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地震・原発よりも身近な危険はH5N1型ンフルエンザ

今、地震対策や原子力発電所についての話題で持ちきりです。 しかし、私は、H5N1型ンフルエンザの方が心配です。 先日、ラジオで専門家の方が、人から人に感染するすぐ手前までインフルエンザが進化していると言うような内容のコメントを聞きましたが本当でしょうか? 人から人に感染するレベルに到達すると、防ぎようがないようですし、 それが日本に入ってくると、経済が麻痺し、死傷者が数十万人規模になるということが予測されているそうですが・・・・それが本当ならば、ただ事ではなくすぐにでも対策を打ち出さないと手遅れになるのではと心配です。 これって本当の事ですか? 脅威が夢物語であれば一安心できます。

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noname#160718
noname#160718
回答No.6

 獣医師でウイルスに専門知識を有します。  私はH5N1インフルエンザより原発事故の方が怖いと思いますが、それはさておき。  H5N1についてはもう10年くらい前から危機が叫ばれていて、我が国でもH16年には対応指針が出て改訂も何度かされています。  当時は世界中が、「次の新型インフルエンザはH5N1」だと思いこんでいた節があるのですが、現実に2009年に起きた新型はH1N1でした。通常の季節性インフルエンザと大差ない病原性の流行に対し、極めて高い病原性を想定した対応指針しかなかったため、流行当初の対応が「やりすぎ」と批判を受けたのは記憶に新しいところです。  なお、いわゆる専門家も含めてほとんどの人が誤解しているのですが、「強毒型」と「弱毒型」あるいは「高病原性」と「低病原性」の定義について。  「強毒型」あるいは「高病原型」の定義は、「鶏に全身感染を起こすA型インフルエンザウイルス」です。「鶏に」というところが重要です。(ほんとはもっと複雑な定義なのですが、結論的にはこうなります)  このタイプのウイルスは、鶏に感染すると全身の臓器が破壊されて極めて短い潜伏期間と発病期間で、ほぼ100%が死にます。  ですが、この「強毒型」はヒトにも強毒であるとは限りません。  現にH16年に山口、大分、京都で発生した「強毒型」の鳥インフルエンザは、鶏には前例がないほど病原性が強いウイルスでした。強毒か弱毒かを判定する試験は鶏の静脈内に接種して8羽中6羽が10日以内に死亡すれば強毒、という定義なのですが、この時のウイルスは1日で全て死にました。またウイルスを接種しない同居鶏も3日以内に全羽死亡しています。これはご心配の種のアジアで流行しているH5N1よりも遙かに病原性が高いものです。  ただ、この山口~京都株は、ヒトにはほとんど感染せず、感染しても病原性はほとんどありませんでした。  京都で現場の防疫作業に従事した人にH5の抗体が陽転した人がいて、感染した疑いが極めて高いわけですが、彼らも無症状でしたし。  鶏に対して「強毒」すなわち「全身感染型」になるのは、H5とH7亜型に限る、というのが従来の知見です。  そういう意味で、「強毒」なので、人に対してどうであるかは直接の関係はない、ということは記憶しておいてください。  インフルエンザウイルスの病原性は全身感染型か否かだけでは決まらないので、特にヒトに対する病原性はスペイン風邪も非常に強かったのですが、このウイルスはH1N1であり、定義の上では「弱毒型」です。  アジアで流行してヒトの死者も300人を越しているH5N1は、もちろん鶏に対しては「強毒型」ですしヒトに対しても致死率が高いことは事実ですが、ヒトに対して鶏と同じように全身感染を起こしているわけではありません。また他の「強毒型」がヒトに対しても病原性が高い、というわけでもない、ということです。  で、問題のアジアで流行しているH5N1ですが、現在のところはまた「鶏→ヒト」の感染が認められているだけで、「ヒト→ヒト」の感染はごく限られた例しか確認されていません。  ただ、もう何年も前から「ヒト→ヒト型」に非常に近いところまで変異している、ということが確認されているのは事実です。  「もう今にもヒトで流行を起こしても不思議ではない」と言われてからもう10年近く経つのですが・・・  さらにこのウイルスの危険なところは、従来「新型インフルエンザ」が出現する、すなわち「ヒト→ヒト型」になるには、豚の介在が必須だろうと言われていたのに対し、このウイルスはどうも豚なしで鶏あるいはヒトだけで「ヒト→ヒト型」になることが可能らしい、と考えられていることです。  まあそれもあって、「もうすぐにでも新型が発生する」と言われているのですが・・・  なお、新型は発生時期や伝播は予測できません。2009年の新型だって誰かが予測していたわけではなかったでしょ。  それに春になれば新規感染者数が減る、すなわち流行が下火になる、というわけでもありません。2009年の新型は春に流行が始まり、夏までがピークでしたよね。  ただ、現在の鳥→ヒト感染段階のH5N1は、ヒトの致死率は50%とも言われていますが、この50%の致死率のままでパンデミックを起こせるか、というと、私は非常に懐疑的です。「1人の感染者が何人に感染させることができるか」という数字が、病原性が強いほど一般的に低くなるからです。  日本のH5N1を想定した新型インフルエンザ対応指針は、2000万人が感染して死者が65万人、という想定でした(というかこの数字は今でも生きているはずですが)。これだと致死率は概ね3%ちょいということになりますが、致死率50%のウイルスよりこちらの方が遙かに怖いですね。  致死率50%のウイルスが大流行を起こせるなら、エボラなどの大流行が既に何度か起きてますって。  とはいえ、致死率3%というのは非常に怖い感染症です。学校の1学年で何人かの死者が出る、というような数字ですから。  パンデミックが起きることを阻止することはまず不可能ですし、起きてしまったパンデミックを防圧することも非常に難しいので(日本のような島国であっても)、マスクや食料の常備など、2009年の新型インフルエンザの時にも言われていたことを各個人が徹底するしか「自分のみを守る」術はないでしょう。  日本の島国という条件が、「侵入後のウイルス拡散速度」に関して何ら有利ではなかったのは2009年の新型インフルエンザの時に判ってますし、島国故に入国ルートが制限されることが侵入防止に有効だったわけでもなかったことも判っちゃいました。空港であれだけ厳重に検査しても侵入してしまい、一旦侵入すればあっという間に全土に拡大したわけですから。  ワクチンですが、これも考えてみれば当たり前の話だと思いますが、「実際に大流行が起きた時に、そのウイルス株でワクチンを作る」しか確実なワクチンを製造する方法はありません。  現在、H5N1によるパンデミックを想定して開発・製造されているワクチンは、「プレパンデミックワクチン」と言って、パンデミックを起こすと想定されているアジアのH5N1の特定の株から製造されているワクチンです。  このウイルスの種株が予想どおりに実際にパンデミックを起こしたとしても、「ヒト→ヒト型」に変異したときに抗原変異を起こせば、プレパンデミックワクチンが確実に効く保証はどこにもなくなります。  よく効くかもしれませんし、多少は効くという程度かもしれませんし、最悪まったく効かないかもしれません。それはパンデミックが実際に起きないと判らないことです。ても今はそれしかできることがないですから。  パンデミックが起きた後のワクチンも、発育鶏卵(鶏の受精卵)を使ってウイルスを培養して製造するので、かなり時間がかかります。これも2009年の時に判りましたよね。  政府としては、パンデミック発生時にどれだけ「人の動き」を止められるかが勝負でしょう。人が動く限り、ウイルスの動きは絶対に止められませんから。  個人でできることも同じで、端的に言えば「どれだけ自分や家族を「隔離状態」に置けるか」が勝負です。そのために食料は最低1ヶ月分を備蓄、などのガイドラインは既に出ています。  ・・・まあ私もやってませんけどね。

