Q1:少し話がそれますが、東京タワーの地デジ電波をUHFアンテナで受信する事をWANと言いますか?
A1:普通は言わない。前提なしにWANと呼ぶ場合には絶対に含まれない。広義のWANとしても普通は対象にしない。
Q2:UHFアンテナとテレビの間の通信の事をLANと言いますよね?
A2:まったくいわない。あきらかな間違い。
WAN,LANのNはNetworkを意味しますが、テレビ放送は、相互通信を行ないません。
ですから、普通はそれをコンピューター用語としてのNetworkとは呼びません。
ただし、地域ネットワークとかネットワーク局という言葉があるように
本来はNetworkはコンピューター用語ではありません。
ですから、そこでNetworkの意味を取り違えているように見えます。
LANとはLocal Aria Networkの略で、一般的には事業所や構内や自宅などの
その建物(貸借物件の場合は契約されている部分、あるいは一室や一フロア)の中で完結した
コンピューターネットワークを意味し、現在では一般的にEthernet技術によって使われています。
物理的にはRJ45端子を使ったLANケーブル、IEEE80211系の無線LANによって接続され
ハブやルーターを用いて、相互通信が行えるように構成されます。
近年では、LANを介して、デジタル家電が活用されることも増えています。
このLANに対して、WANはWide Aria Networkの略、広域ネットワークとも言われますが
一般的には、企業の本社と支社や事業所や向上や倉庫などの間で
社外から干渉されずにコンピューター通信が行える設備とその運用を意味します。
WANもまた、同じ組織内に簡潔したNetworkとなります。
ですから、一般家庭ではWANは普通は関係ありません。
しいて言えば、一人暮らししている息子が、実家のファイルサーバーから
子供の頃の写真を取り出したりできるようなシステムを運用していれば
それはWANのようなものと言えるかもしれませんが…普通は言いません。
なお、一部のノートPCにはWANアダプターという装置が装備されていたりします。
この場合のWANアダプターは、出先でノートPCを使って
自社のLANへの接続を実現するための装備として、WANアダプターと呼ばれています。
実勢としては、WANアダプターはG3回線やG4,LTEといった携帯電話系の回線網に
パソコンを繋ぐための通信アダプターです。
しかし、電話回線系の通信アダプターを使ってインターネットに繋ぐことを
WANというわけではありません。
なお、フレッツ光,Yahoo!BB,FTTH,ISDNは
インターネットの基礎技術でもあるTCP/IPネットワークの構築において
OSI参照モデルの物理,データリンク,ネットワーク,トランスポート層あたりを受け持つもの。
状況によって取りかえることのできるもの。
それに対して、LANやWANは
それを廃止して、違う方法に置き換えることは、普通はできません。