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「飛ばし」について教えてください。
「飛ばし」の定義を引いてみると、「決算対策のため、含み損を抱えた有価証券を一時的に他社に転売すること。」とあります。 ここで言う他社とは、連結子会社以外の会社を指すのでしょうか。素人考えでは、子会社に「飛ばし」を行っても、連結決算報告書ですぐにバレるような気がします。ご存知の方、過去の事例などをもとにご教示いただけましたら幸いです。
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懐かしい言葉ですねえ。「飛ばし」「株現」「宇宙遊泳」・・いろんな 言い方がありますが・・・基本的には現先取引の悪い使い方(違法な使い方) を指します。 まず、連結対象先にこれを行えば、まったく意味がありません。質問者さん のおっしゃる通りです。通常は金利取引として社外に飛ばして決算時には あたかも持っていないように処理するやり方です。違法な手法までして 決算をごまかすわけですから、飛ばしを受ける方としては、飛ばす会社の 存続リスクがとても心配なわけです。そこで登場するのが連結対象でない 子会社です。自分たちのコントロール下にあるにもかかわらず、そうでない と言い張って、実質基準で支配している会社に損を飛ばすのです。創業者 一族が株の大多数を持っている会社ですとか、特別な目的で作られたタックス ヘイブンの海外子会社などです。例えば、含み損を抱えたX社は、 香港に2000万円の手数料を払ってさらに100万円の出資をした会社A(資本金1600万円) を設立・・・2000万円の手数料を受け取ったコンサル会社Bは、手数料から1500万円を 出資。そして飛ばしの契約・・・Aは、Xにとっては一部出資した連結対象外 会社で、帳簿上も100万円にしかなりませんが・・・。 この手の古典的手法は、決算がらみのきわどい処理をした経験者なら、 誰でも知ってます。あくまでも古典的な話なんで、誰でもわかる話だから 成立しにくくなってると思いますが・・・。
お礼
失礼いたしました。お礼をしたつもりが、できておりませんでした。 大変よくわかりました。有難うございました。