入院されていて御存命である時は、親の方が年賀状等は御自分で出され
ます。もし手が不自由で文章が書けない時は、印刷で構いません。
親の方が一言だけ書き添えたいと言われる時は、御家族の方の誰でも構
いませんから、代筆で書かれても差し支えはありません。
御不幸にも他界された場合は、友人知人、親戚の方々には年賀状は出せ
ません。死去を知らせるためであっても、年賀状で知らせるのはタブー
です。本人が他界しているので喪中ハガキは可笑しいと言われますが、
確かに死者は書く事さえ出来ません。
喪中ハガキを出すのは御遺族の誰かです。ほとんどは喪主の方が代表で
出されます。喪中ハガキの場合は、裏面は印刷された物で構いません。
ただ表は出来る限り直筆で手書きにて書くようにします。
喪中ハガキは亡くなられた事を知らせるための物ではありません。
喪中の場合は年間の御祝い行事には一切参加は出来ませんし、もちろん
新年の御挨拶も出来ませんよね。本来なら新年の御挨拶をするところで
すが、親族の他界によって御挨拶が出来なくなりましたと、新年の挨拶
を遠慮させて頂くために出す物です。
死去の連絡は電話にて行います。親戚は当然ですが、友人知人の方々は
分かる範囲で電話連絡をするようにします。
近所の方にも一報を入れます。地域によっては町内会から通夜や葬儀に
参列される方も居られるので、出来れば町内会長さんに一報を入れて、
参列を希望される方に伝わるようにして頂きます。
あなたの親が他界されたとして、あなたが喪に服す期間は1年です。
1年の間には正月は必ず挟みますから、大体10月半ば頃から喪中ハガ
キの準備をし、遅くても11月中旬までには出すようにします。
例としては「本年(又は昨年)〇月〇日に、父(又は母等)〇〇が永眠
いたしました。新年の御挨拶をするところですが、喪中に付き新年の御
挨拶を遠慮させて頂きます。〇〇年が皆様にとって良い年でありますよ
うに御祈りいたします。」などと書いて、住所、氏名、郵便番号、電話
番号を書いて出します。差出人の名前は喪主になります。
葬儀の礼状は喪中ハガキで併用してはいけません。