補足を拝見しました。
おっしゃる通り、双極性障害という、症状に合わせて近年作られた病名よりも、あなたが仰っている「境界性パーソナル障害」(これも新たに出来た病名ですが。)だと思います。
主治医のおっしゃっている「退行」は、それはないでしょう。と、いいたいです。退行化して幼児化していると言いたいのでしょうが、ではなぜそうなるのかを説明出来なければなりません。娘さんを診ていらっしゃる主治医の先生は、娘さんの退行化の症状はご存じのハズです。症状が分かり、その結果となる退行を導き出されているわけですから、原因は分かるでしょう。その説明がないのは、症状のみを見てもの事を判断されている、としか言えません。
すこし距離をおいて娘さんのことについて考えてみます。娘さんは、社会とご自分(娘さん)の価値観、つまり、人間関係とか仕事を始めとする、自分と外の世界との関わり方に関する考えが、社会一般と合っていなかったのではないでしょうか。その結果、不協和になり、いつも違和感を抱きながらの仕事だったのでしょう。
自分は間違ったことをしていないのにどうも旨く行かない。そういう思いで仕事とか人間関係に関わり続けると疲れます。その原因を探すと働いている人のほとんどが、仕事が原因だというように、身近なもので、やらされている、自分の意思と違って強制されている、というようなものに原因があるかの如き取り憑きます。
そして、仕事なら仕事を辞めれば症状は治るのでは、と思って辞めます。しかし、ほとんどの人は原因であるはずの仕事を辞めても治らないのです。と、いうことは仕事が原因だと判断するのは少し違う。と、言う事が分かります。本当に仕事が原因なら、同じ職場で働いている人全員が娘さんの様に「社会不適合」な症状を表さなければなりません。従いまして、仕事のキツイのはキッカケであるでしょうが原因は別の所にある。と、考えられます。
では、何処に娘さんの現在に至る原因があるのか、です。すぐに分かることは、「社会不適合」である。と、いうことです。ではなぜ社会不適合になったのかです。それは、娘さんの「ものの考え方」にあります。ものの考え方といっても余りにも抽象的です。少しだけ具体的にいうと、自分と他者(人も物も含む)との関わりの意識「関係意識」と、もの事を分かるという「了解意識」が独自に築かれてきたのです。
その結果、仕事上のルール・マナーを始め、決まり事としては取り決められていないような細かなこと、人としてこうあるべきであろう、と無意識に万人の了解している点などに於いて、ご自分独自の関わり方を、何の気づきもなく推し進められた結果、最初は「うつの世界」に引き込まれる様になったのではないでしょうか。そして、ご自分のものの考え方を手放さないまま今日に至っているので余計訳が分からなくなってきたのでしょう。
その結果、人によっては暴力とか暴言、いきなりわめく、相手を攻撃する、非難する。と、いう経過をたどる様になるのは至極当然です。自分が苦しいのでその苦しみから逃れたいのです。シッカリ、理性的にものを考えられないのです。従って、幼児が母親に駄々をこねるように、無理難題を大人が言うのです。子供なら対応の方法も限られていますので誰でも対応出来ます。大人ですので、その人それぞれの「知恵」というものが備わっているので、周りはどう対応していいのか迷うのです。その結果、心の問題も医者に、となります。
心の問題で医者に掛かると、薬か注射で症状を治そうとします。薬とか注射は身体のどこに効くのかです。間違いなく脳に効かせます。脳のどこに効く薬を処方するのかというと、「大脳基底核」というところです。ここに「ドーパミン」というホルモンを沢山分泌させて余計なことを考えないようにします。リラックスしましょう。と、なります。そうすると、大脳基底核がドーパミンであふれます。そうするとどうなるかです。大脳基底核から左脳にA6神経という神経が走っています。ドーパミンが大脳基底核に過剰に供給されると、A6神経の血流が悪くなります。その結果、左脳の働きである「考える」「判断する」「計算する」というような働きが鈍くなります。
これが言われているところの、医者に掛かって症状は治った。しかし、気力が出ない。仕事には行けない。考えるのが面倒になった。大人しくなった。等々といわれていることに通じます。この事は真に左脳の働きが薬で阻害された。と、言えます。心の問題が発生したときは、出来るだけ薬は短期間で辞めることです。そして、心の問題は何よりも自力で解消するのだという気持ちが大切です。
長々と余計なことを書いてしまいました。
娘さんは、それなりの薬を処方されているのでは、と思いますが改善されないのは問題です。私のところに、7年程前に心の問題で相談に来られた女性がありました。当時20代の後半だったと思います。その女性が、つい最近又来られたのです。5年間精神病院の入退院を繰り返していました。しかし、惨めな扱いを受け、退院を決心しました。薬も合わないことが分かりました。と、言う話をされて帰られました。その方も心の問題は病院に丸投げは止めるべきだった。と、おっしゃっていました。
娘さんの現状は薬も必要だと思いますが、可能な限り、症状が落ち着いたなら、カウンセリングを利用される方が今後の娘さんの人生のためだと思います。娘さんは、今は、人に対して不審感を持っていらっしゃるのでしょう。いずれは、ご自分の心の中の思いをはき出す意味で、誰かが娘さんの気持ちを聞いてあげることが大切です。これが出来れば医者と縁が切れます。間違いありません。まとまりのない文書で恐縮です。娘さんのためには、セカンドオピニオン。カウンセリングをおすすめ致します。あなたと娘さんの今後に幸あることを願っています。
お礼
大変詳しくありがとうございます。まったくその通りのような気がします。今、かかってる病院は大学病院になるので安心していましたが、カウンセリングはありません。薬とひどくなれば入院です。セカンドオピニオンを受けてみるようまず、市の保健センターに聞いてみます。気持ちを前向きにできるようにしていきます。初めてこちらを利用しました。不備がありましたら申し訳ありません。もう一人の方もありがとうございました。