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肝細胞癌で逝った父の最期の処置について
最近、父を肝細胞癌により亡くしました。亡くなる半年くらい前からは、肝性脳症でたびたび意識が混濁し、1w程度入院することもありましたが、アミノレバンの点滴等で回復していました。 肝機能はかなり低下し、末期の状態だったため覚悟はしていましたが、最期の20日間の治療が納得できておらず、今も疑問を引きずっています。 今回最後になった入院の原因は、胸水による呼吸困難です。また検査で、敗血症がわかり、抗生剤の点滴をずっとしました。意識はしっかりしており、救急処置で胸水を抜いてもらったあとは呼吸も楽になり、状態も落ち着いていました。敗血症の治療は横ばいで、少し細菌が減ったくらいでした。しかし、その後も腹水・胸水はたまり、足もどんどんむくんでいきました。血中酸素の量も下がるため、酸素量もどんどん増えましたが、やはり呼吸が苦しそうでしたので、もう一度胸水を少しでも抜いてもらえないかと医師にたずねましたが、抜くデメリットの方が大きいので出来ないと言われました。結局、その後胸水がたまっていなかった反対の肺が肺炎になり、呼吸苦が増していったように思います。 最後まで気丈で、弱音を吐かなかった父ですが、苦しそうに息をする姿が忘れられません。もし少しでも胸水を抜いていたら、もう少し楽に逝かせてあげられたのではないかという思いが拭いきれず、質問しました。医師もあまりはっきり病状も説明してくれず、少し不信感も残っています。胸水を抜くと考えられるデメリットって何ですか?理由がわかれば納得できる気がします。
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- Saturn5
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私の父も同じ病気で亡くなりました。 最後の経過もかなり近いものがあります。 迷惑をかけるばかりで何一つ親孝行もできなかったのですが、最後は 良い病院に入れて上げる事ができて、これが親孝行だったと思います。 腹水や胸水の原因は肝機能の低下による血液の浸透圧変化です。 肝がんの場合は原発部位の治療が難しく、対症療法しかありません。 胸部は腹部に比べて血管が複雑で穿刺をするにも危険が大きいです。 さらに、敗血症を伴っている場合は穿刺によって容態が悪化する可能性が高いでしょう。 このようなデメリットに対し、穿刺がうまくいってもあくまで対症療法であり、 また数日後には水がたまるのです。 これによって、お医者さんがメリットよりもデメリットが大きいと判断されたのでは ないでしょうか。 また、呼吸困難は胸水が原因だけではありません。 肺胞の細胞膜自体が肥大しており、酸素の交換率がかなり低下していたと思います。 現在の医療技術は痛みのコントロールはかなりできるようになりましたが、 呼吸困難の苦しみのコントロールはまだできないようです。
お礼
丁寧な回答をありがとうございました。確かに医師の判断はもっともで仕方のないことだったのだと納得できました。実は、2年前にも同じように腹水・胸水がたまり、敗血症にもなり、さらに食道静脈瘤から出血という状態で、2ヶ月近く入院したことがありました。その時には胸水を2回ほど抜いてもらい、奇跡的に回復したという経験があったため、余計に胸水を抜けば…という思いが強く残ったのだと思います。また、今回入院した病院は、父が長年通い、心から信頼していた医師のいる病院ではなく、比較的実家に近くて主に介護する母や兄夫婦が行きやすい病院を選んだため、医師の対応や説明不足がずっと気になっていました。どちらの病院に入院していても結果は同じだったと思いますが、“あの先生だったらどうしただろう”などと勝手に考えてしまいました。最期は大好きだった医師に看取ってもらいたかったな、という思いもありました。ただ、もう死期が近いとわかってからは、会いたい親戚にも会い、気丈に話もできました。最期には家族に囲まれ逝きましたので、幸せな人生だったと思います。これからも父の笑顔を忘れないようにします。ありがとうございました。