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…絵…
ベタな質問ですが… 東西の名画を鑑賞するのはお好きですか… 画家… どなたの絵がお好きですか… 作品… どんな絵がお気に入りでしょうか… そのほか… 思い出など、なにかありましたら ひと言お書き添えください…
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>どなたの絵がお好きですか… 藤田嗣治 http://www.magictrain.biz/blogpage/artpage.html >どんな絵がお気に入りでしょうか… 藤田の「カフェ」にてという絵は、美術の教科書にも出てくる有名な一枚。 物思いにふける女性の顔はよくみると少し歪ですが、目鼻と唇のバランスが愛らしく、何より肌の色がすばらしい。 この絵を最初に観た時(原画ではないですが)自分も藤田を真似て絹目のキャンバス(そのようなものはないので)細かい目のキャンバスに白い下地絵具を塗って面相筆で憧れていた同級生の女の子の肖像画を描きました。かなり藤田嗣治風に出来上がったと思っていますが、授業中にノートのうしろのページに何枚もスケッチを重ね油にするときは、一気に描いたのを覚えています。しかし描き終えてみると藤田っぽくなく、藤田っぽくすれば、彼女に似ていない。 そこで、テレピン油をガーゼに含ませ描いた絵をふき取る。気が付くと画面の口や目がラブラドール犬の顔のように黒くくすんでしまいました。 なんとか仕上げて学園祭の展覧会に出しました。 私の絵の前に彼女と彼女の友達が立って話をしていました。「どこかで見た絵よね。」「これ、誰かに似ていない?」 その先は怖くて私はその場を逃げ出しました。その晩私は便せん20枚ほどのラブレターを書きました。 彼女からは返事は来ず、友達から口伝に聞いた返事は「バカみたい」でした。 以来何度かあった高校の同窓会には一度も出ていません。世話好きの悪友があるとき「お前が描いた絵の女さぁ、同窓会来ていたぞ。もう結婚して子供も大きいらしいぞ。それでなぁ、お前に伝えてくれっていわれたんだけど、あのときは自分が子供で何もわからずに失礼な態度だった。ごめんなさいって」 本当におせっかいな奴だ。 >どなたの絵がお好きですか…(2) ボナール http://www2u.biglobe.ne.jp/~t-kamio/document/28.html 小さな洗濯女と題されたこの作品は本当に小品です。ボナールは色彩の魔術師といわれるほど微妙な色調と中間色を用いて光の豊かさを表現します。 西新宿の高層ビルにある美術館でボナール展を見た時、高校時代に小遣いを減らすことを条件に購読してしてもらった集英社の世界美術全集全25巻のことを思い出しました。この全集も使われないスピーカーと同様、新婚時代から30年近く漬物石のごとく引っ越しのたびごとに段ボールにくるまれて運搬されて今は新居のマンションの倉庫に保管されていました。 捨てるな。あれは30万は下らない稀覯本だ。勝手にそう思い込んでいてふとボナール展で見たこの絵の解説が見たくて倉庫で本を探しました。大変な事実を発見。稀覯本であるはずの一冊「クレー」の一冊のページがはさみで切り取られていたのです。そういえば、先妻が好きな画家がクレーで、玄関にクレーの絵がフレームにいれて飾ってあったのを思い出しました。てっきりカレンダーから切り取ったとばかり思っていたのが・・腹が立って今のカミさんにそれを告げると 「あなた、全巻そろって2万円ってヤフオクに出ていたわよ」と妻の声。 確かに高階秀爾ほか解説陣はすごいものの印刷は30年を経て変色は否めません。 ボナールとダリとマネだけ残して粗大ごみで捨てたけど、持っていても仕方がないし高校時代憧れたこれらの画家はその後巡回展でほぼ原画を見ています。原画を見るとあまりに大きい隔たりに画集を持っていても仕方がないと思えました。 ことにゴッホのようなマチエール(画肌)の重要な画家は画集はほとんど意味がないのです。それもアムステルダムでゴッホの原画を見てはじめてわかったことですが。 >どなたの絵がお好きですか…(3) エゴン・シーレ http://art.pro.tok2.com/S/Schiele/z037.htm ウィーンの王宮の厩舎を改修した建物に囲まれた中庭に、その美術館はひっそりと建っています。真四角な石張りの外観はウィーンの街並みを阻害しないように視界から隠されています。大きな吹き抜けの階段を上った先にいくつかの展示室が別れてあって、そもそも作品数の少ないこの画家の作品がそれぞれ時代ごとにといってもさほど長生きしていないので5年刻みで並んでいます。ほとんどが人物画。それも大半が女性。男は自画像。たまに男女が抱き合う姿。 グスタフ・クリムトのきらびやかな官能と対極にある退廃的なセクシーさ。それがエゴンシーレの世界。色彩こそ中間色で明るくても、人物の表情は野獣を思わせる。すべての絵から匂い立つ性への情念。なぜ、自分はこの画家にこれほどまでに惹かれるのだろうか。この画家の絵はたとえ入手できたにしろ居間に飾る類のものではない。寝室に飾ると、早死にするのか、はたまた画家の情念を吸収して長生きできるのかカネが豊富にあったら試してみたいものだ。 「左ひざを折って座っている女性」はエゴンシーレ美術館のチケットの図柄になっているにウィーンには ありませんでした。
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- kyo-mogu
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結構見に行っていますよ。ただ最近はちょっとご無沙汰ですが。ようやく子供が見に行く気持ちに成ってきているので可能な限り行きたいです。 画家はデジタルアートのKAGAYAさんが好きですが。基本的にトリックアート的なものが好きかな。 岩崎さんで以前、スペースアートでは岩崎かずあきさんの(漢字忘れた。それによく変わる)作品が多かったですがね。 宇宙をイメージした物が大好きですね。
