- ベストアンサー
成人向け必須アミノ酸摂取量は?
- 成人の必須アミノ酸の1日当たり推奨摂取量はWHOによるとどれくらいなのでしょうか?
- Wikipediaによると、体重70kgの人は50.4gのタンパク質が必要ですが、必須アミノ酸だけでは足りないようです。
- 必須アミノ酸の合計量は12.88gであり、これが推奨量に比べて不足しているため、どのように解釈すれば良いのでしょうか?
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
> 体重70kg当たり...12880mg、つまり12.88gになります。 > ですが、「成人の日本人のタンパク質の推定平均必要量(g/kg 体重/日)は、0.72(g/kg 体重/日)であるとされている」 (Wikipedia) > これから計算すると、体重70kgの人は、50.4gのタンパク質が必要です。12.88gでは全然足りないのですが、これをどう理解したらよいのでしょうか? WHOの必須アミノ酸の推奨量は、1Kgあたりつぎのとおりです。 イソロイシン20mg、ロイシン39mg、リジン30mg、メチオニン・システイン15mg、ファェニルアラニン・チロシン25mg、トレオニン15mg、トリプトファン4mg、バリン26mg、スチジン10mg。 Wikipediaの説明に、一番含有量の少ないアミノ酸を一番背の低い桶板に例えて、いくら満杯にしようとしてもそこから水が流れてしまうと書いてありますが、この背の低いアミノ酸のことを第一制限アミノ酸と呼びます。 アミノ酸スコアは第一制限アミノ酸によって規定されます。実は、Wikipediaはアミノ酸スコアの基準値もことを言っているのです。それは推奨量のことではなく、アミノ酸スコアの基準値のことなのです。 WHOには、ほかに蛋白質の推奨量の勧告があります。 人は、人体内で必須アミノ酸以外のアミノ酸は、必要に応じてさまざまな形のアミノ酸を作りかえることが出来ます。 実際に、私たちは体内で200gの蛋白質の需要がありますが、外部から栄養物として取り入れるのは、わずか60gほどです。120gほど足りませんが、体内では必要に応じて蛋白質が合成されり、回収されたりしています。 厚生労働省の2010年版栄養基準では成人男子の蛋白質必要量は60gです。 摂取する蛋白質は植物性蛋白質でも動物性蛋白質でもかまいません。アミノ酸スコアが低い蛋白質でもかまいません。 一日の蛋白質の必要量のうち、必須アミノ酸が12.88g以上含まれていれば良いわけです。 食物性蛋白質にも必須アミノ酸が含まれているので、一日の食事のうち、1皿だけ動物性蛋白質のもの食べればWHOの勧告を満足できると思います。