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国内総生産は高ければ高いほどいいのでしょうか。

国内総生産(gross domestic product:GDP)の名前はよく聞きます。 日本は中国に抜かれた、とかいう話題が出たりします。 素朴な質問なのですが、 国内総生産が高ければ、国民はどのように潤うのでしょうか。 賃金が高くなっても、物価が上がれば変わらないような気もします。 なにかイメージできません。 私たちの生活にどのように関連してくるのでしょうか? かなり大づかみな話なのですが、どなたか回答していただければ助かります。 よろしくお願いします。

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  • KappNets
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回答No.1

国内総生産は1年の間に市場で取引された財やサービスの生産量の合計です (中間材は計上されません、お金で表されない家事労働、ボランティア活動、あるいは古美術品などは計上されません)。 国内総生産の伸び率が経済成長率と言われます。 円で表示される場合と国際比較のためにドルに換算される場合とがあります。ざっくりと我々国民全体の収入を表すということと税収がこれでほぼ決まるという意味で重要です。 日本の国内総生産は5.5兆ドルなどと言われます。円に直して人口 (確か1.2億人) で割ると350万円/人などとなります。お父さんの年収の額と当たらずとも遠からずの額であることが分かります。 今消費税増税が議論されているのは円で表した日本の経済成長(名目GDPの伸び)が止まって十年も経ち、全く税収が伸びない一方で、支出・借金の方が増えているためです。高度成長期には毎年税収が増えたので借金は心配しなくても良かったのですが、税収が伸びない今は何をしてもダメで、増税しない限り借金が無限に増えて行くと分かったのです。(まだ逆らう人がいますが...) 世界でドル換算で比較すると、ダントツ1番が米国で、中国、日本、ドイツなどと続いています。伸びを見ると中国が大きく、将来は米国に追いつく可能性があります。もっとも日本も米国に追いつきそうな時期はありましたので、わかりません。 為替変動の影響を受けるので、国際比較はあまり単純にしては行けません。例えば円高なので日本の国内総生産はドルでは「成長」して見えますが、円では成長していません。税収は円で考える必要がありますが、世界の中では日本も見かけ上成長しています。

noname#182988
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 GDPはとても興味深いです。 「円で表示される場合と国際比較のためにドルに換算される場合とがあります。ざっくりと我々国民全体の収入を表すということと税収がこれでほぼ決まるという意味で重要です。」 というご説明はとても勉強になります。 GDPは、国内での最終消費財から中間財を引いたもの、いわゆる付加価値の合計が私たちが生み出した富ということですね。 1ドル78円(2月14日付け)で換算すれば、429兆円もの価値を生み出している。ということになるのでしょうか。 これがもとになり、歳入や歳出が決まる。ということですね。 また、 「為替変動の影響を受けるので、国際比較はあまり単純にしては行けません。例えば円高なので日本の国内総生産はドルでは「成長」して見えますが、円では成長していません。税収は円で考える必要がありますが、世界の中では日本も見かけ上成長しています。」 という説明もとても勉強になりました。 GDPはその国の富の指標としてどれだけ機能しているのか、国際間での比較はどれだけ妥当性を持つのかについて意識して勉強してみます。 とても勉強になりました。ありがとうございました。

