中国の新幹線が480キロを出すのはすごいことですか
先日、日本の東北新幹線新青森開通にタイミングを合わせるように、北京~上海間の高速鉄道線上において、中国製の新型車両CRH380A型が、鉄輪式の営業用車両としては世界最高速度となる時速486.1キロを記録したそうです。
CRH380A型は、JR東日本のE2系の技術を基礎に、独自開発したと言われています。
このニュースが日本で報じられると、負け惜しみなのか、「この車両はE2系のパクリ」「直線の新品の路線ならいくらでもスピードが出る」「日本でも出そうと思えばそれより速い速度が出せる」「いずれ事故って多数の死者が出る」などの意見がネット上で多く見られました。
特に言われているのがCRH380A型がE2系のパクリだという主張ですが、もし本当にパクリだとしたら、、E2系に何も手を加えないで480キロも出せるんですか?
例えば営業最高速度220キロの新幹線0系をそのまま中国の高速鉄道線に持って行って走らせたとしても、速度を上げていくにつれて、パンタグラフの架線からの離線や車体の振動、車輪の空転などが起きて、300キロを出すのも難しいと思います。
JR東日本のE2系は営業最高速度が275キロで、日本の試験では362キロを出しています。
しかし、E2系に何も手を加えないで中国の高速鉄道線に持って行っても、速度を上げていくにつれて、パンタグラフの架線からの離線や車体の振動、車輪の空転などが起きてくることは必至で、がんばっても400キロくらいが限界ではないでしょうか。
ですから、「直線の新品の路線ならいくらでもスピードが出る」なんてことはありえないわけで、架線電圧を上げたり、M車の比率を上げるなどの小手先だけの改良をしたくらいでは、とても時速480キロという驚異的なスピードは出せないはずです。
やはり、CRH380A型は、E2系のパクリではなく、中国独自に開発した技術を付け加えているとしか考えられません。たとえJR東日本のE2系の技術を基にしているとしても、やはり時速480キロを出せることはすごいことではないでしょうか?技術的な視点でご回答いただければと思います。
なお、根拠のないガセネタ、中国や中国の鉄道に対する感情的な批判はおやめ下さい。
また、あくまで技術的な質問をしているのであって、日本の方が上とか、日本が勝っているというような、勝ち負けを議論しているのではありません。