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現在の政党政治システムの在り様について
- 現在の日本政治は混沌としており、政局争いや国会の空転が頻繁に起きています。
- 政治家や政党の中には利己的な思惑が存在する一方、多くの政治家は使命感を持って法案を通したいと考えています。
- しかし、現在の政党政治は官民双方にとっても不満が残る状況が続いており、政党政治自体の行き詰まりを感じる人も多いです。
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回答 個人的には、日本の政党が政党ではないことから、日本の政党政治を根本的に規格外だと認識している そして、日本の政党政治の健全性については不健全だと思うが、そうなった原因は有権者にある、と認識している 個別に論理展開したい ア:日本の政党は、『選挙互助会』に過ぎない しばしば、「選挙の顔」という言葉が指摘されるように、選挙目前になると大概が、”選挙の顔として党首”が指摘される 比例代表選出候補が政党を鞍替えする事例は、選挙目的の政党鞍替えとしか思えない事例も指摘できる 政党は、政策集団・もしくは政策調整・討議集団であるのが本義である。しかし、既存の政党には、その機能を十分に果たせているとは言い難いことは、審議拒否などの事例から指摘できるだろう 過去最高裁が指摘したように、政党届出候補に対する公職選挙法の優遇措置(政見放送・資金団体など)の法の下の平等の問題を筆頭に、政党助成金・政治資金規正法など政党が選挙のために存在する法律になっていることも、政党を選挙互助会にさせている要素と言えよう そして、日本の政党が政党たりえない決定的な要素は、党議拘束の存在にある 諸外国では、政党が議員の評決を統制するような党議拘束などは限られている。しかし、日本の政党では党議拘束が当たり前になっていて、議員個人の自由な政治意思が保証されていない。 政党が選挙互助会であることから党議拘束に逆らえない背景もあるが、議員個人が政治信念・理念を持ち合わせていないのが実情であろう この類の話は、今月の中央公論などでも指摘される部分もあるので、参考になるかもしれない イ:日本の政党政治は、政党が基調単位にならない 政党は政策集団であるべきだが、既存の二大政党は政策近似性を持ちながらも、政局・私怨で離合集散を繰り替している。自民党・民主党とも同根でありえるし、政策的差異が大きくないことは、政策合意などを見れば明らかだろう。 政党政治は、政党が政策基調単位として議会として議論されるべき様態である。しかし、超党派議員団が安易に結成される事例が多いように、近似した政策集団同士による議論は常に平行線か空論に終わる傾向がある これは、政党内部において政策的振れ幅が広いことに問題があるが、その振れ幅を顧慮せずに議員が政党入りすることなどによって、政党政治という政党間闘争(論争)が不全化することに問題があろう 政党が政策集団として、創造された政策・立法を実現させるための議会上の努力が必要である しかし、行政国家化した現代国家においては、専門的な行政に関する議会討議は、専門性を負えない議員には困難であり、行政側(官僚)による主体的な発議に依拠することになる。政党政治は、行政側に偏重した政策・立法を、より主権在民の視座で権力牽制するべきであるが、議院内閣制度である日本国の政体から、政権与党は行政寄りになる。政権与党を牽制するべき野党も十分な政治情報と分析力がないために有益な政策・立法提言が出来なくなっている。 これは日本の政党政治そのものによる問題ではなく、制度問題とも言えるが、初歩的かつ一般的な政党政治モデルの形状になっていないことは厳然としているものと言えるし、その自覚を持てないことへの批判でもある ウ:有権者が既存(所与)の政党政治・政党に対する疑念を持てない 最高裁判例や様々な政党論を通じて、日本の政党・政党政治が機能不全であることは指摘されている しかし、多くの有権者が全く疑問を持たず、所与のものを漫然として受容していることに一番の問題がある 選挙制度にしろ、政党の選挙互助会の体質にしろ、有権者の権利を損じているシステムであることは論説出来る まずは、有権者が現憲法下であるべき有権者・議員の肖像を描き、それを思慮し、再検討した上で、既存の政治システムを再設計するべきだろう そして、もっとも改変するべき要素は、有意な機能を持ち得ない政党であろう エ:代案に関して 代案としては、 (1)政党ありきの選挙システムを是正することによって、政党と政党政治を健全化させること (2)ウで指摘した有権者の意識改革 を支柱として 公職選挙法(区画法改正)・政党助成法・政治資金規正法の改正(仔細は補足請求で論説) 党議拘束の撤廃(憲法改正を視野にした)・国会法改正(会派単位による国会運営の見直し) 与党議員と行政職の分離 官僚・内閣法制局立法の審議形態の見直し・委員会の細部化と専門化に対応する立法レベルの有識者会議の設置など 厳然とした議院内閣制度を一般法のレベルで見直し、 行政・立法の距離感を広げ、国会議員は現代の国家戦略局レベルの戦略部分に関して主体的な役割を担う 破壊的な代案としては 国会運営を細分化された会派で統制し、国対委員会などの政党主導の国会運営システムを廃止することによって 政党本位ではなく、議員本位の国会システムを形成する
