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Spingle moveスピングルムーヴ靴について
Spingle moveスピングルムーヴについて いろいろな種類がありますが 中には2007年から発売されたものも今も発売しています でもそれはよく売れています 靴に関してはあまり手を加えなくても 人気は衰えないということでしょうか? 家電やpCなどは一年もすれば値段は大幅にかわってっくるのに疑問に思いました。
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Spingle moveは広島県府中市の日満ゴムの商品です。 日満ゴムは昭和8年創業で、靴やゴムのタイルを中心に生産するゴムメーカーです。 http://www.nichiman.co.jp/history.html 靴の生産は手作業が多いために、人件費の高い日本から、中国、カンボジア、バングラデシュに生産の拠点は移ってきています。 国内で靴を生産するメーカーは、年々少なくなってきています。 日満ゴムは、著名なデザイナーに靴のデザインを依頼し、毎年その流行にあった商品を発売しきましたが、売れ残りは不良在庫になる。特価で販売すれば利益が吹き飛ぶ。というジレンマに陥っていました。 売れ残っても次のシーズンに売れる商品として企画されたのがSpringle moveです。 日満ゴムは古い会社で、古い設備が残っていました。 古い設備で古い製法で靴を作れる従業員も健在でした。 過去の設備と技術で生産される靴は、重たい割には意外に履き心地がよく、 他社では真似のできない独自性がありました。 現在の靴は、スポーツシューズの影響からプラスチックなどを使用して軽量化していますが、世界中どこでも生産できるために価格競争に陥り、メーカーは人件費の安い国で生産し利益を上げようとします。 消費者は安くなければ買わない、 さらに価格を下げるために材料のコストを下げる、 履き心地が低下する, 見るからに安物という靴が市場に溢れる。 ちょっと高級な靴、独自性のある靴の商品価値が高まる Springle moveの商品価値が高まる 日満ゴムは、中小企業のブランドマーケティング成功例として、数年前にテレビでも紹介されていました。 独自性を強調し他の商品を差別化し、ブランドの確立に成功した会社は多いのですが、それを維持できる企業は限られてきます。 ブランドを守るために、販売チャンネルを絞ったり、 過剰生産を控えて品薄感を保つ、 新しい価値観,ライフスタイルの提供、 履いたときの満足感、 ぶれない方向性、 等、ブランド価値を維持する努力が必要になります。 Springle moveの価格が下がらないのは、ブランド戦略が継続して成功しているためでしょう。 ブランドマーケティング参考URL http://www.bizup.jp/member/netjarnal/repo_k31.pdf 例えばルイヴィトンの鞄などはPVC(塩化ビニル)でできています。 プラスチックの中でも安い材料で、水道管や雨トイなどに使用され、1kgが¥100程度です。BMWなどの高級車もアメリカではトヨタのカムリやホンダのアコードと価格は変わりませんが、日本では2倍近い価格で売られています。 それでも、ブランド好きな女性や、車好きは満足して購入します。 日本消費者は、商品そのものの価値も重視しますが、それ以上に商品のブランドを重視する人が多いのです。 特に、アパレルや高額商品ではその傾向が顕著になります。 家電製品で言えば、一般的なノートパソコンは、東芝もソニー、レノボも中身はインテルとウインドウです。独自性がありません。 かつて スティーブ ジョブズ氏は日本のパソコン市場を 「腐った魚の打ち上げられた海岸】と比喩したと聞きますが、 独自性のないパソコンはシーズン遅れは特価販売されます。 appleの製品に値引きが少ないのは、独自性、差別化によるブランド構築が強いからでしょう。