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バクテリアの液のデメリットは?
- 市販のバクテリアの液を使用する方法は簡単で早いが、推奨されていない理由は何か?
- バクテリアの液を使用することにデメリットはあるのか?
- 自然界のシステムで環境を整えるために、バクテリアの液を使用しない方が良い理由はないか?
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濾過バクテリアとは何物か? が、分かれば答えも、自ずと導き出されます。 濾過バクテリアは、枯草菌など腐敗菌類の仲間。 彼らの役割は、有機物を分解し無機物化。 マグロの刺身を、雨風当たる庭に放置すれば、直ぐに傷んで、、、 腐敗臭(アンモニア)が発生して、、、 ドス黒くドロドロになり、、、 最後は、カラカラに乾いて、ほぼ無機物と化します。 濾過バクテリアなどの腐敗菌類は、地球上の、ほぼ全ての場所に生息する細菌類。 バクテリア剤など使用しなくても、マグロは確実に腐って消えて行く・・・これが答えです。 > よくアクアリウム関連のサイトを見ると、水槽立ち上げ時は、「エアレーションして1週間ほど空回しして水を作る」とあります。 ・これは、昭和40年代頃に広まった立ち上げ方法。 現在では、空回しは3日~5日間程度で充分です。 空回しの目的は水槽設備の初期不良や漏水チェック。 3日~5日目に一端、全換水すれば魚の受け入れ完了です。 全換水の目的は、始めて張った水には、以下の物質が溶け込むため。 ・水槽目地表面のシリコン保護剤。 ・プラスチック、ゴムの保護剤。 ・底砂から溶け出す様々なミネラル。 これらは有毒物ではありませんが、保護剤には環境ホルモン物質が使用されていることがあり、魚の繁殖能力に影響を与える可能性があります。 > ただ思うのは、市販のバクテリアの液を入れればずっと簡単だし早いと思うんですが、それを推奨しないのはなぜでしょうか? ・ハッキリ言って、使っても、使わなくても、ほとんど濾過バクテリアの繁殖定着する日数に違いが無いためデス。 第一、市販のバクテリア剤の大半が、アンモニア硝化菌のみで、亜硝酸硝化菌は含まれていません。 ・ニトロソモナス属(アンモニア硝化菌)は、休眠加工が可能でパウダー状態で長期間常温保存が可能です。 ・ニトロバクター属(亜硝酸硝化菌)は、休眠加工は出来ません。 ニトロバクター属の細菌は、生菌をボトリングする必要があるため冷蔵保存が必要です。 ペットショップで、常温の棚に置かれている濾過バクテリアは、アンモニア硝化菌のみになります。 アンモニア硝化菌と亜硝酸硝化菌の両方をパッケージした製品は、冷蔵保存され使用期限も短く、価格も非常に高価です。 私のところの実験では、バクテリア剤を使用すると平均で3日間ほど、早く立ち上がるだけの効果でした。 =日数= バクテリア剤無し・・・・平均21日。 バクテリア剤有り・・・・平均18日。 =別効果= 立ち上がる日数以外では、バクテリア剤を投入すると一時的にアンモニア濃度が下がる効果があります。 > こういうバクテリア液は、手軽である反面、何かデメリットなどはあるのでしょうか? ・デメリットはありません。 市販のバクテリア剤は、上手に使えば、それなりにメリットも望める製品だと思います。 生体飼育後、5日目あたりからアンモニアが発生してきます。 この頃に市販のバクテリア剤を適宜、使用すると、、、 使用した菌は、ほとんど定着するわけではありませんが、アンモニア濃度を低位に抑えることが可能で、生体にとって安全な飼育環境を提供出来ます。 だから、30cm12L水槽にイキナリ、ネオンテトラを10匹とか飼育する、初めてのアクアリストの方などには、それなりの効果があると思います。 ただ、市販のバクテリア剤は、継続して長期間使用し続ける必要は無い製品だと思います。
お礼
市販のバクテリアの液は、アンモニアを分解するだけの菌なのですね。 やはり亜硝酸を分解するまでの硝化サイクルができるまで、結局ある程度の日数はいるというこですね。 ただ、立ち上げ初期にアンモニアが増えすぎて危ない時期に使うのは効果的とのご意見は、とても納得できます。 最終的に水が立ち上がるのが3日ぐらいの差しかないとしても、初期段階のリスク回避には非常に効果的だと、私も思います。 >空回しの目的は水槽設備の初期不良や漏水チェック そうだったんですね。あちこちで「水づくり」のためのように書かれているので、信じ込んでしまっていました。 たしかに言われてみれば1週間程度で、生体も入れないで硝化バクテリアの増加なんて、たいして期待できないような気もします。 詳しくありがとうございました。