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ヒブワクチン追加接種の間隔
現在、一歳七カ月の男の子がいます。 生後八カ月でヒブ一回目を接種し、その半年後に二回目を接種しました。手違いで三回目(追加接種)を一年待たずに接種してしまいました。その場合の、体への影響や免疫が付いているのかが心配です。初めての子供なので、よくわからず困っています。詳しい方いらしゃいましたら教えて下さい。
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大丈夫ですよ。 1回目の接種が生後8か月、2回目の接種が生後14か月(1歳2か月)という状況ですね? 日本の国内ルールでは、ヒブワクチンは1歳過ぎに1回でも接種をしていれば、0歳時の接種回数にかかわらずそこで接種完了ということになっていますので、多くの地域ではそれ以降の接種は公費助成の対象外です。(つまり、国内では1歳台の2回目の接種は不要とされる場合が多いと思います。) ただ、ワクチンの勉強をよくしている自治体では、乳児期の接種回数が規定回数以下の方で1歳以降の接種時期が15か月未満の場合免疫をしっかりつけるため、あと1回分の追加接種を公費で認める自治体もあります。お子さんの自治体はそのようなルールを採用している地域かもしれません。 一方欧米では、乳児期に1回しか接種できなかった方で2回目を12か月以上15か月未満の間に接種した場合、3回目は8週間以上あけて接種することが推奨されています。つまり、8か月、14か月と2回接種した方は、8週間以上あけて16か月か17か月に3回目を接種して接種完了になっています。(もしも、2回目の接種が15か月以降であれば、欧米のルールでも3回目は不要になります。) 日本のルールと海外のルールが違うため、少しややこしいですが、2回目の接種時期が15か月未満の方は3回目の接種をしたほうがより強力に免疫ができますので、お子さんは現在強力にヒブ感染症から守られています。 手違いと書いておられますが、意図的にそのような接種スケジュールを立てられたのなら、接種医の先生はワクチンにかなり詳しい先生だと思います。手違いなら、結果オーライではあっても接種医の先生には反省していただく必要がありますね。でも、お子さんに害は全くありませんので、ご安心ください。 最後の追加接種を1年空けるというのは、ヒブワクチンを導入した際にDPT三種混合と一緒に接種するという前提でそれに合わせてつくられた日本だけのローカルルールですし、医学上は1年空けなくてもまったく問題ありませんし、早く接種完了する方がお子さんへのメリットが大きくなります。 実際に、日本小児科学会も最後の追加接種は1年空ける必要が無く1歳以降のできるだけ早期に接種することを推奨しています。 http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_110427.pdf の最初のほうの解説に、1年空けずに早期接種完了したほうがよいという趣旨のことが記載されています。 なお、英文ではありますが、海外の接種未完了者のキャッチアップスケジュールが以下のサイトで公開されています。この中の上から4つ目の「Haemophilus influenzae type b(ヒブのこと)」の欄に従って説明させていただきましたので、よかったら併せてご参照ください。お子さんはこのスケジュール通りに接種されており、医学上は全く問題ありません。 http://www.cdc.gov/vaccines/schedules/downloads/child/catchup-schedule-pr.pdf
お礼
回答ありがとうございました。 非常に丁寧且つ解りやすい回答でとても安心できました。 体に影響があるかと思い心配していましたが、免疫についても大丈夫ということでホッとしています。 本当にありがとうございました。