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核燃料を海面より下に設置するように設計できないのか
今回の事故で核燃料は運転開始から使用後数十年冷却し続けなければならない事がわかりました。 であるなら、停電や事故が起こっても水が供給され続けるシステムにしないといけないことが絶対に必要です。 もし地面を掘って原子炉や核燃料が海面以下になるように設置しておけば、最悪の事態が起こったときバルブをひねるだけで海水が流れ込んで冷やすことができるのではないでしょうか。 このような考えは無理がありますか?
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- yashu2002
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No.8です。今さらですが、まだ締められていなかったので。 >建設コストは大きな穴を掘るだけですから問題無いと思います。 穴は、1基分だけでも、200×200×100mくらいの穴が必要だと思います。その内側をコンクリートで分厚く固める必要があります。したがって問題ないといえるレベルではないと思います。こんなことするくらいなら、津波の堤防を10m高くするほうが余程安上がりでしょう。でも電力会社はそれをケチっているのですよ。原発の売りは、CO2を出さないことと、(見かけ上)発電コストが安いことです。コストが売りにならなくなったらそもそも原発をやらないほうがいいかと思います。 >水棺後は特に管理の必要は無いと思っています。 原子炉はもともと寿命が40年とかです。それを60年まで延ばしても大丈夫かというところです。放置しておいたら、放射性物質が漏れることが想定されます。 また、穴の内壁のコンクリートも寿命は数100年でしょうから、これもひび割れして、地下水を汚染する可能性が十分あります。しかも海水につかっていたら、どこがひび割れしているか、その補修が容易ではないのではないでしょうか。 したがって、この方式は、あくまで過酷事故の影響を低減することに効果があるかもしれませんが、その後の処理(燃料を取り出して最終処理)は必ず必要です。 チェルノブイリは、コンクリートを固めているだけですが、ひび割れが発生しており、数100年メンテが必要らしいですよ。
- kawasemi60
- ベストアンサー率17% (119/676)
構造の基本ととして海面下原子炉に真水の冷却水 の供給が必要です。これは落差50~100メートルの 耐震導水菅を用いて落差の圧力で供給します。 もちろんポンプは使いますが非常時でも最低圧力は 維持できます。また流水による直接運転のポンプを 設置すればより高圧力の供給が可能です。 耐震導水菅の水が原子炉装置を通過して海に出て行く。 海より高い位置からの供給によりそれが可能です。 耐震導水菅が破壊された時、最終手段として海水注入 を可能としておきます。動力は電気だけでなく火薬を 用いる高圧ポンプを設置しておく。海水は最終手段。 地下の方が耐震性が高い。海面下の方が海水注入は楽。 工学的には当たり前の常識でしょうね。 工業製品全体の安全度と言う物は総取替えにより成す ものでは有りません。たとえばガスコンロを例に考え ると単純にガスが出るだけの物が在るし燃焼時間を判 断して消す機能を持つのも在ります。安全度において も製品ごとの幅が存在するのが通常です。10トン車と 軽自動車の衝突安全度は同じでは無いのです。 原発ごとに安全度に差が在るのは当然なんです。 それなのに書類いじりで安全度を同じと叫ぶから工学 的常識からかけ離れた原発構造が強制され事故や破壊 が起きる訳です。
お礼
火薬を用いるポンプ というのは想像できません 昔の飛行機のエンジン始動に火薬が使われていましたがそんなようなモノでしょうか。安全装置を電気に頼っていたのはNGですね。 六本木ヒルズ回転ドアの事故も 当初の設計思想を知らずにかどんどん豪華になったのが原因と聞いています それを思出しました ありがとうございました
- yashu2002
- ベストアンサー率27% (50/182)
