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地理Aと地理Bについて
高校の教科、地理Aと地理Bについて内容のちがいをおしえてください。 地理Bがしっかり理解できていれば、地理Aが簡単にわかると言うものではないともききました。
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>センター試験で有利、不利はあるのでしょうか?地理Bのほうが圧倒的に多いと思うのですが、、、。 学校の教科と一致しているほうが勉強しやすい,といったことはあるでしょうが,しっかり勉強する気持ちさえあれば,科目そのものの違いという点では,どちらでもあまり差はないと思います。 参考書や問題集は,地理Bのほうが多く出ています。とはいえ,地理Aでも33種類あります(地理Bは127種類あった)。←紀伊国屋書店のページで検索。 ただ,街中にあるような小さめの書店だと地理Bしかおいていないこともありますが,大きめの書店に行けば地理Aもあります。 地理Aのほうが範囲が狭い分,勉強しやすいといえるかもしれません。 最近の平均点は,次のとおりです。左が地理A,右が地理Bです。かっこの中は(最高点/最低点)です。 2001年度 60.05(100/0) 63.55(100/0) 2000年度 46.21(91/0) 58.22(100/0) 1999年度 51.05(92/0) 62.27(100/0) これを見ると,地理Bのほうが平均点は高く見えますが,同様の傾向は他の理科・社会(地歴)のA/B間にもしばしばみられますので,これは問題の難易度というよりはむしろ母集団の違いといったほうがよいでしょう。 地理Aを受ける人の大部分は,学校の教科が地理Aだからと考えられます。 ところで,地理に限らず全般に,理科や地歴ではAよりもBのほうが単位数が多く,内容の面でもより学問的であることから,いわゆる受験校ではBの授業しかないところが多いのです。(センター試験の受験者数が圧倒的にBに偏っているのは,そのへんに原因があるといえます。) これに加えて,前述した問題集・参考書の入手しやすさ(Bはそこらへんの本屋でも売っている,Aはちょっと大きめの本屋でないとないので,授業で使う教科書と地図帳や資料集ぐらいだけで勉強している人も多い)も影響していると思われます。 ちなみに,地理Aと地理Bは同一の冊子に印刷されており,受験科目も事前に届け出たりはしませんので,問題を見てからどちらを選ぶかを決めることができます。 たいてい,両者に共通の問題がいくつか入っています。 以上,ご参考になれば幸いです。
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- puni2
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まず,AとBでは単位数が違います。Aは2単位,Bは4単位です。 50分(=時間割上の「1時間」)の授業を35回受けると1単位として計算されます。要するに,Aは週2時間の授業をしていれば1年間で終わり,Bは週2時間なら2年かかる,週4時間なら1年分,ということになります。 (このAとBの関係は,世界史や日本史でも同じです。) 次に内容の違いですが,文部省(現・文部科学省)の学習指導要領で次のように定められています。 地理Aの「目標」:「世界の人々の生活・文化に関する地域的特色と共通の課題を理解させ、世界を大小様々な地域的まとまりから考察させることによって、地理的な見方や考え方を培い、国際社会に生きる日本人としての自覚と資質を養う。」 地理Bの「目標」:「世界の人々の生活・文化に関する地域的特色とその動向を、自然環境及び社会環境と関連付けて理解させ、世界と日本を比較し多面的に考察させることによって、地理的な見方や考え方を培い、国際社会に生きる日本人としての自覚と資質を養う。」 これだけですと分かりにくいですが,次のように言ってもよいと思います。 ○地理というからには,どちらも「世界の人々の生活・文化に関する地域的特色」を扱う。 ○地理Aは,時間的な制約もあるので,それぞれの地域の違いを中心にすすめる。あまり「地理学」としての学問的な内容には深入りしない。 ○地理Bは,その地域特有の事情だけでなく,ある程度一般化して,「地理学」的な内容まで扱う。 あるいは,「この地域の特徴はこうで,あの地域の産業はこうだ」で止めるのがA,「なぜそうなっているのか,それを考えるための知識や手法」まで学ぶのがB,といえるかもしれません。 たとえば,ある地域では雨季と乾季で降水量が極端に違っているとします。 Aでこの地域を扱うとすると,気候については「その地域ではそういう雨の降り方をするものだ」で終わり,「その結果,この地域での暮らし方は…」「産業は…」という話に移っていく。 一方,Bのほうでは,このような降水パターンを,世界の色々な気候と比較してみたり,なぜそのようなパターンになるのかを気圧配置などとからめて考察したりする,なんて具合になるかもしれません。 もちろん,これは教科書を作る際の制限であり,先生によっては,よりつっこんだ授業をされるかたもおられるでしょうし,逆に教科書の内容をさらに取捨選択した授業になることもあるでしょう。 No.1の回答の「Aが文系的でBが理系的」は,少なくとも指導要領や教科書の内容を見ているかぎり,もう少し微妙な気がします。 指導要領でBは「自然環境及び社会環境と関連付けて」とあるように,自然地理学+人文地理学の両方の視点が入っている,のではないでしょうか。 まあ,ちょっとでも理系的な内容(特に数学)が入っていれば「これは理系」と言い切ってしまう人もいますので,そういう立場に立てば地理Bは理系なのでしょうが…。 なお,上で述べたものは現在高校で行われている教育課程のものです。 2003年度から高校は新しい教育課程に移行しますが,両科目の違いについてはおおむね同じといってよいでしょう。というか, 地理A:「現代世界の地理的な諸課題を地域性を踏まえて考察し,現代世界の地理的認識を養うとともに,地理的な見方や考え方を培い,国際社会に主体的に生きる日本人としての自覚と資質を養う。」 地理B:「現代世界の地理的事象を系統地理的,地誌的に考察し,現代世界の地理的認識を養うとともに,地理的な見方や考え方を培い,国際社会に主体的に生きる日本人としての自覚と資質を養う。」 となっており,Aの「地域性」に対してBは「系統地理学,地誌学」的な視点であることが明記されました。 確かに地理Bがしっかり理解できていても,それで即,地理Aがわかるというわけではありませんが,少なくとも地理Aの扱っている内容がより深く理解できるようにはなると思います。
お礼
詳しい説明を有難うございます。センター試験で有利、不利はあるのでしょうか?地理Bのほうが圧倒的に多いと思うのですが、、、。
- nayamuotoko
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地理Aというのはいわゆる地理であり、その国の風土や気候、首都、原産地など、なんといえばいいのか世界の国の風土というものを表しています。 そして地理Bは人文地理学に似たようなもので、図法や少し理系的な要素が入っています。緯度などの分布とかね。 つまり地理Aは文系的な地理で地理Bは理系的な地理と理解すればいいと思います。 こんなところで分かりますでしょうか?
お礼
回答を有難うございます。センター試験で有利、不利はあるのでしょうか?
お礼
再度の回答をありがとうございました。よくわかりました。