在日は帰国後、祖国での生活に馴染めるのか?
以前、大阪にある国立民族学博物館で准教授をされている陳天璽さんの「無国籍」という本を読んだのですが、その本の中で陳さんは、無国籍の華人として日本で生まれ育ち、そして、日本社会での差別、偏見からくる息苦しさを感じ、子供の時から「大きくなったら両親の故郷の大陸に帰りたい」という強い思いを抱いて生きてきたそうです。
しかし、香港への留学を経験した時から、自分の中の"日本"を意識するようになり、結局、「自分は中国では生きていけない。」と思うようになったそうです。
そして、この事がきっかけとなり、陳さんは、日本永住を決意し、日本国籍を取得したそうです。
それから先日は歌手の一青窈さんのお姉さんで女優をされている一青 妙 さんの「私の箱子」という本を読みました。
一青 妙さんはこの本の中で、自分のルーツの一族とお父さんの事を中心に書かれていて、お父さんは日本統治時代の台湾五大財閥の名家の出身で、この当時の名家の慣習に従って子供の時から日本に留学をし、そして、日本の敗戦までを日本で生活されたそうです。
戦後は台湾に帰国する事になったのですが、お父さんは生まれ故郷の台湾にどうしても馴染めず、そして、国民党に失望したという事もあって、命がけで密航して日本に帰ってきたそうです。
(一青 妙さんは、父親のこの行動に一番、驚かれたようです。)
他に、私の周りの人達からもこのような話を聞いた事がありますし、ニュースサイトなどでもこのような内容の記事を見た事があります。
実際、子供の時から成人になるまでを日本で生活し、大人になって祖国に生活の拠点を移し、うまく生活していく事って出来るのでしょうか?
お礼
>>葫芦岛大遣返 (満州遺民 107 万人が日本に帰還した際の悲惨な体験の Documentary) ではないですよね。 http://www.excite.co.jp/News/china/20090828/Recordchina_20090828017.html 私はこちらを見て、質問しました。 戦争中、在日中国人はどうやって生活していたんでしょうかね? ネットでは在日朝鮮人の話題なら腐るほどあるのに、なぜか、在日中国人や台湾人の事となると不思議なほど情報量が少ないんですよ。 私は個人的には戦勝国民である中国人や台湾人と敗戦国民の日本人との間に様々なトラブルが起こり、それが日本と中華民国、中華人民共和国との国家間の問題に発展し、日本政府は面倒な問題を抱え込みたくなかった為に、戦勝国民の犯罪等は隠蔽し、在日朝鮮人の犯罪だけを報道し続けてきたのだと思っています。 つまり、戦後、在日朝鮮人は日本政府に利用されてきたのではないでしょうか? 戦後、ほとんど自己主張などせず、ひたすら目立たないように生活してきた、在日華人、華僑達の事に、私は非常に興味が惹かれます。 ありがとうございました。