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有機ELの焼きつき?長時間同じ画面を表示することが原因ではなく、有機EL素子体の劣化によるもの
- 有機EL搭載スマホの焼き付き問題について注目されています。実験動画でも明らかに焼き付く様子が確認できます。しかし、焼き付きは長時間同じ画面を表示することだけが原因ではなく、有機EL素子体の劣化によるものです。防止法は限られており、スクリーンセーバーなどでは完全に防ぐことはできません。
- 有機ELの焼き付きが注目されていますが、その原因は長時間同じ画面を表示することではなく、有機EL素子体の劣化によるものです。スクリーンセーバーなどで対策をすることもできますが、完全に防ぐことは難しいです。
- 有機ELの焼き付きは長時間同じ画面を表示することによって起こると思われがちですが、実際には有機EL素子体の劣化が主な原因です。スクリーンセーバーなどで対策することもできますが、完全に防ぐことはできません。
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Q/有機ELの焼き付きは長時間同じ画面を表示することが直接の原因では無く、有機EL素子体自体の劣化によるものという認識で間違いないでしょうか? A/長時間同じ画面を表示することによって劣化が早く進むというのは正しいです。 寿命が短いからというのは、そもそも有機パネルの寿命が、焼き付きで短くなる要因でありません。 そのものの欠点です。 ずっと違う画なら、焼き付きが起きるようになるまでの寿命は、長くなります。(品質がある程度保たれます) これは、CRTとは異なる原理ですが、基本的にプラズマでも自発光型の無機EL、有機EL(以下OLED)でも言えることで、同じ映像をずっと表示し続けると、各ドットを形成するRGBのいずれかのドット(セル)が、他のセルに比べて早く劣化するようになります。 その結果、それぞれの色素子の原色輝度のバランスが崩れ、特定の色素子が暗くなります。すると、色のバランスが周囲とは変化してしまい。焼き付き現象として現れるのです。 尚、動画ばかりを表示している場合でも、ずっと同じ色の場所がモニターのあるエリアに多ければ、焼き付きとなりますが、極端に常時同じ色でなければ、目に見えたものとはならず、焼き付けというより、全体的に色の均一性が取れなくなり、画質が悪くなる現象となります。 これは、例えば全体を一色の壁紙などにすると一部は明るく濃く、一部は暗く薄く、一部は青っぽくなどといった形になるかもしれません。それは、たいていの色差(コントラスト)を判断する機材でなければわからないと思いますけど。 これが、バックライト光源を別に持っていないモニターの宿命となります。 たとえ、それがPDPであろうが、OLEDであろうが、利用によってドットが持つ光量が徐々に落ちれば、急速に焼き付き現象が進みます。 尚、CRTのそれも、基本は同じですが、電子銃から放たれた電磁線を浴びて発光する蛍光素子(蛍光体)が、各色毎にあるのですが、特定の色ばかりが強く発光していると、蛍光素子が徐々に劣化して、周りと同じ品質の十分な光量で光らなくなることが原因です。 まあ、寿命が短いことも原因の一つです。 光源が弱くなるまでの寿命が延びれば、全体として長持ちしますから、不均一表示が始まるまでの時間は伸びます。ただ、これは焼き付きの理由ではないのです。 最後に、スクリーンセーバーなどを使えば、ある程度均一性を保てる場合がありますので、焼き付きまでの時間は、パネルの設計寿命の許す範囲で多少伸ばすことができます。また、パネルの輝度を低めに設定しておけば、発光素子の劣化速度が抑えられ、最終的な寿命は、最大輝度でずっと使い続けた場合に比べて長くなるのが一般的です。 尚、最大輝度で常に使い、スクリーンセーバーを使わない、さらにビビッドなど極端に鮮やかな色で再現する設定の場合は、標準輝度や、設計寿命の想定より若干早く、寿命が来ることもあります。 そして、現在存在する自発光型のパネルは、絶対に焼き付きを防ぐことはできず、バックライトを備えた液晶では、このような現象は発生しません。(まあ、一時的に似た症状が出ることはありますが、永久にその現象が続くことはないのがバックライト光源を使うパネルの特徴です。) 以上のようになります。
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- x530
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> 有機ELの焼き付きは長時間同じ画面を表示することが直接の原因では無く、有機EL素子体自体の劣化によるものという認識で間違いないでしょうか? ・はい。 RGB各々の発光素子の劣化速度に違いがありすぎるのが原因。 RGB各々の発光素子の劣化寿命が揃っていれば、焼け付きは発生しません。 そして、有機ELは特に青色の劣化速度が速い。 青色だけが先に暗くなるので、全体的に暗い青色を表示した場合。 劣化した青色素子は、劣化していない青色素子よりも暗くなるため、焼け付きとして目立つことになります。 > スクリーンセーバー等では防ぎようのないことで、気にしても仕方ないですよね。 ・はい。 実験で、サムスン製スマホの有機ELが12時間の連続表示で焼き付きを起こしたとユーチューブなどにアップされています。 ですが、現実的なスマートフォンの使用形態を勘案すると12時間も最高輝度で同じ画面を表示し続けることなどマズ無いので、通常使用において焼き付きが問題となることは、ほとんど無いと思います。 *注意が必要だとすれば、、、 電源OFFのままAC/DCアダプタを接続しっぱなしにして、一晩放置したりすると、、、 画面中央には白色バッテリーマークが表示されたままになるので、有機ELが焼ける危険性があるくらいだと思います。 ・防止法は、壁紙などに青系の配色を避けること。 避ける色「青、シアン、マゼンダ」系の配色。 「緑、黄、赤」系の配色は青色は使わないため焼き付き問題は、ほとんどナシ。 有機ELは黒色はほとんど電力を消費しないので、スマホの場合、黒系の壁紙を使った方が電池の持ちは良くなります。 http://www1.odn.ne.jp/~suga/filter/rgb.html
お礼
言われてみれば確かに実験動画のような利用場面は実使用ではなかなかなさそうですね。 充電時のバッテリーマークは気を使おうと思います。 ついでに駆動時間も延びるのなら壁紙は思い切って黒一色に。 回答ありがとうございました。
お礼
有機ELの特性や劣化の過程がよく分かりました。 まだしばらくは選択肢がある限り液晶パネル搭載の製品を選んだほうが賢そうですね。 詳しく書いていただき、興味深い内容で非常に面白かったです。 回答ありがとうございました。