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経口免疫
経口免疫と言うことはよく言われますが、一方で、経口免疫寛容もよく言われています。これはまさに反対のことです。 具体的には、どのようなことがあるのでしょうか
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- takochann2
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回答No.1
経口というのは口から摂取するという事。免疫というのは体内に入った異物を排除すること。特に巷で「免疫」と言われているのは「特異免疫」のことで、特異免疫とは、体内に入った異物をどの様な異物であるか認識したうえで排除しようとする働きのこと。 特異免疫は、その異物を体が覚えなくてはいけないので生まれてきた後に起こります。人は生まれた直後からほとんど無限の種類の異物(細菌、ウイルス、幾多の有機化学物質や無機物質)に暴露されるわけです。これらをすべて異物として認識して排除しようとするのは不可能です。そこで、生まれてしばらくの間は、体に入ってくる様々な物質を認識して、体外に除去すべきものと、その存在を受け入れる物質に分類します。その受け入れる事を免疫寛容と言います。 では、どのようにして受け入れの可否を決めているのでしょうか。そこで重要な要素の一つが暴露時期と量です。生まれてから常に暴露されているような物質に対しては、人体は「こんなにいつも一杯いる奴とは、仲良くしていかなければ大変だな」と寛容になるわけです。ですから、赤ちゃんを清潔にしすぎると敵味方が分からなくなりアレルギー体質になるわけです。また減感作療法というのも一旦免疫がついてしまったものを、「やっぱりこいつとは仲良くしなくちゃやってられん」と思わせる為にわざと暴露させる治療法です。 以上が、巷で言われている免疫についての極々簡単な話です。
補足
ご回答有り難うございます。読ませて頂いて、新たな質問があります。一つは、減感作療法についてです。抗原を接触させることになるわけですから、その量を間違えると、かえってアレルギーが強くなるとか、アナフラキシーショックが起こる可能性があると思います。その辺はどうないっているのでしょうか もう一つの質問は、経口免疫の目的で、抗原を経口投与すると、胃などで消化されて、腸管まで抗原性を維持した形でたどり着けないのではないかと思っています。その辺についはも教えで頂ければと思います。お手数ですが、どうぞよろしくお願いいたします。