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弁天小僧のお約束
歌舞伎にはいろいろお約束があると聞きます。そこでお聞きしたのですが弁天小僧の名台詞に「小耳に聞いた○○の~」とあります。当代菊五郎さんや菊之助さんが祖父さんや父さんと言うのはわかりますが、勘三郎さんは六代目菊五郎さんの孫とはいえ音羽屋ではないので「小耳の聞いた音羽屋の~」と言わないといけないんじゃないんですか?また勘九郎さんや七之助さんの場合はどうなるのでしょうか?祖父さん?曽祖父?になるんでしょうか?
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このセリフをいうのに屋号は関係なく、単に、自分がその影響下にある役者さんへのリスペクトが伝わればいいのだと思います。 先代の勘三郎さんは。六代目が義父にあたりますから「とっつあんの」と言っていたと思いますが、今の勘九郎さんなら、父親や祖父をさしてもべつにいいのだと思います。 そもそも、初演は五代目菊五郎ですので、六代目を基準に考える必要すらありません。 お約束といっても、黙阿弥がこのセリフを書いたときは五代目菊五郎が演じることしか想定していませんし、 黙阿弥の感覚でいえば、役者さんが変わればセリフを変えるのは当然のことです。 そこまで細かく固く考えなくてもいいと思います。