技術的問題を解決して、この方式を採用するにしても、直感的にはかなりの建設コストを要すると思います。今ある原発は、地震と津波の影響を過小評価して、安全対策のコストをけちったのですよ。果たして採用されるかどうか。 また、この方式を導入するにあたっての理屈付けも難しいものがあります。この方式は、どんな地震と津波でも大丈夫とアピールするのでしょうか?そうすると今ある原発は危険ということになり、再稼働できなくなってしまいます。 最後に、仮に海水注入になったら、どうやって管理するのか?この状態を何百年、何千年と保つことはできないでしょう。結局、未だに解決していない燃料の最終処分をどうするかということに向き合わなければなりません。 ということで、技術的な面より上記のような理由で、採用されない、または、採用しても有用ではないと思います。
お礼
原発の事故は特殊です ほおっておけば暴走してしまうからです。私は制御棒を抜けば安心だと思っていました。まさか電力を使って冷やし続けなければならないとは思ってもみませんでした。原発再稼働は反対の立場ですが、もし原発を再開するのであればどういう方法があるかと考えています。 建設コストは大きな穴を掘るだけですから問題無いと思います。 >どんな地震と津波でも大丈夫とアピールするのでしょうか 大丈夫じゃないからです。もっとも単純確実な方法で水棺状態にできます。最悪の事態に対処できる方法の模索です。 水棺後は特に管理の必要は無いと思っています。 ありがとうございました
- kawasemi60
- ベストアンサー率17% (119/676)
質問者の言う通りですが政治的理由でそういう 設計にはなっていないのだと思います。 工学面でのそういう設計は原子力潜水艦の設計 と共通面が多々在ります。もし日本の原発に海 面下構造を認めれば日本の原子力潜水艦開発を 認めるのと同義となります。当時のアメリカは 日本の原子力潜水艦建造を強く警戒してました。 現代でも日本原潜建造に良い顔はしないでしょう。 なので原発も海面下構造は許可されないのです。 もし建設しても燃料の輸入は出来ないと思う。
お礼
ナルホドそう言う面もありますか 海面下に設置するのは有事の際にも有効だと思いませんか 原発を攻撃されてもバルブひねるだけで水没で安全になる方向ですから ありがとうございました
- ww_b
- ベストアンサー率22% (2/9)
> 原子炉設備自体を海面以下に置くのはどのような無理がありますか? 様々な不利が発生するかと。 原子炉には様々な細かい設備が付帯してますから、例えば各種配管類、バルブ・弁類、各種計測器・電気部品。 この場合の考察の目的は地震・津波対策ですから、原子炉本体を海水面下に降ろせば、ツナミの時に水没・冠水する恐れがあります。 そうなれば原子炉周りの種々の設備が機能しなくなる恐れが出てきて、即ちそれは原子炉のコントロール能力を失う原因となる。→ 原子炉の暴走 となり、通常設置よりも被害が甚大になる。 更に水没してしまった原子炉のメンテナンスなんて、ほぼ不可能なのでは? 放射線防護された潜水服が必要かと。 一方で核燃料プールを海水面下に設置しても、津波が来て万一水没したら逆にOKのわけなのでは? 勿論当然の事、核燃料プールにも各種電気機器が配置されてますのである程度のダメージはあるでしょうが、それは当初からの設計によってかなり防止できる。 循環ポンプはプール枠体近辺に取り付けるのではなく、海水面よりずっと上に設置し、配管類でその空気圧を送る… とか。ま、私は原子力村の村民ではありませんので、細かい事は知りませんけど。 一つ心配なのはツナミの泥が核燃料表面にくっついても大丈夫なんですかね? 水蒸気が発生してそのアワでブクブクすれば汚れは落ちるかもしれませんが。 ま、ということで、核燃料プールのほうは原子炉本体とは異なり、海水面レベルを下回った設置はフェイルセイフ設計を充分施す目的ならば使えるアイデアかと。
お礼
巨大プールにさらにダムのような高いコンクリート壁をぐるり造ればどうでしょうか。制御室はそのダムの上です。目的は核燃料露出による放射性物質飛散防止なので長時間電源喪失するようなことになった時点でアウトです。従って即廃炉です。その後のメンテも必要なしです(チェルノブイリと同じ)。冷却排水は蒸発させます。上空に空冷の復水器のようなもので水にもどせば良いように思います。 海水の注水は 水蒸気爆発を避けるために溶け出す前に決断しないとダメですが・・・ ありがとうございました
