遺伝子組換え食品が世に出現してからもう四半世紀以上たつのだけれど、これまでの研究でヒトに危害性があるって確認された例は1件もなかったと思います。
中には「害があるぞ」って結果を出す学者も確かにいたんですが、そういうのは結果が再現できなかったり、ひどいのは研究の詳細を明らかにしなかったり(5年ほど前に来日したロシアの女性学者とか)で、結局信憑性なしってことになってるようですね。
遺伝子組換え食物に反対してきた市民運動の皆さんも、最初は「何十年たったらわからない」って危害性を主張していましたが、結局何十年も問題無しで経過しちゃったんで、最近ではヒトへの危害性から環境への影響にターゲットを変えつつあるようですよ。
実際、日本人が口にしている大豆製品の大半はもうかなり前から遺伝子組換えのものなんですから、今さら心配しても仕方が無いような気がしますけど。
余談ですが、かつて問題になった遺伝子組換えトウモロコシのBTコーンは、(1)BTコーン特有の受容体を持つ、(2)消化器がアルカリ性である、って条件が揃って初めて毒素を発揮するものでした。そんな条件を持つヒトはいない(というか、もはやヒトではない)のですが、報道だと「虫が死ぬのにヒトに危害がないわけがない」なんて論調でしたね。
将来の食糧問題に直結する重要なものですので、そろそろ日本でも科学的に是非を問う形になってもいいと思います。