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- hekiyu
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私は、官僚をもっと生かすシステムにしたら どうか、と思っています。 政治家というのは選挙が一番大切なのです。 当選しなければ、それこそただの人に過ぎません。 だから、彼らの精力の殆どが選挙に費やされます。 しかも、当選する為には日本全体の事などよりも 選挙区の利益を優先せざるを得ません。 これに対して、官僚にはそのような制約はありません。 彼らは、落選すればすぐにいなくなる政治家と異なり 何十年も仕事をしている専門家集団です。 そのまま大学教授が務まるような人材がゴロゴロして います。 かつては米国をして、日本の官僚が一番手強いと 言わしめたほどです。 それで、官僚中心政治を展開したら、と思っております。 問題は、官僚の腐敗と、民主的統制です。 官僚の給料を数倍に上げ、その代わりに汚職などは厳罰 に処します。 そして、政治家には官僚の行き過ぎをチェックさせます。 こういうシステムの方が優れていると思うのですが どうでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 こういう言い方は良くないですが、国民の代表としてプロである官僚の意見を調整する、議員はいわばフィクサーだと思っています。 それにあまりに焦点を当てた、権力を持たせた、その結果がある種今の政治の在りようなのかなあと。 おっしゃる通りだと思います。 官僚中心政治、とても面白いですね。 自民では政官スクラム、民主では政治主導、ここで官僚優先はやってみる価値は多いにあると思います。
- hiro431944
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政党政治はどこの国でも行われているし、人が3人集まればグループ?ができるので仕方がないと思います。 政治の仕組みが問題ではないかと考えます。現在のような仕組みではなくちょっと違ったものを考えてみました。 1 総理大臣は国民の選挙でえらぶ。 2 国会議員選挙は総理大臣選挙と同時に行う。(これは、内閣と国会とのねじれ現象を解消するため) 3 大臣は各省庁の局長が就任する。(現在のように何も知らない国会議員がなることがなくなり、答弁もス ムーズになる。また国会の要請による特殊法人などの改廃も今よりスムーズにいくと思われる。) 4 総理大臣が代わったら、当然大臣も変わり(再任も可とする)元の省庁に帰ることができる。 5 総理大臣は国会を解散することができる。この際総理大臣は自動的に辞職する。(国会の反対により法 案が通らなくなることが少なくなる。) 3は現在の地方自治体と同じようなもの。 いかがでしょうか?1私案として回答してみました。
お礼
回答ありがとうございます。 じっくり噛み締めさせていただきます。 とりわけ3番は強く同意します。 民主党は政治主導の名のもと、その道のプロフェッショナルである官僚をバッサリと締め出してしまいました。やはり省庁の持つノウハウは軽視するべきではないですよね。
- mekuriya
- ベストアンサー率27% (1118/4052)
どこが行き詰ってますか?昭和東北大飢饉に有効な対策を打てなかった戦前のようにですか?東北の農民は軍部の台頭に期待をかけていますか?どこの国と比較して、いつの時代と比較して行き詰っているというのですか?それこそマスコミに踊らされていませんか?質問者さんこそが中身の無い批判をしているとしか思えません。何が代替案ですか。怪僧ラスプーチンが政権を握るようなことがないなら、大成功じゃないですか。政党というのは馬鹿の集りの中から、まだましな奴を選抜するシステムに過ぎません。そもそも過大な期待を持ちすぎってことです。
お礼
回答ありがとうございます。 書き方が分かりづらくてすみません。ここで自分は現政治家や現政党に批判をするつもりはありません。 何か政党政党やその辺縁の仕組みについて、意見共有、アイデア創出ができれば、との想いでした。
- golgol13---
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制度なんて関係ありません。二院制をとる国はどこも似たり寄ったりです。 問題は国家統治をする気がない政治家が半分近くいることだし、 有権者もそういう政治家を好むということです。 よく「~~に反対だ」ていう人がいますが、その人は逆に何に賛成なのかと言われれば 何も答えられません。 現状維持でいいのかというとそれも反対。 そういう人の支持を集めたのが民主党です。 だから民主党政権は物事を決められません。 民主党政権で決まっていることは「自民党に反対だ」てことだけですから。 いや違う、民主党のこの政策に惚れて政権を託したなんていう人もいるかも知れませんが、 選挙前に民主党の政策の吟味なんて何もしてないし、政策を吟味できるような人なら 民主党の政策がデタラメなんてすぐわかること。 「最低でも県外」ていうならせめて何県なんだろう?なんて考えるだろ。 考えた瞬間に「最低でも県外」がなんの裏付けもないデタラメてわかるはず。 今民主党が苦しんでいる政策課題の多くも、はじめから民主党には核となるプランがないし、 有権者はそんなプランに無関心だった。 有権者は関心は自民党に反対ていうだけ、「自民党に反対だ」で政権運営なんて何もできやしない。 デタラメを承知の上で政権につけたのだから、政党政治システムが変だていうのもご都合主義です。