- misawajp
- ベストアンサー率24% (918/3743)
素人の思いつきの域をでません 質問に書かれたことだけでは 検討にも値しません もう少し具体的にすれば、検討の余地くらいは出てくるかも知れません 最低限 冷却排水をどのように処理するかくらいは考えてください
- ww_b
- ベストアンサー率22% (2/9)
原子炉本体を海面レベルより下に設置するのは無理があるとしても、炉内から取り出した核燃料を貯蔵冷却させておく核燃料プールは海水面レベルより下方に設置し、いざとなれば海水の自然循環で冷却継続させる方法も有りだと思われます。 原子炉施設のフェイルセーフ設計ですね。 日本原子力村のバカ達にはその種の思想が不足しており今度のような大事故を引き起こしたわけです。 現在の原発では核燃料プールには予備の冷却システムがなく、壊れればそれまでのようなんですが、ここに冷却水面が設定レベルまで低下すれば電気系統の助けを借りずに自動で海水が注入されるような仕組みを作っておけば、最悪の事態は逃れられる。 先の事故でも放水した水は地下に浸透、若しくは海に流出してたのですから、上のような海水自動注入システムによって放射性物質がプール外に漏れ出しても、緊急事態ですからOKのわけです。 当然事後にタップリと賠償金を支払う。そうならないように事前に必死に策を練る。 万一冷却水が失われても、地下設置なんだから放出される放射線の強度はかなり抑えられ、その後の復旧作業もやりやすくなる。 プールへの注水だから、他の回答にあるような圧力や循環の問題もない。 10年くらいタップリ冷やしきってから土を掛けて埋めてもいいだろうし。 ただし問題は地震等でプールが土で埋まった場合。大爆発起こしますね。よほど下手な設計をしない限りはそうならんでしょうから、そういう点はクリアできると思う。
お礼
原子炉設備自体を海面以下に置くのはどのような無理がありますか? 私には思いつきません ありがとうございました
- 4490180
- ベストアンサー率28% (76/264)
水に浸すだけでは冷却不十分です。冷却水を循環させ熱交換器で排熱しなければメルトダウンは防げません。海面以下でメルトダウンしてしまうと海洋汚染を引き起こしてしまいます。
お礼
クルマのラジエター冷却のようなモノでしょうか。この場合沸騰しても仕方ないとして 海水はふんだんにありますので循環させなくてもいいはず。問題は沸騰蒸気に含まれる放射能でしょうか。大気に放出されないように濾過できればいいですね。巨大なプールの底(通常は水がない)に原子炉を置きプールにふたをして蒸気濾過装置をつける・・・でどうですか。 プールがひび割れない限り海洋汚染もないです。水漏れしないプールすら造れないなら とうてい原子炉の対策なんて空論ですね。 ありがとうございました
- nekonynan
- ベストアンサー率31% (1565/4897)
発電時の原子炉圧力は、容器の中では蒸気の温度は280度ほどの高温になり、70~80気圧という高い圧力と成ります。したがってバルブをひねっても内部の圧力の方が高いので海水は入りません。海水は、ほんの数気圧ですので・・・・無理なんですね。
お礼
圧力容器ごとですので問題無いはずです ようは空気中に燃料が露出しなければいいので どっちみち廃炉ですから ありがとうございました
中国のは、そういう風に満たせる構造みたいですね。海面下ではないでしょうが。 満たすのも重要だけど、容易に抜けないとなると難しいですね。
お礼
海水が抜ける事が難しいということですか? 事故が起きればどっちみち数十年復旧はできないのですから 簡単に水棺状態にできるということです ありがとうございました
お礼
堤防の高さが問題ではなくもし電源が失われたら・・・という事です。 電源を失う要素は津波だけでないのです。最悪の事態にどう備えるかです。 普通、事故と言われるモノは ほおって置けば いずれ収まります。そうでないのが原発です。ヘリで水をかけるような幼稚な事しかできないのが現状ではないでしょうか。 地下への汚染があるかもしれませんが我慢出来る範囲では無いでしょうか。 いま再稼働の動きがありますが 同じ災害が来れば同じ被害が起こりうる事は容易に想像できます。いくら予備電源を用意しても電気を使う限りダメなのです。 安全装置は単純にすべきです。 ありがとうございました