与党は政権を担当している党です。衆議院の総選挙後、国会で内閣総理大臣を決めます(首班指名)が、そのとき衆議院議員の定数の半数を超える議員を有する党が存在すれば、その党は通常その党内から首相候補を一本化し、その一人の議員に基本的に全ての議員が投票するため、その党のみで内閣総理大臣を誕生させることができますが、過半数を超える党がなかった場合、首班指名にあたって、全ての党の内、協議により政策で合意したいくつかの党の集まりが、そのなかの一つの党の首相候補者ひとりに協力して投票し、首相を誕生させようとしますが、その結果、それに成功した政党の集まりが、連立政権を組むことになります。このような場合に、首相を生み出した一つの政党もしくは複数の政党の集まりが政権を担当する政党もしくは政党群として、与党と呼ばれます。政権を担当しない、その他の党すべてを野党と呼びます。現在の日本では、自民党、公明党の連立政権(保守党は総選挙、自民党に合流した)となっているので、自民党、公明党が与党、それ以外の、民主党、共産党、社民党らが野党ということになります。なお、与党は、首相を中心に各大臣からなる内閣を構成(与党および民間から選出)し、実際に政治をとりしきることになります。
ちなみに、日本では、自民党の勢力が強いため、与党になることが多いですが、かつて自民党が過半数を割ったとき、最大勢力だったにもかかわらず、反自民党で結束したその他の政党が日本新党の細川氏を首相とする連立政権を誕生させて与党となり、自民党が野党となったケースがあり、かならずしも、最大勢力が与党となるわけではありません。
また、議員の給料は普通の議員と大臣とでは異なります。