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金原ひとみさんの「蛇にピアス」について
金原ひとみさんの「蛇にピアス」をちょっと読んだのですが、 (1)この蛇とは何でしょうか?ひょっとして男性器??? (2)ファイブミニを膣に入れて・・・というのは過激な気がしたのですが、皆さんはどう思いましたか? (3)そのものズバリの「お○○こ」という表現もうーんと思ったのですが、皆さんはどう思いましたか? (4)芥川賞受賞にしてはいまいちのような機がしたのですが、どうなのでしょうか?
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「蛇にピアス」読みました。なんとも気持ちのいい小説だった。自分が生活の端々で感じていた、言葉にできない感覚を翻訳してくれているような、そんな感覚を持ちました。共感できた、ってことだと思います。 1)物語では、主人公が、スプリットタンを作り上げようとしていますよね。そのスプリットタンが、蛇の舌のよな形状であることから「蛇」なのだと、と思います。 2)特別なにも感じませんでした。物語はプレイの内容うんぬんに終止しているわけではないし、そういうことが現実か否かは別として、欲望としてあるということは理解できるし、共感できるので。 3)こちらも特に何も。主人公の語り口調で物語りはすすめられていきますよね。主人公の立ち居振るまいから考えて、こういう言葉を使って表現するのは自然なことだと感じたので。 4)確かに文章は綿屋りささんのが格段にうまい、と思います。小説の構成も、綿矢りささんのが長けているし、まぎれもないもの書きの才能を感じさせる。 でも、「蛇にピアス」は、他の人に簡単に書けるような作品ではないと思います。この小説に共感する人は多数いるだろうけれど、それを適格に小説として表現する人はいない、と思うのです。 そして、なにより他人事として書いているのでは無く、作者の内面から押さえ付けても溢れ出してくる感覚で書かれている。だから、切実で迫力があるのでしょう。 この本は、私にとって大切な本でした。 ただ、ほとんどの小説が、そして特にこういう作品は、価値のない人にはくだらなく不必要なものであることも、事実だと思います。 個人的視野で見て、私には必要だった、というだけなのだと思います。 そしてこの作品が受賞したということは、文学の世界として見て、社会的視野で見て文学作品として大いに価値がる、と認められたのかなーと。 賞についてはよくわかりませんが、私はこの作品がとるのは、良く分かる気がしました。
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(1)直接的には、舌先が分かれているのが蛇の舌先と同じということだと思います。 (2)やってみたことがない(できない・・・男だから) (3)あくまでも「表現」の問題なら、それは状況によるでしょう。ことばは(どのことばでも)言われた状況によりまるで違う意味を持ちます。 ただ、ストーリー上、この言葉を(表現として、ではなく)使わなくていい、と思う人と思わない人はわかれるかもしれませんね。 (4)芥川賞は「読者」「評論家」など[読み手]が選ぶ賞ではなくて、「作家」という[書き手]が選ぶ賞です。読んでつまらない話だって選ばれる可能性があります。実際、私は過去に読んだ中で面白かったと思ったのはひとつもありません。 たとえていえば、料理コンテストで、おいしさと見た目だけを選ぶ、われわれ客の見方と、調理テクニック、素材の使い方などもあわせてみる料理人の見方とでは、違ってくるでしょう。