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ご回答有難うございます。 KAGAYAさんといえば、あの青紫基調で、妖艶でファンタスティックな絵をお描きになる方で すよね。あの方の3D空間のデッサンの確かさには驚かされます。とにかく美しいですよね。 それと岩崎一彰さん、宇宙画家とご自身でも言ってらっしゃるように、この方の代表作、一連の 土星の絵などは、あのスーパーリアリズムと、科学写真を思わすクールな構図、そしてスーパ ーファインというのかな、細かく緻密な表現、あの迫力にはたしかに魅せられます。 わたしはどちらかと言うと印象派的な、心が見た光景…といった大らかな作風が好きなのです が、それはそれ、あの、人間の感性を超越したようなクールでグラフィカルなリアリズム、それこ そ異次元に迷い込んだような感動を覚えます。
- もこ猫ミクにゃん(@miku-chi)
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わりと名前など気にせず観ております。 ジャンルも特に問いません。節操なしに観ています。 美術館へ行ってもその日によって心に響く作品が異なります。 トリックアートも好きですね。 そのとき観て、心になにか来たらそれでいいのです。 美術史とか美術学を学ぶワケじゃないですから。
お礼
ご回答有難うございます。 もちろんそれもひとつの鑑賞法、そのとき観て、心になにか来たらそれでいい…、そうした 鑑賞こそ、あるいは、最も自然な絵の見方なのかもしれません。 ただ、わたしの場合は、世に名作と謳われた、誰もが知っているような油彩の絵、有名ゆえ によく教科書などに載せられたりしていますが、その厚みのある絵具使いと、それによって 濃厚に描き出されたリアリスティックな表現…、 ところが、実際に美術館を訪ねて、そうした名画をつぶさに見てみますと、驚くことに、使わ れた絵具は意外にも少なく、コッテリ塗り重ねて表現したとばかりに見えていた、その部分に キャンバスの布目が浮いて見えていたりする、そこに巨匠の卓越した技巧の凄さを見る、そう した鑑賞のしかたが好きなんです。人それぞれですね。
- madausa
- ベストアンサー率28% (320/1133)
マウリッツ・エッシャー「上昇と下降」が好きです。 思い出というとクロード・モネ。母が好きで家中に彼の絵が飾ってあったので思い出深いです。あまりよく知らないので「睡蓮」ではないのかもしれませんが蓮が描かれてるので「睡蓮」だと思い込んでます。もちろん全部安い版画です。
お礼
ご回答有難うございます。 わたしもエッシャーは大好きで画集も持っています。「上昇と下降」という絵は、循環する水路が ある個所で滝になっている、あの不思議な作品のことでしたよね。エッシャーの絵は「だまし」の 面白さにありますが、と同時に、中世独特の建築技法だとか風俗とか、そうしたどこか異次元的 な魅力にわたしは魅せられるのです。 クロード・モネ、この方の作品も大好きです。…蓮が描かれてるので「睡蓮」だと思い込んで…、 モネは、もちろん睡蓮以外のモチーフの絵も描いていますが、睡蓮を描いた作品はとても多く、 世界の著名美術館に睡蓮の絵が所蔵されています。日本でも、たしか倉敷の大原美術館にも 一点あったと思います。ですが、版画ということがちょっとよく分かりません。モネの睡蓮の版画 が実際に存在するのでしょうか。
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お礼
ご回答有難うございます。 藤田嗣治さん、添付頂いたUrlの3枚の「カフェにて」の絵、代表作ですよね。わたしは実は最も 完成度が高いとされる小粋なC の絵よりも、むしろAの絵が気に入っているんです。Aの絵はた しかに荒削りかも知れません、でもそれゆえか、いかにも雑然とした本物のパリの香りがするか らです。 藤田嗣治さんといえば猫と女性、あの、女性の肌の乳白色を表現するために彼が工夫したとい う独特の画材、何でしたっけ、何度も祖父から聞かされていたのに忘れてしまいました。祖父は 藤田画伯がチューリッヒでお亡くなりになる前にいくらか親交があったようで、お河童頭の画伯と 語らいのひと時といった写真が残っています。 ボナールとダリとマネ…、この3人の画家がお好きだったんでしょうね。面白いですね。この3人 の作風やイマジネーションにどこか共通項があるようで、それがわたしには見えてこない。でも、 それは置いておいて、「原画を見るとあまりに大きい隔たりに、画集を持っていても…」と思えた ご回答者様、そう、本当にそうですよね。 一時期を過ごしたパリの住まいからはオルセーが近かったのです。とにかくよく通いました。当時 はモネやクールベが大好きで、「嵐の後のエトルタの断崖」などの絵の前でしばらく佇んでいたり したものです。この「嵐の後の…」の絵、画集やサイトなどで見ると、もちろん美しくはあるものの、 それほど感動的というほどでもない作品、でも、実物が訴えかけてくる迫力には思わず足が止ま ります。 エゴン・シーレ…、「左ひざを折って座っている女性」、今、いい年になってしまった今のわたしの 目から見ますと、怖いまでものエネルギーと表現力を持った画家だということが分かります。でも、 若いころには、無関心、あるいは嫌悪感すら感じたものでした。横たわる裸婦を足元側からリア ルに描写するなんて…と、たぶん潔癖だった少女感覚がそうさせたのでしょう。 長くなってしまいました。もっと語りたい気がしますが、知識もありませんので、このあたりで…。
補足
その昔「バカみたい」と言われた、今は素敵なあなたにBAを…