドラマも映画化とかセカンドシーズンやスピンアウト作品のためにはっきり終わらせないし。
他人の行動に興味を持つためには、自分の感想をまとめること。
自分のまとまった意見が推論になるから、その先の結末に興味が湧くのです。
学校で読書感想文を書かされたのは、そのため。
この次の段階で、他人の気持ちで考えてみる。とか、自分の考えの真逆の立場でディベートする。とかが増えてきて、
いろんな視点からものを考えるマルチタスク思考が訓練され、三人寄らば文殊の知恵がひとりの頭でできる地頭の柔らかい思考ができあがります。
あとね、このサイトで回答者やることです。
相談者さんは、質問オンリーで回答を一切されていないようですので、
プロフィール欄から、自分への関心が第一で、他人に興味が薄く、自分の思考を他人に読ませるレベルまで話をまとめる事に慣れていないのが読み取れます。
このサイトには、他人の悩みしか掲載されていないので、小説何百冊分の思考を一気に読めますし、質問内容が短いので、なぞなぞやクイズのような頭の回転も鍛えられます。