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Pentium M/Celeron M と、"M"なしの比較
Pentium M/Celeron M と、"M" なしのCPU(Pentium4やCeleronなど)とを処理速度で比較したい場合、どの程度に考えるのがよいでしょうか? 目的別にあるのでしょうが、オフィススイートを使った事務処理と、動画編集の場合とでお願いします。
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Q/Pentium M/Celeron M と、"M" なしのCPU(Pentium4やCeleronなど)とを処理速度で比較したい場合、どの程度に考えるのがよいでしょうか? A/Pentium MやCeleron MはBanias(バニアス)と呼ばれる開発名のプロセッサがベースです。Pentium3までで使われていたP6と呼ばれるプロセッサ技術を発展させたのがBaniasです。 このプロセッサ技術は、パイプラインステージ数が少なく分岐予測ミスがPentium4で使われているNetburstに比べ大幅に少ないのが特徴です。 そのため、1クロック当たりの命令実行数がPentium4の1,2~1,8倍ほどあります。さらに、Pentium Mの場合は現在のPentium4の2倍の2次キャッシュを実装しておりオフィス処理や3Dゲームでの連続/同一データ処理では、上に加え数パーセント程度の速度向上が見られます。(動画編集にキャッシュ容量はほとんど関係しません) ただし、あくまでクロック当たりの処理能力が強いのであってNetburstが強みとしてもつ周波数の高さや浮動小数点演算(FPU)の性能の高さについては必ずしもリードするわけではありません。 この点から考えて、Pentium Mの場合は同周波数のPentium4と比べれば圧倒的に高速になり、オフィス処理やゲームなどでは1,4GHz程度でも2,4GHzのPentium4と同等の性能を発揮する項目もあります。 しかし、動画処理やオフィス処理でも実クロックを必要とする連続/同一性のないデータ処理に関してはその差はわずかになり1,4GHzと1,6GHzの差にも満たない場合があります。 ちなみに、Pentium Mのもう一つの強み(こちらが本命です)として、 Enhanced Speed Step(Geyserville 3)があります。 この技術はPentium4のSpeedStep(Geyserville 2)では2モードしかない周波数モードを多段階にし、消費電力を細かにコントロールするというものです。消費電力当たりの処理能力(処理効率)がPentium4の2倍以上高くバッテリの持ちを1,5~3倍に長持ちさせ、尚かつソフトウェアの負荷に併せて常に最適な性能を維持することができます。 これが、モバイル専用設計のBaniasの本来の能力で動画編集云々よりパフォーマンスも高く維持しバッテリをそれ以上に生かすというのが本来のBaniasの役割です。 そのため、バッテリを考えずパフォーマンスだけで買うのであればPentium4でより周波数の高い物を買った方が良いでしょう。(周波数がより高くないとPentium4の意味はありません) Celeron MはPentium Mの廉価版ですのでCeleronとほぼ同等の機能しかもちませんが、そもそもCeleron自体がPentium4の廉価版で省電力機能のSpeedStepなど一部の機能や能力を持たないためCeleronより低電圧で動作し尚かつパフォーマンスはBaniasベースであるため同じ周波数のCeleronを圧倒的に上回ります。やはり、Pentium4に対するPentium Mと同等の差があります。 やはり、こちらもMと同じ傾向があります。 <用語> P6=インテルのx86第6世代プロセッサ群の技術名称。10段階のパイプラインステージを装備したもので、PentiumProからPentium3までに使われた。処理系に送られた命令を確実に処理する設計で周波数当たりの命令実行数を増やすことで処理能力を大幅に上げる技術をこの世代の間に多々搭載してきた。最終世代のPentium3の後にパイプラインステージをより改良し、効率化したBaniasが登場した。 Netburst=インテルの最新世代となるプロセッサ群の技術名称。20段階のパイプラインステージを装備する。ステージ数が増えたことで高周波数での動作をし易くしているが、その反面ステージ数が増えるとステージ毎に分岐する命令が増えるため分岐ミスが増える。そのため、結果として同じ周波数ではP6プロセッサ群に劣る傾向がある。ちなみに、Netburstは整数演算(ALU)に極めて弱いが、浮動小数演算に強い。 まもなく登場するPrescott(Pentium4E)は第二世代Netburstを採用しステージ数は32段になり、より高周波数に対応するが同じ周波数の既存Pentium4より劣る処理もある。
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- TT250SP
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一概に比較できません 既出ですが「M」はMobileの頭文字です ノートPC用ですね ですからバッテリー駆動時なのかACアダプター駆動時なのかでマシンと管理ソフトが周波数と電圧をコントロールします 使用するソフトにもよります 「Intel」「プロセッサ」 http://www.intel.com/jp/products/browse/processor.htm?iid=jpHPAGE+up_prod_processors& テキストエディタ程度ならCPUに負荷がかからないので周波数を落します 画像処理ソフトなど重いソフトはCPUに負荷がかかるので周波数を上げます Intelはこれを「スピードステップテクノロジー」と呼んでいますが 全体的にはモバイル用CPUはデスクトップ用CPUより若干劣るようですが
- hana-hana3
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性能の差についてははっきりいえませんが、”M"はモバイルの略で、ノートPC用に消費電力を抑えたものなので、ディスクトップパソコンでは殆ど使われていないと思います。
お礼
ありがとうございます。 そこまでは把握しているのですが、実際の処理速度は単純にクロック数で比較できるのでしょうか。ということでした。
お礼
ありがとうございます。 比較のための具体的な数字をいただけて、非常に助かりました。