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TINAで筋電計 エラーが無いのに解析できません
- Linear Technology社のLT1167,LT1112のOpeAmpを使って実物をブレッドボードに試作たものを、TINAを使って同じ筋電計の回路図を描きましたが、解析エラーチェックは問題なく通るものの、実際に解析することができません。
- 特に添付図の下部の部分において、よりスマートな方法や熱雑音の低下する抵抗値の設定について教示をいただきたいです。
- 添付図の上部、左端の「Reference」の意味や、LT1167のゲインレジスタから伸びるボルテージフォロワーについての線の意味がわかりません。差動増幅器のゲインレジスタについてのリニアテクノロジー社やアナログデバイセズ社、テキサスインスツルメンツ社の説明書とネット上の解説が異なるため、正しい接続方法を知りたいです。
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>うっかりの接続ミス 意外な結末でした。回路シミュレータの±表示は、どれも小さくて見にくいですね。 >Voltage Pinはそのように使用するのですか LT-Spiceだと、測定点を指定しなくても、プローブを当てると、その特性がグラフに出てくるのですが、Tina-TIはそのような仕様になっていないようですね。 >この本で予習 その本は持ってません。面白そうなので本屋にあったら買ってみます。 >「GAIN = 100, 1000」という表記は、ゲインが100から1000まではこの線(一番下の)と同じことですよ、と言っているのですね? はい。ゲイン100以上だと同じカーブを描くということです。雑音が発生するのはRgだけでなく、内部のオペアンプや抵抗から発生する雑音もあるのですが、Rgが大きいときはRgの雑音が支配的で、Rgを小さくすると(Rgの熱雑音が小さくなると)、Rg以外の雑音によって全体の雑音が決まってしまうことを、そのグラフは表していると思います。10nV/√Hz という雑音密度は低いほうだと思いますが、オペアンプの中には 1nV/√Hz を下回るものもあります(AD797やLT1028など)。そのようなオペアンプを使って、LT1167のような計装アンプを作ることも可能ですが、抵抗のマッチングが悪いとコモンモード除去比が悪化するので、LT1167のような専用ICを使うほうがいいです。 >ここの2段で合計300倍にしてしまったからでしょうか? 最終的な出力(LPFの出力)が電源電圧(±3V)に近いために波形がクリップしているのだと思います。LT1112は出力フルスイングのオペアンプ(出力電圧が電源電圧いっぱいまで振れる)ではないので、出力電圧が電源電圧から1V以内より外側になるとクリップします。クリップしないようにするには電源電圧を大きくすればいいです(電源電圧の最大定格は±20Vです)。 OKwaveも知恵袋も両方回答していますので、またどちらかで質問してください。.
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- inara1
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添付図のように、波形や利得を解析したいところに、Voltage Pin や Volt Meter を配置してみてはいかがでしょうか。このような解析ポイントを置いて解析すると、そこでのグラフが自動表示されます(不要な波形やカーブは後で削除できます)。 回路全体の雑音は、初段のLT1167の入力換算雑音(出力信号に含まれる雑音レベルを利得で割ったもの)が支配的になるので、LT1167での雑音を下げる方法がいいと思います。LT1167データシート(http://cds.linear.com/docs/Japanese%20Datasheet/j1167fb.pdf )の9ページの左下のグラフ「電圧ノイズ密度と周波数」にあるように、利得設定を大きくするほど入力換算雑音が減ります。利得設定を大きくするというのはRgを小さくすることですが、Rgの抵抗が小さいほどRgの熱雑音が減るので、LT1167全体の入力換算雑音が減るということです。 ただし、Rgを小さくすると、大きな信号が入ったときに出力が飽和していまうので、入力信号レベルが大きく変わる場合は、Rg を変えられるようにする(大きな信号に対してはRgを大きくする)といいと思います。Rgを大きくすると入力換算雑音が大きくなりますが、入力信号そのものが大きいので「信号対雑音比(SN比)は悪化しないはずです。利得設定が100以上(Rgが494Ω以下)にしても入力換算雑音は減らなくなるので、利得設定を100以上にすると、入力信号レベルが小さいほどSN比が悪化します。
お礼
inara1様 失礼しました。うっかりしました。 LT1167データシートのお話ですから、Rgによる計装アンプ内のゲインだけをテーマにするのですね。
補足
全くうっかりの接続ミス、秋月ではご指摘ありがとうございました。 Voltage Pinはそのように使用するのですか、ありがとうございます。 熱雑音についてやっと学び始めたところでした。 http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4789832848/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1 この本で予習?していたので、inara1様のこちらのご教示が解ります! お示しいただきました「LT1167データシート」に、「GAIN = 100, 1000」とあります。 この「GAIN = 100, 1000」という表記は、ゲインが100から1000まではこの線(一番下の)と同じことですよ、と言っているのですね? さらにその下に、 BW LIMIT GAIN = 1000 とありますが、これはband_width_productグラフで上の方にいっぱいだから、ゲイン1000以上は無理です、ということですね? >利得設定が100以上(Rgが494Ω以下)にしても入力換算雑音は減らなくなるので、利得設定を100以上にすると、入力信号レベルが小さいほどSN比が悪化します。 秋月で頂いたこのご教示の意味ですが、上記のような理由でたいていの計装アンプはゲインが100なのですね! わたくしの試作は、これを知らないで試行錯誤しましたのでLT1167の方で20倍、LT1112を2段で100倍x3倍にしてしまいました。 シミュレーションの件で秋月での下記のご教示、 >(波形が若干歪んでいるのは、波形がクリップしかかっているからでしょう) とのご指摘は、ここの2段で合計300倍にしてしまったからでしょうか?
お礼
inara1様 1ヶ月くらい前は、ご教示がほんとに難しくて、難しくて・・・ 必死で勉強した甲斐が(?)あって、ようやくこちらに描いていただいていることが少し解るようになりました! 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 ご丁寧なご教示、心から感謝いたします。 (inara1様も本を出版されたら、と思います。この本の著者さんより教え方が上手!と思うところがたくさんありました!!)