お礼
回答ありがとうございます。 勉強不足ですみませんが、国家統治をする気が~とはどういうことでしょうか? 票田や利権を優先する議員ということでしょうか。 自分が政治に興味を持ったキッカケに、山口二郎さんの「政権交代とはなんだったのか」という著作があります。 まさにそこに書いてあるとおり、「自民党ではない」は民主党の最大のアイデンティティですね。マニュフェストなど、事前に充分な議論重ねができなかったのは事実だと思います。 しかし、政権交代起こり、案の定一枚岩でなかった民主党が分裂し切った今、政党政治について改めて考えてみる必要があるのでは? そういった想いからの質問でした。 自らの無知を政党政治の責任にするつもりは全くありません。 つまり、国民,議員双方の政治リテラシーの向上が必要ということですかね。
- kby-shrak
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個人的な見解です。 議院内閣制の日本では、政党政治が基本と考えます。誤解のないように申し上げれば、政党政治だから法案が通らないのではなく、システムの欠陥が「決められない政治」になり、通したい法案が通らない状況だと考えています。だから、政局がらみの報道が多くなり、結果的に政治不信があたかも政党不信(まあ民主党の公約破りもありますからね、そして自民党も自らを批判する問責決議に賛成したり、支離滅裂ですが)につながり、第三極を求めるという結果になっていると考えています。 私は、「日本国憲法」での参議院のありかたに問題があると考えています。 憲法では衆議院の優越が規定されていますが、予算・条約に最終的決定権があり、法案は参議院の審議の後、衆議院と異なった議決がされ、それを衆議院で3分の2以上の多数で再議決しなければなりません。その結果、衆参が法案についてはほぼ対等という状況にあります。 でも、ちょっと待って下さい。いま、特例公債(赤字国債)発行法案が法律になっていません。予算は、この赤字国債が発行されるものとして国会で議決されたものです。でもこの法案が通らなければ、予算は執行不能に陥ります。ここに矛盾が生じています。現に地方交付税が交付されないという事態に陥っています。 予算関連法案(予算執行に必要な法案)も衆議院の優越を認めなければ、全体として予算の優越を認めたことになりません。これは、最終的には憲法改正が必要ですが、参議院の「良識の府」(もう死語でしょうか)としての知恵で当面の間、何とかしてもらいたいと思っています。 政党の問題ですが、皆さん政党が身近にお感じですか。とてもとても、一部の方を除けば、そんな状況じゃないでしょう。ここが問題で、選挙の時だけ選挙民にお願いし、普段はお願いがあるなら、事務所に来なさいよという態度。行っても、事務所が無人だったり。 間近に迫った党首選、民主、自民も誰がなるのかな~と傍観せざるを得ない状況。いっそのこと、投票したい人に投票させればいいんですよ。党員1票と数えるなら、一般人は0.5票とか。そうやってオープンな選挙してもらって党首を決め、総選挙で対決、いやでも関心を持たざるを得ないのではないでしょうか。 長文になりましたが、お許し下さい。
お礼
回答ありがとうございます。 たしかに政治不信と政党不信の区別は必要ですね。 第三極の要請は選挙の度に叫ばれますね。 法案の通り方について、憲法レベルで両院制の問題点が存在するのですね。 自分も党首選挙に関して腑に落ちない気持ちが大きいです。 また、国民が選ばないからこそ国民に責任が存在せず、党首の存在が浮いてしまっているように感じます。 No.1さんの回答同様、政党以前に政治家レベルでも官民双方からの更なるコミットメントが必要なのかもしれませんね。 いえいえ、長文ありがとうございました
勘違いしてはいけないと思いますが、今国民は、 既存政党に不満を持っているのではありません。 既存の「国会議員」に不満を持っています。 従って、新しい政党を作ってもその中に、既存 の国会議員がいては、不満は解消されません。 少なくとも、2期当選以上の国会議員は、 次回の選挙では、出馬を辞退してもらいたいです。 そうゆうことです。
お礼
回答ありがとうございます。 すみません、国民の全てが政党政治に不満があるような書き方をしてしまいました。 あくまで政党政治に不満があるのは、政治動向に興味のある一部の国民ですね。 たしかに、ハードである政治システムが変わってもソフトである議員が変わらなければ難しいかもしれませんね。 出馬システムについて詳しく調べてみようと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 すごい長文で読みごたえがあります! ア~ウの指摘も最もで、自分の疑問の大部分が晴れたように感じます。 エで示していただいた具体案も素晴らしく、今後日本政治を考える上で論拠にさせていただこうと思います。