今現在ないからと言って持たない予定はないことはないと思います。ソ連亡き今唯一のこった帝国主義的覇権国家としては、軍事力に力を注がざるを得ないでしょう。
実際に80年代後半から90年代にかけて、中国の「民間会社」がロシアの廃空母を購入しています。当然ですが、背後には空母の技術情報を得ようとした中国海軍の存在が噂されています。ちなみに同じ時期には、既に搭乗員の発着の訓練が行われていたとの情報も流れたようです。
で配備が遅れている理由としては。優先順位の問題で、後回しにされているだけかと。
年々原潜やらミサイルやら装備が充実している中国の軍事力ですが、何もかも一変にとはいかないことは容易に想像つくでしょう。
特に空母となれば、世界でも超大国でないと所有できない贅沢品です。
空母そのもの以外にも艦載機の製造も高度な技術が必要とされますし、実際の運用に必須な早期警戒機はハイテク機器の塊ですし。人員の技術レベルを維持するだけでも莫大な費用がかかります。その採用となりますと計画は10-20年単位のものになります。
解放軍報にも「40機搭載の空母1隻の持つ空中支援能力は、陸上基地の戦闘機200~800機分に匹敵し、また、空母が率いる1個機動部隊がコントロールしうる海域は、駆逐艦だ けで編成した部隊の50倍の広さに該当する」と相当高い評価を与えています。いずれ手に入れる予定はあると考えるべきかと思います。
もう一つは優先順位を決定する要因としては、2番さんもふれられていますが、地政学的な戦略思想もからんでくるでしょう。
中国がからむ懸念される有事にしても、インドやパキスタン、チベット、ウィグルなどは完全に内陸部の問題ですし、台湾や朝鮮半島でも、陸上基地の航空機によるエアカバーの範囲内でしょう。ただそれだけに頼るのは待ちの戦略になるので不利感は否めないかと思いますが。
アメリカ海軍と正面から互角に殴り合うような思惑は流石にないでしょうから、エアカバー内で連動することで周辺海域における敵の介入を阻止することを前提に、軽空母数隻というところから初めて行くんじゃないのでしょうかね。
多国籍軍への協力
侵略には積極的な人民「解放」軍ですが、多国籍軍には参加してませんね。確か東ティモールの時でも文民警官とかそのレベルでの協力だったかと思います。
米国のような旨味がないし、日本のように米国に気を配る必要もないし。まぁ中国の外交戦略上の決定ということで。
お礼
こ、こんなに詳しくありがとうございました! たいへん勉強になりました!国際情勢には感心があり、自分でいろいろ調べてみたりしているのですがなかなか難しいこともありまして・・・またここで質問させていただくかもしれませんが、どうかよろしくお願いします!!