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回答No.2

 始めまして これは国力の総数を総生産と言う指標で現した言葉です 貴方の個人を現す時に (1)身長が高い人 (2)体重が多い人 (3)学歴が高い人 (4)収入が高い人 等の言い方がある筈です この様に一人の人間でも色々な切り口によって その人物を表現出来ますが どれも正しいのですが これだけでは全体を語る事は出来ませんが 資本主義社会ではこの指標は大切な国の勢いの指標として使われています 国内総生産が上昇すると 国が潤う事になりますから ひいては個人個人がその恩恵に 預かり易くなります 即ち個人所得の上昇を意味します 御指摘の 「賃金が高くなっても物価があがれば変わらない」 と言う指摘は間違いです 物価が上がるから賃金も上がります 賃金が上がるから物価も上がります 世の中に金が有り余ると物の価値が上昇します 即ち インフレーションです インフレは経済成長には無くてはならない重要なファクターです 日本も昭和40年代は年率で15パーセントと言う脅威の成長を数年間も維持促進しましたが 今は見る影も在りません しかしだからといって日本が凋落したわけでもありません 日本は超先進国になっただけなのです アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・カナダ・日本が 俗に言われる先進7カ国になります 全ての面において先進国なのです それ以外は発展途上国です ちなみに世界には210カ国と地域があります 中国は2011年に日本を抜いてGDPで世界第二位になりましたが その他の指標が未だ発展途上国なのです 経済活動が佳境に入るとインフレが自動的に起こります 金利は上昇して経済活動に警笛を鳴らしますが人間は聞く事はしません どんどん消費してどんどん価値が上がります それに伴い賃金も驚異的に上昇しました 実際日本では昭和40年代の賃金上昇率は年間10パーセントを遥かに超えていました 毎年賃金が一割も上昇し続けました 事実です この様な状態を 「景気が良い」 と言います 人間はその組成から自動的に経済活動を行う生き物です 経済活動は森羅万象の移動を意味します 移動ですから 消費も又自動的に実行されます これが経済の基本的側面と言えます 金・物・人が動かなければ経済活動とは言えない事が理解できます 生きても居ない事と同じだと言う事が判ります 生きている以上経済活動はいやが上にも興ります 移動させればエナジーが消費されます それを補給していく過程が又消費を生みます 消費をしなくなると 活動は停滞します 物が消費されなくなるので物が世の中にあふれます 物価の下降を意味します 今がそういう時代なのです デフレーションは誰も解明した事が無いので進行が予測不可能なのです このまま進むと理論上は経済活動は終息する事になりますが 人間が生きている以上 それが無い事が判りますが その先が見えないのです ちなみに日本ではインフレ換算で観た場合一年間で約四十兆円もの消費が無くなった計算になっています これは恐ろしい事ですが事実です この金額を上積みする事に成功すれば 又インフレになり経済活動は促進します 経済活動を促進するべく数年前から 日本では事実上金利は0パーセントなのです しかしながら経済活動は一向に上向きません デフレーションです ご存知の様に打つ手はありません 今までの経済学が対応していない事から 経済学は消滅した学問であると言われています 予測が出来てはじめて科学なのですから 予測理論が確立出来ないものは科学ではありません 即ち ここで判る事は経済活動は生き物で行動を予測する事は不可能だと言うことです だから世界中が混沌としているのです カオスなのです この様な時代には今までを見ると必ず戦争が勃発しています 悲しい事ですが戦争で息を吹き返した国は幾らでも在りますし 朝鮮戦争後の日本がそうだったのです 御理解戴けたでしょうか

noname#182988
質問者

お礼

長文のご回答本当にありがとうございます。 回答者様が長文でわかりやすく説明していただいているので、問題意識が明確になります。ありがとうございます。 「国内総生産が上昇すると 国が潤う事になりますから ひいては個人個人がその恩恵に預かり易くなります 即ち個人所得の上昇を意味します」 ここから出発します。 GDPが増えると国が潤う、よって個人所得(財産)が増える、という因果関係がイメージができないのです。もっと勉強します。 企業は商品を生産して売ることによってもうけを得る。そして競争によって新たな技術が生まれ、洗濯機とか、テレビとか、便利なものができる。 労働者は、賃金でそれらのものを買うことができる。 GDPが高いと、労働者はもっとお金が増えて、便利なものを買える。ということでしょうか。 これが私たちの生活に良い影響を与える。ということでしょうか。またおいて考察してみます。 つぎに、 「御指摘の「賃金が高くなっても物価があがれば変わらない」 と言う指摘は間違いです」「物価が上がるから賃金も上がります 賃金が上がるから物価も上がります」 というのは、物価と賃金が相互にあがっていく(インフレーションが起こる)ということだと思うのですが、この因果関係も明確な形で理解できません。どうも私の問題設定がおかしいような気がしてきました。 賃金増加からスタートすれば、賃金が上がれば買えるものも増える、買う人が増えれば、売る人も値段を上げても買ってもらえる。高く買ってもらえるから、企業は賃金を払うことができる。 といういい循環が起こる。これが典型的なインフレーションである。 という理解をしています。これはいいですね。 このスパイラルは、物が売れ続けることが前提になっているので、いつかのタイミングでものが余るのでしょうね。そこから賃金が払えなくなる。賃金がなければ、買えない。だから売れない。というデフレ現象が続く。この状態になると、GDPは減っていく。 ここまでで思ったのですが、GDPは上がれば良いのではなくて、良いと上がる。というようなものなのですね。悪いと下がる。指標の使い方を誤解していました。 また、国が潤う。という表現は、企業や政府および労働者の因果関係の中で表現されなければならないのですね。 まだまだ、前半なのですが、現時点であまりに多くの課題がありますので、ここでおいておきます。 国民の圧倒的多数は、労働者ですので、これから労働者の目線で、課題をといていきたいと考えています。 本当に勉強になりました。ありがとうございます。

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