主観と客観について
「主観」および「客観」の意味を教えてください。辞書を見てもいまいちよく理解できません。
例えば、物理学の運動の法則の一つに、
「すべての物体は、外部から力を加えられない限り、静止している物体は静止状態を続け、運動している物体は等速直線運動を続ける。」
があります。この法則を一般の方にわかりやすく説明するために
「物体というのは速度の変化を嫌う性質があります。止まっているときはそのままずっと止まっていたい、ある速度で動いているときはその速度でずっと動いていたいのです」
と言ったら、ある文系学者さんから、
「そのような説明は良くないです。主観的だから」
と言われました。
前者の説明は客観的であることは明らかですが、なぜ後者の説明は主観的なのでしょうか?主観と客観の違いは何ですか?
主観性、客観性のそれぞれの定義は国語辞典に下記の通り書かれています。
主観性: 主観に依存する性質。(主観:その人ひとりのモノの見方)
客観性:だれもがそうだと納得できる、そのものの性質。
この定義に照らし合わせると、「いかなる条件下でもいかなる物体は"そのままの状態でいたい"が必ず成立する」であるならば、これは個々に依らないことであり、かつ、誰もがそうだと納得できるそのものの性質を擬人法で表したものなので、むしろ主観性が低く客観性が高いと言えるのではないでしょうか?