その他の回答 (7)

noname#160718
noname#160718
回答No.8

No.6です。 アジアで鳥インフルエンザを撲滅できずに蔓延を許していること、鳥からヒトへの感染が数百例起きていること、ヒトに対する病原性も非常に高いこと、その鳥インフルエンザウイルスがヒトに対する親和性を向上させていること、これらのことは「事実」です。 数十年に一度は「新しいインフルエンザウイルスがヒト社会で新たに流行を起こし、その時には多大な人的被害が出る」というのも、そのメカニズムも判ってきていますし、何より歴史的な事実です。 ですから「近い将来H5N1によるパンデミックが起きる可能性が高い」というのは、別に誰か特定の利益が煽っている話ではなく、本当に憂慮して対策を講じておくべき話なのです。 身近に起きた事件の方により驚異を感じるのはヒトの常ですが、身近に感じないことを必要以上に軽く扱おうとするのも、他人に対してした批判がそのまま自分に返ってくるだけのことのような気がしますけどね。

  • syounan2
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回答No.7

>地震・原発よりも身近な危険 あなたにとっては福島原発は、遠くの存在、他人事なのでしょう。私は原発からわずか170K圏内にすんでいるため、余震のたび4号機の燃料プールが崩壊し、1500本もの核燃料棒が露出し、首都圏が高レベル放射線汚染地帯となり、救援部隊も救援物資もなく、見捨てられ野垂れ死にする恐怖の方がリアルで怖いです。何と言っても今すぐにでも起きてもおかしくない恐怖ですから。 インフルエンザの脅威は、これまでも報道されましたが、パンデミックも起こらず、いまでは医薬品メーカーが煽った恐怖であるといわれていますが、どうでしょうか。

  • kumap2010
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回答No.5

>人から人に感染するすぐ手前までインフルエンザが進化していると言うような内容のコメントを聞きましたが本当でしょうか? 本当です。 だから4~5年ぐらい前から大騒ぎになってたし、対策もそれなりにされてます。 去年からは震災でそれどころじゃなくなったのであまり報道されなくなっただけです。 ただ、防ぎようがないわけではありません。普通にワクチンで防げます。 WHOと連携してワクチンは大量に確保出来るようにしてあります。 幸い、日本は大陸から離れた島国なので ウイルスが国内に侵入して拡散されるまでには時間がかかります。 その間にワクチンを大量精製して接種しておけばいくら感染しても発症せず安全なのです。 だからいかにワクチンを素早く調達するかが最大の対策になるのです。

