大事なのは、どのようにして消費税を上げるのか、ということ。
確かに自民党は民主党による消費税増税に反対のポーズをとっているように見えますが(特
に谷垣さん。やっぱりこの人は野党の党首だと思う)、実際にはそうではありません。
民主党が、党内の反対意見をまとめて、そのうえできちんと与党としての消費税増税案を出
してこい、って言ってるんです。2008年に開催された、「社会保障国民会議」において、自
民党の消費税増税案はすでに決まっています。
そのことは、政権交代が行われた直後からずっと自民党は言い続けていますし、そもそも自
民党の案であればどんな案にも賛同できない、っていって誰一人として社会保障国民会議に
参加しなかったのはほかならぬ民主党です。
麻生さんの、「日本経済の再生には全治3年。3年後、日本経済の再生が確認でき次第、速
やかに消費税増税の議論に入る。その目安は3年連続で、GDPが3%成長することである」
と、ここまで具体的な数字を出してきたのに、それに対して
「じゃあ3年後には消費税を増税するっていうことですね」と馬鹿じゃないかと後ろからは
たきたくなる弁論を党首討論で恥ずかしげもなく披露していたのは鳩山とかいう鶏なみの脳
みそしか持っていない男。
んで最低保障年金の全額税負担を麻生さん自身も昔考えていたことを自分で認めたうえ、
「だけどこの制度には無理があることがよくわかったんですよ」と言っているのに何も話を
聞かず最低保障年金を全額消費税で負担すると言い張る始末。
「で、その移行期間には何年かかるんですか」
「60年です」
馬鹿じゃないの、マジで。60年も経ったら人口構造の問題は解消されて、とっくに年金問
題など解消されているんだ、ってんだ。
んで、その上に国債返還のためにも消費税を上げる、そして菅に至っては、先の2項目に加
えて、その上で社会保障費の安定のためにも消費税を上げると言いやがった。いったいいく
ら消費税を上げるつもりなんだ、こいつらは、と。
この中で本当に消費税増税が必要なのは社会保障費の安定のため。この一項目だけです。
(年金に関しては、国庫負担割合を1/3から1/2に引き上げましたから、そのために1%の消
費税増税は必要ですが)
社会保障制度の維持のために必要な消費税額は4%ですが、野田は増税率5%うち1.53%を
地方財源に充てる、と言いやがった。(地方財源に割く割合も確かに必要ですが)
何もかもあまりにも短絡的。言ってることが 行き当たりばったり。
麻生内閣では消費税増税について、消費増税準備法案附則104条で
「景気回復に向けた集中的な取組により経済状況を好転させることを前提として、遅滞な
く、かつ、段階的に消費税を含む税制の抜本的な改革を行うため、平成二十三年度までに必
要な法制上の措置を講ずるものとする」
ということを定めました。今の野田内閣が必死に行っている消費税増税はこの消費税増税準
備法で平成23年度までに必要な法制上の措置を講ずるものとする、と記されてことをその論
拠としていますが、この附則には「経済状況を好転させ、景気が回復していることが前提」
と記されています。
んで、この附則を定めた当の本人である自民党の磯崎議員が野田にこのことを突き付ける
と、その目の前で「そんなことは書かれていない」と言い放ったんですよ。
何もかもがむちゃくちゃ。んで、そのうえで「困ったから協力して法案考えてくれ」は虫が
良すぎるでしょ。自分で考えられないんだったら、さっさとやめろってんっです。
自民党にはすでに法案がある。だけどその内容には賛同できない、と民主党が言ってるんで
すから、協力できるわけがない。