うちは関西電力ですが、マンションの受電設備(変圧分配設備)を含め以降ケーブルの太さや住戸ごとの配線等がしっかりしているのか真夏/真冬でも電圧降下することは全くありません。電圧計付きのパワーディストリビュータを使っているので毎年目にしてます。
電力会社から家の近所までは非常に高い電圧で送られてきて、家の近所の電柱(あるいはビルの電気室)で家庭用途の200V(ニュートラル中点タップのあるトランスで正相100Vと逆相100Vにする単相三線式で室内のブレーカー盤に引き込まれています。
残念ながら周波数の変換はその製品が50Hz/60Hzに両対応(自動あるいは手動の切り替え)していない場合にはトランス程度のものを使って一筋縄でやることはできません。インバーター式のものでもいいのでいったん直流にしてから再び交流を生成するような機材を使用する必要が出て来ます。ステップアップトランスやスライダックなどで変圧できるのはあくまで電圧のみです。
No.3の方が写真を乗せられたプラグは音響業界ではありがたい存在です。オーディオ機器はたいてい片側の電源ラインに白い線が入っていて親切なメーカーはそれをニュートラル側(家の壁コンセントの穴の長いほう)に刺すよう取説でも指示してあるほどですが、プラグの片側が太くなっていればたこ足タップを極性を考えず使用した場合以外には間違えようがないので安心です。印が無い機材については、我々はテスターを当ててシャーシ電位が低くなる方を探しあててN印をつけています。業務上、ノイズが発生するのは好ましくないためです。どちらでも変化の無いものについてはルーズで良いのですが、輸入ものは日本のものよりルーズなものが多く、古いものでは向きが違うだけであからさまに漏電するものもあります。
長くなりましたが、たとえば「115V 50/60Hz」と明記された機材であればアップトランスで110~120V程度に上げてさえやれば使うことができますが、50Hz固定のものは西日本では異常な動作をすることがあります。具体的には時間計測についての異常や、回転数の異常、最悪は発熱/発火などが起こりえます。
電化製品の多くは、内部は直流のみで動作しているものが多いので、電源回路を変えてしまうことで国内仕様に変造できますが、技術はもちろん資格が本来必要となります。継続的に使用する機材(留守中にも電源が入っているもの)などは本当に危険です。短期使用では一見問題がないこともありますので。
よって90-240V 50/60Hzという機材や、ACアダプタ式の機材(ACアダプタさえ変えれば良い)を直接買うのは良いと思いますが、他はオウンリスクというところ。オウンリスクとは、自己責任で使うということではなく、自分で責任がとれない問題(火災で隣人を死なせる等は火災保険は隣人に対しておりませんので)が起きるかもしれないものは使わないということですので。くれぐれも電気を軽視しないようにして下さい。
お礼
面白いお話ですね。ありがとうございます。 ところで、アメリカの製品を東日本で使う場合は周波数が50と60で違いますよね?これは何かを使うことで使用可能になるのでしょうか? また、グローバル仕様というのは電圧も周波数も両方対応できるのでしょうか? 教えてください。