  • pon-san
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回答No.4

インフルエンザに関しては、2009年にH1N1亜型が大流行したときにかなりの大騒ぎになりました。死者も多かったのですが、あれでも弱毒型。 H5N1亜型については強毒型なのですでに回答にあるとおり死亡率が高いといわれています。(他にもH7の一部に強毒型があり。) ウィルスと人間は生存競争の関係にあるので、抗ウィルス薬を作ってもウィルスが耐性を持ってしまったり変異してしまったりして対抗するのがやっかいな存在でもあります。 いずれはやってくるでしょう。 ただ地震と違い、発生時期や伝播を予測できるためパンデミックまでにはある程度時間的猶予があることがまだ救いです。 変異の過程も鳥→豚→人間といわれていますし、WHOが東南アジアを中心に監視をしていますので感染例が出ればすぐに各国が行動するでしょう。問題は情報をなかなか出してこない(または小出しにしたり少なめに変えたりする)国があったりすることですが。 本質的な対策は地震対策も原発事故対策もインフルエンザ対策も同じだと思っています。 質問者様がご安心なさるためには以下の状態になれば良いのではないかと思います。 ・関係機関が情報を即座に開示する。 ・政府はすでに分かっている、または改めて分かったリスクについてはただちに対策を行い、先送りしない。 ・平素からリスクについて対策を立てるのはもちろんのこと、あらゆる最悪のケースについて検討し開示する。影響の想定を過小評価しない。 ・製薬メーカーの言いなりになったり、情報や対策を依存しない。また、対策を企業や国民の自助努力に丸投げしない。 ・事象が発生したらもたもたしない。先手を打って対策することに尽力する。 ・対策のリーダーを明確にし権限を集約する。そしていざパンデミックになったときに省庁を横断して行動し、情報の発信源も一元化する。 ・責任の所在を明確にする。事後に責任の押し付け合いをしない。 ・情報が不足していたとか見解の相違だとか、後になって言い出さない。 ・事前準備や機能が不十分な組織を構築しておきながら、機能しないからといっていちいち首相が怒鳴ったり現場に介入したりしない。 その上で、 ・国民が政府の発表を信頼し、冷静に行動する。 ・事前に想定された通りに行動し、パンデミックのピークが過ぎるのを待つ。(だいたい春を迎えるころには新規発症件数は下がる。) ま、今の政治が夢物語(というより悪夢?)だったら私も一安心なんですけどね。

回答No.3

死亡率50とも80%とも予想されているウイルスの事ですね。 人から人に感染するレベルでは無くて空気感染で人から人へ 感染するウイルスに変異する事が大問題なのです。 気がついた時には大都市全部が感染地帯という状況も在る。 そこだけで数百万人が死亡します。人類の三分の一から四分 の三が死亡するかも?先進国では都市化と交通発達により 感染の急拡大が予想されるので生き残るのは一割かも? このウイルスはオランダ?の学者が現実に確認したみたいです。 変異が可能なら問題は自然に何時このウイルスが現れるかが 心配の種ですね。対策はほとんど不可能でしょうね。

  • nekonynan
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回答No.2

 その手の細菌については、インフルエンザに限らず沢山あります  天然痘  http://karapaia.livedoor.biz/archives/52008953.html  新型サーズ  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E7%97%87%E6%80%A5%E6%80%A7%E5%91%BC%E5%90%B8%E5%99%A8%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4   バイオテロ  http://japanese.ruvr.ru/2012/01/21/64320781.html  一番怖いのは、遺伝子操作で作られた、バイオテロです。世界中に一気に巻かれますこうなれば、何百万にどこでは無く人類の1/3死亡とかなり得る話です。  突然変位である新型ウイルスでは、そこのから始まるのに比べて大きな被害がでます。  他に強いのがサリンなどの毒ガス兵器です。あのオームには70tものサリンが有ったそうです。体重60 kgのヒトが1680 mg(約1.5 mL)のサリンを経皮吸収すると、その半数が 死亡する。  70tならば首都圏の人が全員殺してまだ余る。良く阻止できたものです。日本が壊滅していたかもしれないほどの危機で有ったのです。     

  • kyo-mogu
  • ベストアンサー率22% (3398/15358)
回答No.1

 新型インフルエンザは脅威です。でも実際に感染者が多数でないと理解しません。どうせ放射能で変異したとか言い出すでしょうから。  しかし、完全に防御できないか?となると防御できる可能性もあります。人には対抗する力をもっています。それに新薬も考えられています。  ただ、油断すれば可能性も高いです。  それに今更の話しですけどね。危険性は常に言われて居ますよ。

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